Adobe Creative Cloud 2024年3月5日より値上げ。コンプリートプラン月額7,780円に 値上前のセールでお得に利用できるか！？

AdobeのCreative Cloudコンプリートプランおよび単体プランの価格改定を発表されました。2024年3月5日以降、全てのプランで約20％（一部30%）値上げとなります。Adobeは価格改定の理由として、生成AIをはじめとした新機能の追加を挙げています。

なお、Adobe Creative Cloudは通常おサブスクリプション契約の他に、12か月単位でライセンスコードも販売されています。そして過去、毎年2月20日前後には約35%引きのセールも行われてきましたので、今年もこのセールが開催されるとすれば、そのタイミングでライセンスコードを購入しておく事でしばらくの間リーズナブルに利用できる可能性があります。当記事ではこの内容についてもまとめてご紹介しています。

Adobe Creative Cloud個人版プラン 2024年3月5日より約20%値上げする事を発表

Adobeは、Creative Cloud コンプリートプランおよび単体プランの価格改定を発表しました。

2024年3月5日から価格が改定され、契約中の場合は次回更新日のタイミングで新価格が適用されますが、更新日までは旧価格となります。更新日を確認するには、アドビアカウントページをご覧ください。

今回の価格改定について詳しくは下記ページを参照してください。

Adobe税も増税……クリエイター達にとってなかなか厳しいニュースですね。なお日本での値上げ情報告知に先駆けてAdobe英語版のサポートニュースでは2023年11月ごろより個人版、チーム/エンタープライズ版についての価格変更が通知されていたようです。

• Creative Cloud for individuals 2023 pricing changes
• Creative Cloud for teams and enterprise 2023 pricing changes

新価格詳細と値上げ率

2024年3月5日から改定される各プランの価格と値上げ率は以下のとおりです（値段はすべて税込）。

Creative Cloud 個人版 コンプリートプラン

• 年間プラン月々払い： 月額 6,480円 → 月額 7,780円（値上げ率：約20.1%）
• 月々プラン月々払い： 月額 10,280円 → 月額 12,380円（値上げ率：約20.4%）
• 年間プラン一括払い： 年額 72,336円 → 年額 86,880円（値上げ率：約20.1%）

Creative Cloud 個人版 単体プラン

下記はPhotoShopやIllustratorといった各ソフトウェアの単体プランの価格です。

• 年間プラン月々払い： 月額 2,728円 → 月額 3,280円（値上げ率：約20.2%）
• ⽉々プラン⽉々払い： 月額 3,828円 → 月額 4,980円（値上げ率：約30.1%）
• 年間プラン一括払い： 年額 28,776円 → 年額 34,680円（値上げ率：約20.5%）

また、USドル建ての価格改定は以下のとおりです（1ドル＝約147.88円で計算）。もともと円建てよりも高価格で設定されていたため、今回の値上げ率は10%程度に留まっているようです。

Creative Cloud 個人版 コンプリートプラン（ドル建ての価格）

• 年間プラン月々払い： 月額 $54.99（8,125円） → 月額 $59.99（8,863円）（値上げ率：約9.1%）
• ⽉々プラン⽉々払い： 月額 $82.49（12,187円） → 月額 $89.99（13,293円）（値上げ率：約9.1%）
• 年間プラン一括払い： 年額 $599.88（88,603円） → 年額 $659.88（97,463円）（値上げ率：約10.0%）

Creative Cloud 個人版 単体プラン（ドル建ての価格）

• 年間プラン月々払い： 月額 $20.99（3,095円） → 月額 $22.99（3,399円）（値上げ率：約9.5%）
• 月々プラン月々払い： 月額 $31.49（4,654円） → 月額 $34.49（5,094円）（値上げ率：約9.5%）
• 年間プラン一括払い： 年額 $239.88（35,448円） → 年額 $263.88（38,993円）（値上げ率：約10.0%）

価格改定の理由と新機能について

Adobeは今回の価格改定の理由として、生成AIなどの新機能が追加されたことを挙げています。また、今後もCreative Cloudに継続的に価値を追加していくと約束しています。なお、最近メンバーシップに追加された内容は以下のとおりです。

• 生成AIの力を使って、誰もが特別なコンテンツを作成できるウェブアプリ、Adobe Firefly
• Photoshopの生成塗りつぶしやIllustratorの生成再配色など、Adobe Fireflyの機能をCreative Cloudアプリケーションに搭載
• PhotoshopやIllustratorで作成したアセットを使用しながら、ソーシャル投稿、ビデオ、PDFの作成を加速するオールインワンアプリ、Adobe Express
• PhotoshopとIllustratorでは「レビュー用に共有」、Premiere ProとAfter Effectsでは「Creative Cloud向けFrame.io」
• Premiere Proの「文字起こしベースの編集」、Lightroomの「ノイズ除去」、Photoshopの「削除ツール」など、その他多数の機能

値上げ前のセールを狙え！ 過去のセール履歴について

AdobeCCのコンプリートプランは、ライセンスを延長するライセンスパックが販売されています。

これらのライセンスパックを購入すれば、Adobe公式サイトでAdobeCCを購入しサブスクリプションを契約しているユーザーでも、購入期間分ライセンスを延長して利用する事ができます。

たとえば今回の価格改定は2024年3月5日以降の更新日で適用となるので、2月中にセールが開始され、その時にライセンスパックを購入すれば、しばらくの間リーズナブルに利用する事ができます。

そしてAdobeは毎年2月末、3月、そして11月ごろにこのライセンスパックのセールをおこなっています。昨年同様2月にこのセールが行われるとすると、この時期を狙ってライセンスパックを可能な限り購入しておけば、しばらくはお得に利用できるという事になります。

• 参考記事：Adobe Creative Cloudを安く利用するには。正規ライセンスで、実現可能な方法 uzurea.net

下記は筆者が契約しているAdobe アカウントに届いたメール。4,378円の頃からライセンスパックで更新していたためか、下記もように『4,378.0月額円から、月額7780.0円』という表記になっている。

また、下記はKeepaというAmazonの価格変動を確認できるツールで確認できる、Adobe Creative Cloud コンプリートプラン用12か月版ライセンスの価格変動グラフ。

2023年は34～40％OFFとなるセールが2月末、3月、11月に開催されていますので、少しでもAdobe税を節約したいという方は、セールの動向に注目しておいた方が良いでしょう。

Adobeのセール情報を見逃さない様にするには……

uzurea.netでは、Adobeのセール情報を随時チェックしています。開催時には下記のように記事として掲載していますので、このページをブックマークしておくと便利かもしれません。

もっと確実に情報を逃したくないという方は、uzurea.netの公式Xアカウントをフォローしていただくとよいかと。情報が入り次第随時ご紹介しています。

まとめ

Adobe Creative Cloudのサブスクリプション、通称Adobe税の増税は前回2019年2月と、2022年4月に実施されています。その際には11％前後の値上げとなりましたが、今回はかなり大幅な値上げとなります。

• 参考記事：2019年2月 Adobe Creative Cloudの値上額一覧 コンプリートプランは11％強の負担増 uzurea.net

これにあわせてクリエイター側も、成果物を提供すべき案件/クライアントへの見積額を見直していく必要があるでしょう。クリエイターだけがコストを負担する事にならないよう、市場全体でこういった問題を受け止める必要があります。

もちろんAdobe以外のツールの利用を検討するという道もありますが……。

関連リンク

• Adobe 日本公式Webサイト
• Adobe 日本公式Xアカウント@adobejapan
• Adobe CreativeCloud 日本公式Xアカウント @creativecloudjp
• Adobe 日本公式Facebookページ
• Adobe 公式YouTubeチャンネル AdobeCreativeStation

• Adobe CreativeCloud 正規ライセンスを安く利用するには uzurea.net
• Adobe Fontsで使用できる日本語フォント一覧＆絞り込みツール