『DVDFab 写真加工 AI』インストールと基本機能解説 【製品提供記事】 写真データのアップスケーリングソフト『DVDFab 写真加工 AI』インストールと基本機能解説 【製品提供記事】 評価:4 hamachi 公開:2022年5月26日(3年前) / 更新:2022年6月6日 コメント 0件 ソフトウェアレビューAIDVDFabイラストツールレビュー写真画像製品提供記事 SNS X Facebook B! はてブ Pocket 当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。 当記事では、AI(ニューラルネットワーク)を用いたPC用画像高画質化ソフト『DVDFab写真加工 AI (Photo Enhancer)』の導入と簡単な使い方を紹介します。 本ソフトは、高画質を維持したまま最大4,000%のアップスケーリングに対応するほか、ノイズ低減/シャープ化、カラー化などの画像加工が可能です。 価格は1年間利用版が10,029円(税込)、無期限版が15,929円(税込)。なお機能限定版の無料試用版も提供されています。 記事の索引1 DVDFab写真加工 AI1.1 ライセンスについて 無料版と有料版の違い1.2 ダウンロードとインストールの手順1.3 基本的な使い方1.4 各機能の説明と調整項目1.5 動作環境2 古い写真をアップスケーリングテスト2.1 2004年の猫を2倍にアップスケーリング2.2 2004年のジャンガリアンハムスターにノイズ除去3 まとめ3.1 良い点3.2 悪い点3.3 評価4 関連リンク DVDFab写真加工 AI DVDFab Softwareの『DVDFab写真加工 AI』は、windows用の画像加工ソフト。英語での名称は『DVDFab Photo Enhancer(フォト・エンハンサー)』です DVDFab写真加工 AI 公式サイトより 『写真加工 AI』は、究極の写真高画質化ソフト。ニューラルネットワークを利用し、数百万のプロフェッショナルサンプルから画像加工の最適解を導き出します。 高画質を維持したまま最大4,000%のアップスケーリングに対応。細部を損なわないノイズ低減/シャープ化、アメコミ風ポップアート変換、モノクロ画像に着色などの機能があります。 DVDFab写真加工 AI公式サイト ライセンスについて 無料版と有料版の違い 本ソフトには、下記の通り無料体験版と有料版があります。まずは無料体験版で手持ち画像の加工を体験し、有料版の利用を検討しましょう。 機能 無料試用版 1ヶ月ライセンス 1年ライセンス 永久ライセンス 価格(税込) 無料 5,899円 10,029円 15,929円 加工可能枚数 5枚まで 制限なし 制限なし 制限なし 機能利用 一部利用不可 制限なし 制限なし 制限なし 処理速度 低速 高速 高速 高速 無料サポート なし あり あり あり 無料アップデート なし あり(期限内) あり(期限内) あり(期限内) ダウンロードとインストールの手順 まず最初に、無料試用版ダウンロード、ライセンス購入、アクティベーションという手順を紹介します。 ダウンロード まずは公式サイトの[無料ダウンロード]をクリックしてインストーラーをダウンロードしてください。その後、デスクトップのインストーラーをダブルクリックして起動します。 [クイックインストール]をクリックするとインストールが開始されます。 この時、インストール先やアプリケーションの基本設定を変更したい場合は、右下の[カスタム]をクリックし、設定を変更しましょう。 DVDFab写真加工 AI インストーラー起動画面 インストール自体は数分で完了します。難しい設定などはありません。 DVDFab写真加工 AI インストール完了画面 以上でインストールは完了です。 ライセンス購入 フル機能を備えた製品版を利用するためには、ライセンスを購入し、本ソフト上でアクティベート(認証)する作業が必要となります。 ライセンスの購入には下記3種類の方法があります。 公式サイト インストール終了画面 起動画面 公式サイトから[今すぐ購入]をクリックインストール終了画面左下の[今すぐ購入]をクリック起動画面上部の[今すぐ購入]をクリック これらはそれぞれ入口が違うだけでその後の購入手順は同じです。支払方法を選択後、メールアドレスとパスワードを設定して購入してください。 アクティベート 認証ボタン 認証ウィンドウ ライセンスを購入し、アカウントが作成されたら、起動画面右上の[認証]をクリックし、表示されたウィンドウに登録したメールアドレスとパスワードを入力すればアクティベートが完了します。 基本的な使い方 続いて、『写真加工 AI』の使い方を解説していきます。 本ソフトには最初に紹介した通り多くのAI加工機能がありますが、基本的な使い方はすべて同じです。ここでは、実際に拡大機能を使って手順を説明します。 ①起動画面から[拡大]をクリックし、加工画面を開きます。 起動画面から使いたい機能をクリック ②加工画面が表示されます。画面の見方は下記を参照してください。 画面構成 プレビューパネル加工する画像の元の状態と加工後の状態を同時に確認することができます。複数の画像を開いた場合は、プレビュー下で各ファイルを選択できます。ナビゲーターパネルプレビューの拡大縮小や表示位置を操作することができます。ツールパネル各種加工に応じた調整用のスライダー等が表示されます。ここで加工の度合いや方法を選択し、仕上がりを調整できます。また、調整した各数値をプリセットとして保存することも可能です。 ③画面左上の[画像を開く]から選択するか、画像ファイルをプレビューパネル上にドロップすることで画像が開き、加工前と加工後のプレビューを確認できます。 加工画面 ④プレビューを確認しながらツールパネルを調整し、右下の[保存]ボタンを押せば加工画像が出力されます。出力フォーマットは .jpg/.jpeg .png .tif/.tiff が選択可能です。 各機能の説明と調整項目 ここからは、『写真加工 AI』に搭載された加工AI機能の内容と、各機能のツールパネルに表示される調整項目を確認してみましょう。 ※基本的には画像を開いた時点でAIが一番いいと判断する状態に調整されているので、特にこだわりがないのであればデフォルト設定のままでも問題ありません。 拡大 拡大 公式サイトより 機械学習により写真の細部を正確に識別し、品質を損なうことなく、元のサイズの最大40倍まで画像を拡大します。 拡大 スケールソース画像を何倍の大きさにするか選択できます。0.5倍・2倍・4倍・6倍から選択するほか、任意の数値を入力することも可能です。ノイズ除去: ノイズを抑制する加工後の画像からどの程度ノイズを除去するかを選択できます。数値が大きいほどノイズが除去されます。 ノイズ除去 ノイズ除去 公式サイトより 写真から背景ノイズ、クロマノイズ、ルミナンスノイズなど、あらゆる種類のノイズを除去し、画像の鮮明さを高めます。 ノイズ除去 AIノイズ除去: ノイズを抑制する加工後の画像からどの程度ノイズを除去するかを選択できます。数値が大きいほどノイズが除去されます。AIノイズ除去: 鋭くする画像の色の輪郭をクッキリさせます。数値が大きいほど境界を強調します。 鋭くする シャープ 公式サイトより モーションブラーと焦点外れのブラーを即座に削除し、エッジをシャープにして写真を生き生きとさせます。 鋭くする Sharpen AI: 鋭くする画像の色の境界をクッキリさせます。数値が大きいほど境界を強調します。Sharpen AI: ノイズを抑制する加工後の画像からどの程度ノイズを除去するかを選択できます。数値が大きいほどノイズが除去されます。 写真を魅力的に加工(ワンクリック美化) ワンクリック美化 公式サイトより ワンクリックで画像からハレーション、デジタルアーティファクト、色収差を取り除き、DSLRカメラで撮った写真のようにみるみる綺麗にします。 写真を魅力的に加工 調整項目はありません。 色付け 着色 公式サイトより AI ディープラーニング、オートカラーリングを利用し、モノクロ写真をフルオートで着色します。 調整項目はありません。 漫画化(カートゥーン化) カートゥーン化 公式サイトより 手持ちの写真をワンクリックで手書き風ポップアートに変換できます。 漫画化(カートゥーン化) 調整項目はありません。 アニメ(Waifu加工) Waifu 公式サイトより 2D/3Dのアニメ・イラスト画像を、ノイズとブラーを減らすことにより、画質を損なわずに最大40倍までアップスケールします。 アニメ(Waifu加工) AIモデルソース画像がアニメかイラストかで選択しますが、結果がより良い方に合わせても問題ありません。スケールソース画像を何倍の大きさにするか選択できます。0.5倍・2倍・4倍・6倍から選択するほか、任意の数値を入力することも可能です。ノイズ除去: ノイズを抑制する加工後の画像からどの程度ノイズを除去するかを選択できます。数値が大きいほどノイズが除去されます。輝度: 輝度加工後の画像の明度を調整します。数値が大きいほど明るくなります。輝度: 飽和加工後の画像の彩度を調整します。数値が大きいほど濃くなります。輝度: 対比加工後の画像のコントラストを調整します。数値が大きいほど強くなります。 動作環境 OS Windows 10 (64 bitのみに対応) RAM 最小: 8GB 推奨: 16GB 最適: 32GB CPUモード(intel) 最小: 2015年以降のIntel CPU(第4世代) 推奨: Intel i7(第7世代)以降(4GHz以上) CPUモード(AMD) 最小: 2016年以降のAMD CPU 推奨: Ryzen 7以上(4GHz以上) GPUモード(NVIDIA) 最小: Nvidia 750Ti(GPU Compute 3.5)以上2GB以上のVRAM 推奨: 6GB以上のVRAMを搭載したNvidiaRTXシリーズ以上 GPUモード(AMD) 最小: GCN 1.0例えば HD 7750 推奨: RX 500シリーズ、例えばRX 560, RX 570 サポートフォーマット 入力: png, jpg, jpeg, bmp, tif, tiff, jpe, ppm 出力: png, jpg, jpeg, tif, tiff, bmp 古い写真をアップスケーリングテスト 最後に、実際に古い写真をアップスケーリングしてみた結果を掲載しておきます。 2004年の猫を2倍にアップスケーリング まずはアップスケーリングをテスト。18年前の猫の写真を使います。 2004年2月 Caplio G4 wideで撮影 1280×960px 2倍サイズにアップスケーリング2560×1920px 上記はサムネイルですのでクリック/タップして拡大すると細部を確認できます。 なるほど、確かに画像編集ソフトで倍にしたよりは綺麗で再現も結構できているかもしれませんね。各種設定は初期時のままです。 アップスケーリングの設定はこんな感じで実施 2004年のジャンガリアンハムスターにノイズ除去 続いてはやはり2004年のジャンガリアンハムスターの写真。 2004年9月 Caplio G4 wideで撮影し当時のPhotoshopでトリミング 640×480px ノイズ除去サイズは640×480pxのまま JPEG圧縮のブロックノイズが軽減されていますね。たたみの部分が結構シャープになっているのが分かりますが、再現性が高いかというと判断は難しいところでしょうか。 ノイズ除去の設定はこんな感じ 設定値としては、ノイズ抑制の値は強めに(50)、鋭くする(シャープネス)設定は低めに(15)しました。なお、シャープネスを強くしてプレビューをすると、油絵やアクリル絵みたいな雰囲気になってしまいました。 まとめ 当記事では、PC用画像高画質化ソフト『DVDFab写真加工 AI』の導入と簡単な使い方を紹介しました。以下に試用してみての感想をまとめます。 良い点 AI加工がここまで手軽にできるようになったことにまず驚きました。AIの利用には高性能のコンピューターを使うというイメージがありましたが、本ソフトを使い自分のPCでここまでの加工ができる点はとても便利に感じます。 また、画像加工をする際ほぼ手動の調整がいらない点や加工の時間があまりかからず軽快に動作する点も優秀だと感じました。 悪い点 各加工機能にもっと手動で調整できる項目があればいいと感じました。しかしこの点は使いやすさ・わかりやすさとトレードオフだと思いますので、そこまでのマイナスではありません。 評価 総評すると、本ソフトのお手軽さと結果の良好さにとても満足しています。 過去にガラケー等で撮りためた解像度の低い写真の拡大や、お気に入りの写真をアニメ加工して壁紙に使いたいといったシーンで大活躍しそうです。 そしてなにより一番のポイントは、このソフトのAIはDVDfabの継続的なアップデートにより少しづつとはいえ着実に進化していくという点でしょう。今現在のアップスケーリング結果に満足がいかなくても、数か月後にはもっと良くなっている可能性が高い……そんな、ポジティブな希望を持てるという点が嬉しいですね。 先進性 ★★★★(4.0)ここまで加工技術が進んでいることに驚きました。 画質向上 ★★★★☆(4.5)かなり自然な感じに仕上がります。 使いやすさ ★★★★☆(4.5)UIがシンプルで直感的に利用できます。 今後への期待値 ★★★☆(3.5)さらに細かい調整ができるようになって欲しいです。 価格 ★★★☆(3.5)この性能とお手軽さを考えるとリーズナブルです。 総合評価 ★★★★(4)とにかく簡単に画像加工したい方にはオススメです。今後AIの進化により一層結果は良くなっていくことが期待できます。 (最大星5つ/0.5刻み/10段階評価) DVDFab写真加工 AI公式サイト 関連リンク DVDFab 動画加工AI 解説&レビュー uzurea.netDVDFab Enlarger AI 解説&レビュー uzurea.netDVDFab & StreamFab クーポン情報まとめ uzurea.net