映画『ボーダーランズ』試写レビュー 2025年1月24日Amazonプライムビデオで日本初・独占配信開始!
映画『ボーダーランズ』試写レビュー 2025年1月24日Amazonプライムビデオで日本初・独占配信開始!

映画『ボーダーランズ』試写レビュー 1月24日Amazonプライムビデオで日本初・独占配信開始!

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2024年8月に全米公開された映画『ボーダーランズ』。シリーズ累計8,700万本超えの大人気ゲームの実写映画化としてゲームファンを中心に話題になりましたが、日本では未公開のままでした。そんな中2025年1月24日、なんとAmazonプライム・ビデオにて日本語字幕&吹替対応で見放題独占配信されます!

そこで当記事では試写の機会をいただいた筆者が、本作の感想を添えて作品をご紹介します。ネタバレはほとんどありませんのでご安心を。

とびきり“ヒャッハー”なアクション・アドベンチャー・コメディ映画『ボーダーランズ』試写レビュー

映画『ボーダーランズ』
映画『ボーダーランズ』 日本語版キービジュアル
®, TM & © 2024 Lions Gate Ent. Inc. Borderlands is a trademark of Gearbox. All Rights Reserved.

Gearbox Software 社が開発し、2009年に2K Games社とテイクツー・インタラクティブ社が発売したビデオゲーム『Borderlands(ボーダーランズ)』。通称ボダラン。

ゲーム本編は現在までに1、2、3とリリースされており、最新作『ボーダーランズ4』の発売も決定している作品です。筆者はそのうち2と3を遊んだことがありますが、クセになるハスクラ要素、海外ドラマのようなテンポ感のいいコメディパート、人間感情が重なったストーリーなど、魅力の尽きないゲームです。

『ボーダーランズ』ゲーム・オブ・ザ・イヤー・エディション 公式トレーラー
『ボーダーランズ』ゲーム・オブ・ザ・イヤー・エディション 公式トレーラー
※こちらはゲームのPV、ゲーム未プレイの人でもその世界感がよくわかるかと。

ゲームの実写化という事で、もしかしたらあまり期待していない人もいるかもしれませんが、制作陣には一流のスタッフ、キャストが集められています。

監督は『グリーン・インフェルノ』(2013)、『ノック・ノック』(2015)、『サンクスギビング』(2023)のイーライ・ロス。製作総指揮として、ゲーム『ボーダーランズ』製作に携わったGearbox Software社の創設者ランディ・ピッチフォードが関わっています。

主役のリリス役には、『TAR/ター』(2022)、『オーシャンズ8』(2018)のケイト・ブランシェット。その他キャストには、『ジュマンジ』シリーズ(2017、2019)のケヴィン・ハート、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)でクッパの声を担当したジャック・ブラック、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)でオスカーを獲得したジェイミー・リー・カーティスらが名を連ねています。

ボーダーランズ

ボーダーランズ 作品情報

  • 原題: Borderlands
  • 公開日: 2024年8月9日(金)
  • 作品時間: 1時間41分
  • 原作者:
  • 監督: イーライ・ロス
  • 脚本: ジョー・クロンビー, イーライ・ロス
  • 制作会社:
  • 作品概要: 
    ⽶国Gearbox Software が開発し、シリーズ累計8,700 万本以上を売り上げた同名ベストセラーFPSを基に実写化。本作は、多くのゲーム&映画ファンが期待を寄せる中、2023年8⽉に⽶国公開されたアクション・アドベンチャー・コメディ。銀河系で最も混沌とした惑星パンドラを舞台に、⾏⽅不明の少⼥を探す依頼を受けた悪名⾼い賞⾦稼ぎリリスが、個性あふれる仲間と、最⾼にブッ⾶んだ“ヒャッハー”な冒険を繰り広げる。

配信サービス:

映画『ボーダーランズ』あらすじ

謎めいた過去をもつ悪名高い賞金稼ぎのリリス(ケイト・ブランシェット)は、銀河系で最も混沌とした惑星にして自らの故郷“パンドラ”に戻ってくる。彼⼥の使命は、アトラス(エドガー・ラミレス)の行方不明の娘を見つけること。

宇宙で最も強⼒な S.O.B(=Son Of a Bitch/宇宙⼀のクズ)のリリスは、傭兵ローランド(ケヴィン・ハート)、放浪の解体者タイニー・ティナ(グリーンブラット)、ティナの守護者クリーグ(ムンテアヌ)、風変わりな科学博士タニス(ジェイミー・リー・カーティス)、そして、賢い(?)ロボット、クラックトップ(ジャック・ブラック)と同盟を結成。即席の寄せ集めヒーロー・チームは娘の捜索、そして惑星パンドラに秘められた謎を明らかにすべく、危険な冒険へと旅立つ……。

ケイト・ブランシェット主演!実写版映画『ボーダーランズ Borderlands』海外版予告編
ケイト・ブランシェット主演! 実写版映画『ボーダーランズ Borderlands』海外版予告編

作品レビュー

魅力的なキャラクターたちの再現度は高い

まず本作の魅力を挙げるとすれば、やはり個性的なキャラクター達でしょう。一癖も二癖もあるキャラクター同士のかけあいはおもしろく、海外ドラマでよくある小ボケが好きな人にはドンピシャはまることでしょう。自走式の小型ロボット・クラップトラップのコミカルな動きとノリのいいボケはボダランらしさ全開で、吹替はぜひともゲームと同じ高木渉さんに担当してほしいところ(※)

小型ロボット・クラップトラップ
®, TM & © 2024 Lions Gate Ent. Inc. Borderlands is a trademark of Gearbox. All Rights Reserved.
小型ロボット・クラップトラップ
®, TM & © 2024 Lions Gate Ent. Inc. Borderlands is a trademark of Gearbox. All Rights Reserved.

銃火器販売店のマーカス、バーの経営者モクシイ、敏腕メカニックエリーなども登場し、これにはゲームファンもにっこりです。

※その後の発表で日本語吹き替えキャストが発表されました。ゲームの日本語吹替を担当した声優さんのほとんどが映画でも継続して担当していますよ。

  • リリス:ケイト・ブランシェット(吹替 今井麻美
  • ローランド:ケヴィン・ハート(吹替 平川大輔
  • クラップトラップ:ジャック・ブラック(吹替 高木渉
  • タイニー・ティナ:アリアナ・グリーンブラット(吹替 秋乃
  • クリーグ:フロリアン・ムンテアヌ(吹替 浜田賢二
  • タニス博士:ジェイミー・リー・カーティス(吹替 武田華

原作ゲームを受け継いだ世界観

SFディストピアものをミックスしたような世界観が魅力のボーダーランズ。そんなゲームの世界観を実写で表現するのはなかなか大変そうに思えていたのですが、本作では見事に再現されているように思えました。

それもそのはず、ゲームの独特な無秩序感や、採石場、鉱山、地下トンネルなど印象的な異世界の撮影は、映画『デューン 砂の惑星』シリーズと同じ最高のアートディレクション・チームが担当しているそう。「再現具合が残念すぎて映画に没入できない……」という実写化にありがちな残念ポイントは、本作には当てはまらないでしょう。

反面、ゲームに登場した専門用語や設定が、その説明も程々に登場する点は気になりました。もしかしたら、ゲームを未プレイの方には理解できない点も多いのではないでしょうか。とはいえ、ちょっとしたつまづきはストーリーが進めば「こういう事かな?」と予想がつく程度のがほとんどですが。

ハイテンポに進んでいくストーリー

賞金稼ぎのリリスがチームを組み惑星パンドラにてヴォルトと呼ばれる遺跡を探す……そんなストーリーの本作ですが、世界感や設定などはゲームをほぼ踏襲しています。しかし製作総指揮のランディ・ピッチフォードが「登場人物、世界観、テーマなどゲームとの類似点はあるものの、全く同じプロットやストーリー展開ではありません」と述べているとおり、ストーリーラインはゲームとは異なるものになっています。

映画ボーダーランズ 場面写真
映画ボーダーランズ 場面写真
®, TM & © 2024 Lions Gate Ent. Inc. Borderlands is a trademark of Gearbox. All Rights Reserved.

ゲームをそのまま映画にするのは無理があるので、脚本が違うのはいいのですが……それにしても作中のストーリー展開は駆け足すぎるように思えました。ヴォルト探しに必要な重要なアイテムが簡単に入手できたり、リリスと母親の別れの描写であったり、アトラス社の振る舞いであったり。サブストーリーも色々と差し込まれるのですが、その結果詰め込み過ぎ感があり、それぞれが深掘りされないので視聴していて物足りなさを感じました。

そんな所も大味なエンタメ映画の方が好き! という人であれば、もしかしたら気にならないのかもしれません。個人的にはこれだけ世界感やセット、映像がしっかりと作られているので、ドラマシリーズなどでじっくり描いたものを見てみたかったと感じました。

補足:『ボーダーランズ』キャラクター・用語紹介

ボーダーランズの世界感が伝わるように、本作のキャラクターを中心に簡単な解説を記載しました。視聴後にストーリーがよく分からなかった時や、見る前にキャラクターを知っておきたいという方はぜひご一読ください。

映画ボーダーランズ 場面写真2
映画ボーダーランズ 場面写真2
®, TM & © 2024 Lions Gate Ent. Inc. Borderlands is a trademark of Gearbox. All Rights Reserved.

リリス/Lilith(ケイト・ ブランシェット/吹替 今井麻美)

映画ボーダーランズ 場面写真3
映画ボーダーランズ 場面写真3
®, TM & © 2024 Lions Gate Ent. Inc. Borderlands is a trademark of Gearbox. All Rights Reserved.

映画の主人公。リリスは惑星パンドラ出身の賞金稼ぎであり、射撃能力に長けています。銃身が回転するヴラドフ社製のインフィニティ・ピストルを愛用。映画ではアトラスの行方不明の娘を探す仕事を依頼され、しぶしぶ故郷パンドラへと向かいます。

ゲームでは初代ボダランでプレイヤーキャラのひとり(合計4名のプレイヤーキャラのうち)として登場します。続く2作目、3作目でもノンプレイヤーキャラとして登場。吹替はゲーム・映画共に今井麻美さんが勤めています。

Borderlands 2: Commander Lilith & the Fight for Sanctuary Official Trailer
『ボーダーランズ2』新DLC「指揮官リリスのサンクチュアリ奪還作戦」トレーラー

ローランド/Roland(ケヴィン・ハート/吹替 平川大輔)

アトラス社に所属していたエリート傭兵ローランド。射撃能力だけでなく、近接格闘能力も高い。軍⼈らしく規律を重んじる一方、戦闘時は思いがけない行動を取ることも。紆余曲折を経て、タイニー・ティナ、クリーグと共に逃亡⽣活を送っています。

ゲームでは1作目でリリス同様にプレイヤーキャラのひとりとして登場。2作目ではノンプレイヤーキャラとして登場しています。こちらもゲーム、映画共に吹替を平川大輔さんが担当。

【ボーダ―ランズ】シリーズ人物紹介#1 ローランド:Roland
【ボーダ―ランズ】シリーズ人物紹介#1 ローランド:Roland

クラップトラップ/Clap Trap(ジャック・ブラック/吹替 高木渉)

自走式の小型ロボットクラップトラップ。正式名は『CL4P-TP』。戦闘能⼒は⾼くないですが、ハッキングや探索などにロボットらしい活躍(?)を見せる。歌やダンス、おしゃべりが⼤好きで、空気を読まない言動は周囲をイラつかせることも。ある指示を受けて、リリスに執拗に付きまといます。

ボーダーランズのマスコットキャラ的存在で、ゲームでも人気キャラ。1作目では汎用ロボットとして多数存在していましたが、2作目、3作目では1個体のみが存在するという設定。このあたりは映画でも同様の設定が語られます。映画の吹替はゲーム同様に高木渉さん、ここは譲れませんね。

『ボーダーランズ3』クラップトラップの銀河ガイド第1話:パンドラ
『ボーダーランズ3』クラップトラップの銀河ガイド第1話:パンドラ

タイニー・ティナ/Tiny Tina(アリアナ・グリーンブラット/吹替 秋乃)

ティナはアトラスの娘でウサギ好き。幼い見た目とは裏腹にかなり危険な爆弾魔。爆弾を括り付けたぬいぐるみや手榴弾、ロケットランチャーまで扱う。生意気な性格ながら、13歳の少女らしい一面もみせます。

ゲーム2作目に登場。続編となる3作目では成長した姿で登場しています。ゲーム版の吹き替えは春井柚佳さんが担当していました。

Tiny Tina – Pop! Goes the Bandit [Borderlands 2] 1080p HQ!
Tiny Tina – Pop! Goes the Bandit [Borderlands 2]

クリーグ/Krieg(フロリアン・ムンテアヌ/吹替 浜田賢二)

ローランド、タイニーと共にアトラス社の研究施設から脱走した強化人間クリーグ。ガスマスクのような仮面を被り、屈強な肉体と回転する鋸刃を備えたアックス(斧)を武器に戦う。口数は少なく見るからにアブナイヤツですが、劇中ではどんな時でもタイニーを守っています。

ゲームでは2作目のDLC(ダウンロード追加コンテンツ)でプレイヤーキャラとして登場。映画同様、モブ敵キャラであるサイコ(Psycho)達と同じ仮面を被った姿ながら、よりパワフルな個体。ゲーム・映画共に浜田賢二さんが吹替を担当しています。

『ボーダーランズ3』DLC第4弾「サイコ・クリーグのカオスな脳内で大暴れ!」紹介トレーラー
『ボーダーランズ3』DLC第4弾「サイコ・クリーグのカオスな脳内で大暴れ!」紹介トレーラー

タニス博士/Patricia Tannis(ジェイミー・リー・カーティス/吹替 武田華)

天才的な頭脳をもつ、風変わりな科学博士。惑星パンドラに隠された謎の解明に執着している。惑星内の居住区“サンクチュアリシティ”にある宇宙船を再利用した研究室に暮らす。リリスの過去を知る唯⼀の存在ですが、彼女との関係性は良好とはいえないようですが……。

ゲームにはシリーズ通して登場。吹替も変わらず武田華さんです。

Introducing … Patricia Tannis! – Borderlands 2 – Xbox 360

アトラス(エドガー・ラミレス)

宇宙で最も強大な力をもつアトラス社の創設者。リリスに行方不明の娘を探すよう依頼する物語のキーマン。権力に固執した傲慢さをもち、娘捜索の動機は不明。ゲーム・シリーズでは存在が明かされていないオリジナル・キャラクターです。

用語解説

補足として、ちょっと分かり難い用語を少しだけ解説しておきます。

  • パンドラ=危険がはびこる惑星。リリスの故郷。ゲーム全作品の舞台もこの惑星。
  • ヴォルト/The Vault=エリディアンという種族が遺した遺跡。富と名声などこの世の全てがあるとされる。開くには3つの鍵が必要。
  • エリディアン/ERIDIAN=かつてパンドラに文明を築いていた異星人。ゲームでも彼らの残したテクノロジーには銀河の法則を無視するような恐ろしいものまである。
Borderlands Movie Vs Game (Voice Actors Comparison)
Borderlands Movie Vs Game (Voice Actors Comparison)

まとめ

色々な事情があるのだとは思いますが、日本では劇場公開されなかった映画『ボーダーランズ』。Amazonプライム会員であれば追加料金無しの見放題で楽しめるようになります。ゲームのファンはもちろん、SFファン、世紀末ディストピアな世界感を楽しみたい人など、いろいろな人が目にする事になるのではないでしょうか。

むしろ、ゲーム未プレイの人達がこの奇抜な世界感を感じて、ゲームに逆輸入のような形で還元されてプレイヤーが増える……なんて事もあるかもしれません。そんな原作ゲームの精神が宿った実写映画『ボーダーランズ』2025年1月24日金曜日にAmazon プライム・ビデオにて独占配信されます。

2025年1月24日(金) Prime Video独占配信『ボーダーランズ』吹替版|予告編
2025年1月24日(金) Prime Video独占配信『ボーダーランズ』吹替版|予告編
ボーダーランズ

ボーダーランズ 作品情報

  • 原題: Borderlands
  • 公開日: 2024年8月9日(金)
  • 作品時間: 1時間41分
  • 原作者:
  • 監督: イーライ・ロス
  • 脚本: ジョー・クロンビー, イーライ・ロス
  • 制作会社:
  • 作品概要: 
    ⽶国Gearbox Software が開発し、シリーズ累計8,700 万本以上を売り上げた同名ベストセラーFPSを基に実写化。本作は、多くのゲーム&映画ファンが期待を寄せる中、2023年8⽉に⽶国公開されたアクション・アドベンチャー・コメディ。銀河系で最も混沌とした惑星パンドラを舞台に、⾏⽅不明の少⼥を探す依頼を受けた悪名⾼い賞⾦稼ぎリリスが、個性あふれる仲間と、最⾼にブッ⾶んだ“ヒャッハー”な冒険を繰り広げる。

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関連リンク

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映画『ボーダーランズ』試写レビュー 2025年1月24日Amazonプライムビデオで日本初・独占配信開始!

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キシマ

沖縄生まれ、東京住みの新卒フリーライター。映画、ゲーム、アプリといったエンタメ系記事からキャッシュレスなどのお金系記事、美容系の記事までなんでも執筆しています。
ダースベイダーマニアです。

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