Team(チーム)というメーカーは、SDカードや、PC用メモリモジュール、その他スマートフォン用サプライ品なども扱う企業です。
このTeam Group Inc(チームグループ)という企業について皆さんはどの程度ご存じしょうか? 今回はこのTeamについて改めてご紹介したいと思います
Team Group Incについて
Team Group Incの本社は台湾(このあたり)にあります。
会社としては1997年に設立され、近年はSDカードやUSBどメモリ製品の開発・製造を行う企業として力をつけてきています。
SDカードやUSBメモリでは、日本企業として高い信頼を得ている東芝や、高いシェアと知名度を誇る「SanDisk(サンディスク)」、「SAMSUNG(サムスン電子)」、「Transend(トランセンド)」などの企業が有名ですが、Team Group Incも、近年その製品開発力により成長を遂げてきており、世界有数のブランドの仲間入りを果たしています。
日本での知名度はまだ低くはありますが、販売店やオンラインショップ、モールなどでの取り扱いも多く見かけるようになってきています。
以下に独断ではありますが、主要な企業・ブランドの概要をまとめてみました。
社名・ブランド名 | 実績など | 人気の商品例 |
---|---|---|
SanDisk (サンディスク) | microSDやSDカードの世界シェア1位、 日本国内もシェア1位と言われています | Extreme Ultra |
Transcend (トランセンド) | AmazonのmicroSD・SDカードのカテゴリで、 年間売上ランキングの上位常連。 | Premium Ultimate |
SAMSUNG (サムスン電子) | NAND型フラッシュメモリ世界シェア1位。 | EVO PRO |
TOSHIBA (東芝) | 世界シェア2位。 microSDの営業収益の大半は東芝の電子デバイス部門。 | EVO PRO |
Team Group Inc (チーム) | USBフラッシュメモリ市場で世界第5位。 メモリモジュール市場では世界第6位など。 | COLOR CARD |
Team Group Inc沿革
この辺りはTeam Groupのオフィシャルサイト(http://www.teamgroupinc.com/ja/)より引用いたします。
- 1997年 台湾に本社設立
- 2004年 研究開発・生産・販売部門を立ち上げ、フラッシュメモリ製品の開発を開始
- 2007年 世界最速のオーバークロックDDR3モジュールの開発に成功し、量産を開始
- 2008年 日本支社を設立
- 2009年 ドバイに支社を設立
- 2010年 台湾本社が上場
- 2011年 米国市場調査会社iSuppli社の調査で、
メモリカード市場:世界第8位
メモリモジュール市場:世界第12位
USBフラッシュメモリ市場 :世界第9位
とされる。 - 2012年 米国市場調査会社iSuppli社の調査で、
メモリカード市場:世界第6位
メモリモジュール市場:世界第11位
USBフラッシュメモリ市場:世界第5位
とされる。
TeamGroup Incの主な戦略、サービス方針
- 販売戦略独自のブランドを確立し、開発・生産・販売を行うことで、台湾で組織を強固に作り上げてきています。香港、日本、ドバイに支社を持ち、全従業員数400人以上を抱えるに至ります。300社以上の販売代理店と提携を結ぶことで、売り上げ実績を確かなものにする流通ネットワークの確立とその販売戦略を確立。
- 品質管理と保証・サービス方針徹底した品質管理・製品保証を宣言。顧客のことを第一に考える手厚いサービスと生産していく上での過程における品質管理の徹底を第一に考えることで、顧客との信頼関係も確立しています。
という事で、実際に
- メモリモジュールの生涯保証
- フラッシュメモリ類の10年保証
といった所を提唱し実施しているので、我々販売の店スタッフから見ても中々すごい事(※)だとと思います。
一般的なプロダクトは半年~1年の保証というのが通例でしたが、昨今の海外企業のメモリ関連製品はこの10年や、生涯保証の製品を提供する企業も増えてきているように思えます。
※実際には、10年後以降となると、対応する機器の進化や規格の終息などでユーザーが使わなくなってくる……といった事が多いでしょうが、それでもはっきりと明示する事で、相応の責任とバックボーンが要求されます。
販売店からみたTeam Group製品について
昨今のTeam Groupは、デザイン性を意識したカラフルな商品や高級感を感じる質感・形状の製品を多く販売しています。
価格競争が苛烈で、結果として「安さ」や「スペック」といった実用製や製造コストを下げる事に偏重しがちな商品ジャンルの中では特に目を引きます。
オフィシャルサイトからそのいくつかをご紹介。
MicroSD Color Cardシリーズ
文字通りカラフル。容量毎に色が違います。採用カラーの選定や、文字の配置などデザインには相当こだわっていそうですね。
その後Color Cardシリーズ何度かリニューアルしていて、今はこのようなデザインです。やっぱりカラフル。
USBメモリ 回転式の Color Turnシリーズ
こちらは落ち着いたカラーラインナップ。こちらも容量毎に色が違います。
USBメモリ キャップ式 Color シリーズ
USBメモリは落ち着いた方向のデザインに特化したのが多いですね。
SSD L3 EVO
この画像が格好いいです。SSDは取り付け後はパソコンケースの中で隠れてしまうものですが、格好いい方がやっぱりちょっとうれしいです。
モバイルバッテリー WP12800
こちらもカラフル。人気出そうですが、今のところ日本では流通していないそうです。
といった様に、デザイン性を高めつつ、かといって高級ブランド志向ではなく、扱いやすい価格で流通させているところに、企業としてのこだわりを感じます。
安いものは恰好悪くても良い……なんて事は無いと思うので、この方針を貫いてくれれば、日本国内での人気と知名度も少しづつ上がっていくと思います。
まとめ
Team Group Incは台湾発の企業で、技術力、販売力、そして顧客サービスやデザイン性の高さという強みを活かして、着々と実績を残している企業です。
製品の品質という面でも日々進化していますので、今後もっとシェアを伸ばしていくのではないでしょうか。