ダイソー『スモラバ』インプレ コスパ優先? 話題の110円ルアー その実力をチェック

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100均ショップとしては全国最大級のブランドでもあるダイソー。その豊富な品揃えの中でもここ数年はアウトドアに関してのラインナップが充実、特に釣り具に関するラインナップの充実ぶりは、多くの釣りファンを驚かせています。

さらにその中でもブラックバス釣り用などのルアー関係において、そのクオリティーの高さは目を見張るものがあると多くの話題を呼んでいますが、今回はそのダイソー製釣り具のラインナップのうちのひとつ『スモラバ』についてレビューしてみたいと思います。

ダイソー『スモラバ』レビュー 話題の100円ルアーをチェック

ブラックバス釣りの中で近年わりとポピュラーになっているのが、ラバージグとよばれるルアー。これはちょうど針のフック部分に短冊状の細いゴムを巻き付けた状態のもの。

そのラバージグの中でサイズの小さいものをスモールラバージグ(Small rubber jig)、これを略して『スモラバ』と呼びます。 魚のプレッシャーが高いフィールドでも釣果が期待できるということで、現在多くのバス釣りファンの注目を浴びています。

製品仕様

ダイソー製の『スモラバ』は2.5g、3.5gの2サイズと、ラバーカラー3種類、合計6種がラインナップされています。

ダイソーのスモラバ パッケージ
ダイソーのスモラバ パッケージ

他メーカーではより軽いサイズや、バラエティーに富んだカラーも発売されていますが、ダイソーは初心者でもキャスティングなどで扱いやすく、バススポットのシチュエーションにも合わせやすいカラー=スモラバとして一番ベーシックな領域をカバーしたラインナップといえるでしょう。

個人的に欲をいえばカラーとしてラバー部が白、あるいは半透明色にスモークが入ったタイプのものがあれば……というところですが、現在のラインナップだけでもいろんなフィールドで使い手のある製品ではあります。

製品の構成としては、球形のヘッド部からフック、フックガードが伸びた格好。フックガードは超固めのワイヤーが1本、ラバー部分をウェイトとフックの接合部分付近に針金素材を巻いた格好となっています。

これがダイソーの『スモラバ』だ!
これがダイソーの『スモラバ』だ!

ヘッドの材質やフックガードのワイヤーの素材、本数、ラバーの巻き方など、これもしっかりとポイントを押さえた構成となっています。

フックガードに関しては素材がかなり硬く、その上で長過ぎてブラックバスのフッキングがしづらいという評価もあちこちで聞かれますが、この点は自分好みの長さに切れば問題は解消できるでしょう。

製品名
  • スモラバ(2.5g)
  • スモラバ(3.5g)
材質
  • スカート:シリコーンゴム
  • 針:炭素鋼
  • ヘッド:鉛
商品サイズ 7.5cm×1cm×4cm
内容量 1個入
種類
(色)
  • グリーンパンプキン
  • ウォータメロン
  • ブラック
価格
  • 各110円(税込)
Webサイト

特徴

ダイソー製スモラバのスカート部分(シリコーンゴム部分)は、細い短冊状の形状ながら若干固めの素材を使用しているため、本体巻き付け部分からちょうど2段構成となっているシルエット。そのためキャスト後、水中では水底の落下までスカート部分がかなり大きく広がります。

上記の写真でもお分かりいただけると思いますが、着底直前から着底の瞬間までの動きとして、スカート部分のフワっとした広がり方、動き方も自然で、魚へのアピールとしても十分なものとなっています。

このスカート部分のアピール性は、メーカーそれぞれの製品においては各社のポリシーに合わせてさまざまなシルエット、動きを見せるものが発売されていますが、その中でもダイソー製『スモラバ』はコストパフォーマンスに優れながらも十分なアピール性を持ったもの、という印象です。

懸念点

しかしラバー部分の性質は同時に懸念となる部分であるといえます。コスト重視の製法であるゆえか、ラバーを本体に針金でぐるりと巻き込んでいるがため、スカート部上段は結構ヘッド部分を覆ってしまう格好となっています。

ダイソー スモラバ ヘッド周辺
ダイソー スモラバ ヘッド周辺

ヘッド部分にはラインを結ぶためのストリングポストがありますが、スカート部分はこれにラインを通すときに結構邪魔になります。結び方を間違えると、誤ってスカート部分を一緒にポスト部分に巻き込んでしまう恐れもあります。

こういった結び部分の懸念は、特に頻繁にルアーなどを変えたくなるおかっぱり釣りなどではマイナスになることもあります。但し、粘着力の弱いテープなどで一時的にスカート部分が邪魔にならないよう工夫するなどの回避策はあります。

一方、フック部分はちょっと頼りない印象でもあります。下記の写真は専門メーカーRaid japanの製品『エグダマ』と比較したものですが、一般的な製品がわりと普通のラバージグ並みにある程度頑丈なフックを使用している傾向があるのに比べ、ダイソー製スモラバはワームで使用するフック並みにかなり細い印象です。

左はダイソーのスモラバのフック部、右はRaid Japanのエグダマのフック部
左はダイソーのスモラバのフック部、
右はRaid Japanのエグダマのフック部

もちろん専門メーカーの製品でもダイソー スモラバ並みに細いフックを使用しているものもあるのですが、この製品は指で曲げようとすると結構たわんでしまうくらいの強度であり、ヘビーカバーで使用するには若干の不安があります。

まとめと総合評価

以上ざっくりとしたインプレを記載しました。 実際にフィールドで使ってみた所感としては、バスへのアピールとしてはかなり良好で、当たりやヒットも結構あり個人的には『使えるルアー』であるという印象。

但し製品の質という面でフックの仕様、仕上がりなどを考えるとさすがに値段並みという印象もあります。ヘビーカバーを狙うたびにフックの変形も見られ、せっかくのヒットを逃すような場面もありました。

総じてみると、質としてはまさに値段並みという印象ではあるものの、バスにアピールするデザイン性、そして初心者でも選びやすいサイズなどの選定においては高く評価できるといえるでしょう。

たとえ高価なスモラバでも状況によってはロストする可能性もあるため、予備として揃えておき、厳しいフィールドを攻める際にお試しとして投げてみるのもいいでしょう。また安価であるという点では、ある程度自分好みにチューンナップするというのいいかもしれません

デザイン ★★★★(4)
バスへのアピール性は抜群、安価な素材ながらうまくデザインされている
サイズ・重さ ★★★★(4)
スモラバの用途として一番選択しやすいサイズに注力できている
使いやすさ ★★☆(2.5)
フックの強度や装着性に若干使いづらい部分がある
コストパフォーマンス ★★★(3)
各分の素材、構造としては値段見合い
総合評価 ★★★(3)
質としては専門メーカーの製品に劣るものの、
バスへのアピールという面でしっかり機能を果たすものであるといえる。 
いい意味で価格相応。
ダイソーのスモラバ レビュー
(最大星5つ/0.5刻み/9段階評価)

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