WordPress投稿画面の『動画』ブロックで埋め込んだ動画から『ダウンロード』を無くす方法

WordPressの投稿画面から『動画』ブロックで記事に配置したmp4などの動画の動画コントロールから『ダウロード』を非表示にする方法を解説しています。

なお、当記事の処理はWordPressで構築するWebサイトの構成ファイルにFTPでアクセスし、PHPコードを書き加える処理を行いますので、基本的にこれらの基本的な手順について理解しているWebサイト管理者向けの記事となります。

WordPress 『動画』ブロックで埋め込んだ動画コントロールのダウンロードをなくす方法

WordPressでは、ブロックエディタで『動画』ブロックを選択する事で簡単に動画を記事に埋め込む事ができます。

このブロックを利用して動画を記事に直接埋め込む場合、公開された記事からは下記のような動画コントロールで制御されて表示されます。

この時のhtmlコードは

<figure class="wp-block-video aligncenter"><video controls poster="poster.jpg" src="movie.mp4"></video></figure>

といった形で埋め込まれ、デフォルトでは動画コントロールから『ダウンロード』ができる項目があります。

このダウロード項目だけを除去したい場合、埋め込みコードに『 controlslist=”nodownload” oncontextmenu=”return false;” 』
を追記すれば実現できます。

<figure class="wp-block-video aligncenter"><video controlslist="nodownload" oncontextmenu="return false;" controls poster="poster.jpg" src="movie.mp4"></video></figure>

functions.phpで一括処理

……ただし、毎回手動でコードを書き換えるのは大変ですし、ブロックエディタをビジュアル編集に戻したときにエラーとして認識される場合があるので、functions.php に下記記述を追記する事で一括処理をしてしまった方が楽でしょう。

//動画挿入のコードを修正 ダウンロードをできないように
// controlslist=”nodownload” oncontextmenu=”return false;” を追記
function modify_video_block_html($block_content, $block) {
	// ブロックが動画ブロックかどうかをチェック
	if ($block['blockName'] === 'core/video') {
		// videoタグに追加の属性を設定
		$block_content = str_replace('<video', '<video controlslist="nodownload" oncontextmenu="return false;"', $block_content);
	}
	return $block_content;
}
add_filter('render_block', 'modify_video_block_html', 10, 2);

以上で、動画コントロールの項目から『ダウンロード』が無くなります。

まとめ

Videoタグで埋め込まれた動画のコントローラーはWordPress固有の機能というわけではないのですが、WordPressで構築したWebサイトを納品した時にクライアントからこういった問い合わせを受ける事も多いのではないでしょうか。この処理をしたからといって、ダウンロードを完全に防げるわけではありませんが、ひとまず簡単にメニューを除去するだけであれば、この記事の内容で対応できるハズです。

当記事がWeb制作者やWebサイト運営者さんのお役に立てば何よりです。