WordPressプラグイン『Antispam Bee』 完全無料&広告無しでコメントスパム対策
WordPressプラグイン『Antispam Bee』 完全無料&広告無しでコメントスパム対策

WordPressプラグイン『Antispam Bee』でコメントスパム対策 無料/商用利用OKでGDPR準拠

UZUREA編集部 アイコン

UZUREA編集部

/ 更新:

当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。

WordPressでWebサイトを運営している人なら、無数のコメントスパムに悩まされたことは多いでしょう。そこで当記事では、完全無料のコメント&トラックバック(ピングバック)スパム対策プラグイン『Antispam Beeアンチスパム・ビー)』について解説します。

このプラグインは商用・企業サイトなどでも完全無料広告なしで使え、GDPRにも完全対応しています。

WordPressのインストール時に自動で搭載されている『Akismet Anti-Spam』は、企業サイト広告入りサイトでは無料で使えないライセンスになったため、その代替としてもおすすめです。

『Antispam Bee』 完全無料&広告無しの
コメントスパム対策WordPressプラグイン

『Antispam Bee』は半自動的にスパムコメントスパムピングバックをブロックしてくれるプラグインです。スパムブロックの精度も高く、個人/ビジネスなど特に条件なく完全無料で利用できます。

Akismet Anti-Spamの代替としてもおすすめ

以前まではコメント系のスパムに対して無料で利用できるプラグインといえば『Akismet』を使っていたという方も多いかもしれません。実際、同プラグインはかなりの精度でスパムをブロックしてくれるので便利ではあるのですが、ビジネスサイト、企業サイトでの利用は有料(サブスクリプション)ライセンスの契約が必要です。また、最新のライセンス条件では個人が運用するサイトであっても……

  • サイトに広告が無い事
    つまりアフィリエイトや、Googleアドセンスなどを導入しているサイトもNG
  • サイト内で製品/サービスを販売していない事
    個人でも何かしら販売していたらNG
  • サイト内でビジネスを宣伝していない事
    特定のビジネスに関する誘導(リンク)や、外部決済サービスなどへのプロモーションリンクなどはNG

といった条件から外れる場合は無料では使えません。有料サブスクリプション(1,080円/月~)の契約が必須となっています。

Akismet 無料使用の条件の原文
Akismet公式サイトより
Akismet 無料使用の条件(原文スクリーンショット)
Akismet公式サイトより

もちろんサイトで利益を得ている人で、余裕があるのであればAkismetのサブスクを払ってしまうのも良いですが、まだそれほど収益化できていない……という方にもおすすめしたいのが、この完全無料の『Antispam Bee』プラグインです。

Antispam Beeプラグインの特徴

繰り返しになりますが、このプラグインの特徴を簡潔に挙げるなら以下の通り。

  • 完全無料(個人サイト、ビジネスサイト、アフィリエイトサイトなど関係なし)
  • サードパーティに個人情報などを送信しない
  • プラグイン自体にも広告が表示されない
  • GDPR(EU一般データ保護規則)への完全対応

また、WordPressプラグインディレクトリでの評判も上々で、当記事執筆時点で70万以上のWebサイトに導入され、ほとんどのユーザーが★×5で評価をつけています。

WordPressプラグインディレクトリでの『Antispam Bee』の評価
WordPressプラグインディレクトリでの『Antispam Bee』の評価(2022年3月時点)

なお、ユーザー(コメント投稿者)はCAPTCHAなども不要でコメント投稿が可能です。

※CAPTCHA/reCAPTCHAが必要という場合は別のプラグインを検討しましょう。

インストール方法

Antispam Beeは、他のWordPressプラグイン同様、管理画面のプラグインから検索してインストールを実行し、有効化するだけで利用できます。

WordPress管理画面から『Antispam Bee』を検索しインストール。有効化するだけでOK
WordPress管理画面から『Antispam Bee』を検索しインストール。有効化するだけでインストール完了

特に設定などしなくても、これだけでスパムコメント(トラックバック含む)対策が開始します。

プラグインデータをZip形式でダウンロードしたいという人は、WordPressプラグインディレクトリから直接ダウンロードしておきましょう。

オプション設定もあり

特に設定をしなくても、スパムをもりもり弾いてくれますが、いくつかの設定項目も用意されています。

Antispam Beeの設定画面
Antispam Beeの設定画面

いくつかの設定は当記事執筆時点では日本語化されていませんが、下記のような設定が可能です。

アンチスパムフィルター関連設定

※一部補足内容は筆者の意訳を含みます。間違いがあれば当記事のコメント欄などからお教えください。

  • 承認済みのコメント投稿者を信頼
  • Gravatar のあるコメント投稿者を信頼
  • コメントの時間を考慮
  • BBCode links are spam(BBCodeを含むリンクはスパムと判断)
    ※[b]文字列[/b] みたいな装飾を入れてくるコメントの事かと
  • 正規表現を使用
    ※スパムの判断にAntispamBee独自の正規表現を適用する
  • ローカルのスパムデータベースを調べる
  • Check for spam data on your own blog(特定の国からのコメントをブロックまたは許可する)
    ※チェックを入れると国コードを入力して設定可能
  • 特定の言語でのみコメントを許可する
    ※チェックを入れると許可する言語を選択できるようになる

上級者モード設定

  • スパムとしてマークするが、削除はしない
  • 電子メールによるスパム通知
  • スパム判定の理由を保存しない
  • X日経過後、既存のスパムを(自動)削除
    ※日数を指定できる
  • Limit approval to コメント/Ping (コメントまたはピングバックのみ許可)
    ※ここで選択しなかった方のスパムは、自動削除
  • スパムの理由でコメントを削除
    以下の条件に当てはまるスパムは自動削除(複数選択可能)
    • ハニーポット/コメント時間/空のデータ/Local DB Spam/偽のIP/Country Check/BBCode/Comment Language/正規表現/Identical Post title and blog title/Manually
  • Delete Antispam Bee data when uninstalling(Antispam Beeをアンインストール時にスパム対策データも削除する)

続き(その他のオプション)

  • Generate statistics as a dashboard widget(ダッシュボードにスパム検出の履歴グラフを表示する)
  • ダッシュボードのスパムカウンター有無
  • ピンバック・トラックバックをチェックしない
  • Check complete site markup for comment forms
    ※comment_form_field_commentフィルターの代わりに出力バッファリングを使用

開発者に寄付もできる……が

何度も書きますが、2022年3月現在、このAntispam Beeは完全無料で利用できます。

……が、こんな便利で協力なプラグインがいつまで無料で利用できるかどうかはわかりません。特に、善意で提供されている場合などは、開発者のモチベーションやリソースに委ねられています。

『Antispam Bee』プラグインに限らず、無料のプラグインが役に立ったと感じたなら、開発者に寄付をする事も検討してみては如何でしょう。このAntispam Beeの設定画面には、寄付を受け付けるリンクも存在します。

Antispam Beeの設定画面には
寄付のリンクもある、が……

ただし、『Antospam Bee』プラグインに関しては、今のところPayPalでの寄付のみうけつけており、金額も自由に設定できるものの……日本国内からは寄付ができません。

こればかりはPayPalの仕様上(と各国の法規)によって、現時点ではどうにもなりません。

急にサブスクリプションが必須、なんてことにならないように、可能な範囲で寄付(※)して応援したいところですが……なにか他の方法があればよいのですが。

※もちろん寄付したからと言って、永遠に無料だとは限らないのですが。

まとめ

当記事では、WordPress用のアンチスパムプラグイン『Antispam Bee』を紹介しました。

このプラグインを開発しているのは、ヨーロッパで活動する複数の開発者によるコミュニティ『Pluginkollektiv』。(直訳するとデンマーク語で”プラグイン集団”的な意味でしょうか、多分)

Pluginkollektivは、Antispam Beeの他にも、アクセス統計プラグイン『Statify』、やまたはWPサイトのキャッシュ管理プラグイン『Cachify』なども開発・公開しています。

これらはいずれも、EU圏内での利用を前提としているためGDPRへの対応をしており、評価も上々。今後、もしかしたら日本でも重要なプラグインとなるかもしれません。

寄付ができなかったのは残念ですが、今後も良いプラグインを無料……または安価で提供してくれる事を祈りながら、遠く日本から謝辞と敬意の念を飛ばしたいと思います。

WordPressプラグイン『Antispam Bee』 完全無料&広告無しでコメントスパム対策

この記事をシェアする

この記事のタイトルとアドレスをコピー

この記事を気に入ったらハートマークで応援してください

この記事の執筆は……

UZUREA編集部 アイコン

UZUREA編集部

UZUREA.NET 編集部アカウント。 webデザイン会社altstackのメンバー、及び契約ライターによる匿名寄稿を含みます。

関連する記事

Yahoo!フリマ 出品手数料が無料に 販売価格5,000円以下の商品が対象 3月31日まで

Yahoo!フリマ 出品手数料が無料に 販売価格5,000円以下の商品が対象 3月31日まで

『令和6年能登半島地震』へ支援・募金ができるWebサービス・Webサイト まとめ

『令和6年能登半島地震』へ支援・募金ができるWebサービス・Webサイト まとめ

ディズニープラス 2023年9月配信ラインナップ 『火の鳥 エデンの宙』独占配信、『最悪の悪』『ハンガン警察』などオリジナル作品も

ディズニープラス 2023年9月配信ラインナップ 『火の鳥 エデンの宙』独占配信、『最悪の悪』『ハンガン警察』などオリジナル作品も

Yahoo!タグマネージャー(YTM)が2024年6月30日をもってサービス提供終了

Yahoo!タグマネージャー(YTM)が2024年6月30日をもってサービス提供終了

2023年冬アニメ新作76作品一覧  放送日、公式&配信サイトリンク まとめ

2023年冬アニメ新作76作品一覧 放送日、公式&配信サイトリンク まとめ

2022年秋アニメ新作65作品一覧  放送日、配信先、公式サイトリンク付 番組表人気ランキングを掲載

2022年秋アニメ新作65作品一覧 放送日、配信先、公式サイトリンク付 番組表人気ランキングを掲載

2022年夏アニメまとめ VOD配信リンク付番組表 新作は57作品 人気投票も開催中

2022年夏アニメまとめ VOD配信リンク付番組表 新作は57作品 人気投票も開催中

Disney+(ディズニープラス) 2022年5月の配信作品一覧 『オビ=ワン・ケノービ』や『スニーカーシンデレラ』など見逃せない作品がたくさん!

Disney+(ディズニープラス) 2022年5月の配信作品一覧 『オビ=ワン・ケノービ』や『スニーカーシンデレラ』など見逃せない作品がたくさん!

Disney+(ディズニープラス) 2022年4月の配信作品一覧 『ドロップアウト』『ニューヨーク第1波』ほか注目作が多数

Disney+(ディズニープラス) 2022年4月の配信作品一覧 『ドロップアウト』『ニューヨーク第1波』ほか注目作が多数

Yahoo! JAPANが2022年4月6日以降 欧州(EEA)/イギリスからのサービス利用を遮断

Yahoo! JAPANが2022年4月6日以降 欧州(EEA)/イギリスからのサービス利用を遮断

Amazonを装ったスパムメールのタイトルまとめ ブラックリストや振り分け設定に

Amazonを装ったスパムメールのタイトルまとめ ブラックリストや振り分け設定に

Yahoo!ショッピング 『ライト出店』終了、既存の店舗はプロフェッショナルに移行

Yahoo!ショッピング 『ライト出店』終了、既存の店舗はプロフェッショナルに移行


page top