夜明けのはいむ:囲碁の精
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浦部はいむ

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今回描いたのは『囲碁の精』だ

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怪異:囲碁の精(いごのせい)

囲碁の精 浦部はいむ

江戸時代の怪談本に登場するるらしく、
囲碁好きな人物の元に二人組が現れ
彼らと意気投合し、名前を尋ねたところ
「知白(ちはく)」「知玄(ちげん)」と名乗って姿を消す。

囲碁好きな人物はその後、
腕を上げ、遂には名人となる

知白と知玄は碁石の精だった……という事だそうで。

伝承では老人のような姿とも伝えられているが、
今回のイラストでは
姉妹として描いてみた。

白黒ツートンの髪色、服の色…
目も白と黒のオッドアイ。
上の長髪が「知玄」で、
下のおかっぱが「知白」かな

ちなみに囲碁は全然分からないが、
好きなアイドルグループのチケットがなかなか取れなかったけど
たまたま取れた時。
なにかの仕業のように感じるとか…そういう話だろうか。

うーん、例えが悪いか。

この伝承のように、何かを好きでいたら
幸運が舞い降りて成功できる。

そんなうまい話は中々ないよ、とも思うけれど
好きなことに熱心に取り組めば、
思わぬ嬉しいことがやってきたりはするのかな?

付録 囲碁の精 について

囲碁の精が登場するのは、江戸時代の文献怪談本。

昨庵があるときに近くの柏木村円照寺(現・東京都新宿区)を散歩していると、色白と色黒の2人組が話しかけてきた。2人と馴染みとなった昨庵が名を尋ねると、色黒の者は山に住む「知玄(ちげん)」、色白の者は海辺に住む「知白(ちはく)」と名乗り、それきり姿を消してしまった。

wikipedia 囲碁の精 『玉箒木』の囲碁の精 より

囲碁という修練・熟練が必要なものごとに取り組む人の元が、ある日奇跡的な成果をだせるようになる……という、夢物語にあこがれるのは、今も昔も変わらないという事だろうか。

引用したwikipediaに記載のある『新宿区の円照寺』というのは、現存するようだが、インターネットで調べる限りでは、この『囲碁の精』に関する逸話はみあたらなかった。 興味がある方は関連書籍をあたってみても面白いかもしれない。

うらべはいむ『夜明けのはいむ』コラム連載中
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