SOUNDPEATS『Space Pro』レビュー 力強い低音が楽しめるノイズキャンセル搭載ワイヤレスヘッドホン 【製品提供記事】
SOUNDPEATS『Space Pro』レビュー 力強い低音が楽しめるノイズキャンセル搭載ワイヤレスヘッドホン 【製品提供記事】

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ワイヤレスオーディオを販売するブランドSoundpeats(サウンドピーツ)より、低価格ワイヤレスヘッドホン『Space Pro』をご提供いただきました。当記事では、同製品の概要・特徴を紹介し、実際に使用したレビューをお届けします。

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SOUNDPEATS『Space Pro』ノイズキャンセル搭載ワイヤレスヘッドホン 実機レビュー

SOUNDPEATS Space Pro 写真
SOUNDPEATS Space Pro
ワイヤレスヘッドホン

今回レビューするのは、SOUNDPEATSが販売中の新製品『Space Pro(スペース・プロ)』。Bluetooth搭載端末とワイヤレスで接続することができるヘッドホン。カラーラインナップとしてはブラックとベージュの2色。Amazonでの販売価格は7,590円~8,990円で推移しています。

過去にSOUNDPEATSから発売されているヘッドホン『Space』の後継機種として、ノイズキャンセリング機能の強化や同軸のデュアルドライバー採用など、全体的に機能のグレードアップを目指した製品のようです。

Bluetoothコーデックは標準的なAAC/SBC以外にLDACにも対応。2台までのマルチポイント接続にも対応していますが、マルチポイント接続時にはLDACコーデック再生は不可となります。

パッケージ内容と外観

では早速製品の内容を確認してみましょう。

SOUNDPEATS Space Pro パッケージ
SOUNDPEATS Space Pro パッケージ

パッケージに同梱品は本体を含めて下記の通り。

  • SOUNDPEATS Space Pro ヘッドホン本体
  • 充電用USB(Type-C)ケーブル
  • 有線接続用AUXオーディオケーブル(ステレオミニプラグ)
  • 収納袋
  • 取扱説明書(多言語:日本語含む9か国語)
  • アプリケーションガイドカード
SOUNDPEATS Space Pro パッケージ内容

内容としては標準的なものですが、収納・携帯用の袋が付いてくるのはささやかながらありがたいですね。生地もベルベット地でちょっと高級感もあります。

外観をチェック

『Space Pro』の本体は黒を基調としたデザイン。外観はSOUNDPEATSのロゴをうまく取り込みながらシンプルにまとまっています。イヤーパッドとヘッドバンドのクッション部分はPUレザーでしょうか、他の部分と比べて色がグレー気味になっています。

ここで気づいたのが本製品『Space Pro』は、先日当サイトでレビューを行った別ブランドEarFunの『Tune Pro』とほぼ同形、同サイズ。ハウジング面にはSOUNDPEATSのロゴがあしらってありますが、それ以外はAUX、USBコネクタや操作ボタンの位置・アサインまでほぼ同じものとなっていました。もしかしたら筐体部分の製造がおなじ業者だったり、OEM品だったりという関係があるのかもしれません。

ヘッドホンの操作は、向かって下部に取り付けられている各種ボタンで行えます。R側にボリュームコントロールと電源ボタン。L側にUSBコネクタ(Type-C)とアクティブ・ノイズ・キャンセルのボタンが。いずれも物理ボタンなので操作感覚は良好。

ヘッドバンドはある程度収縮可能、装着感も違和感ありません。

折りたたんでコンパクトに持ち運ぶこともできます。

Space Pro のイヤー部分は内側に折りたためる
イヤー部分は内側に折りたためる

操作方法一覧表

ヘッドホンのコントロールボタンで行います。各操作方法はマニュアルより一部抜粋しましたのでご参考までにここに掲載しておきます。

電源オン電源ボタンを3秒押し続ける
電源オフ電源ボタンを3秒押し続ける
音量ダウン音量 +/ーボタン -側を1回押す
音量アップ音量 +/ーボタン +側を1回押す
曲戻し音量 +/ーボタン -側を1秒押し続ける
曲送り音量 +/ーボタン +側を1秒押し続ける
再生/一時停止電源ボタンを1回押す
着信受話/通話終了電源ボタンを1回押す
(USBオーディオモードでは、
着信受話:電源ボタンを1回押す
通話終了:電源ボタンを2回押す)
着信拒否電源ボタンを1.5秒押し続ける
(USBオーディオモードでは、
着信拒否:電源ボタンを2回押す)
通話切替電源ボタンを2回押す
手動でペアリング電源オフ/オンでペアリング
マルチポイント接続
(デュアルデバイス接続)
1台ペアリング状態で一度接続を解除、2台目をペアリングした後に再度1台目のペアリングを行う
ノイズキャンセリングANCボタンを1回押す
(ノーマル/外音取り込み/ノイズキャンセリング)
音声アシスタント電源ボタンを2回押す
※Siri、Googleアシスタントなどが起動
ゲームモード電源ボタンを3回押す
(またはアプリ「Peats Audio」による設定)

なお、AUX入力を使用している際には基本的にノイズキャンセリングモードのオン/オフ設定のみ、外音取り込みモードは使用できません。

音質レビュー

では、最も気になる音質についてレビューしていきましょう。

『Hi-Res AUDIO』『Hi-Res AUDIO WIRELESS』認定 ロゴ入り画像
『Hi-Res AUDIO』『Hi-Res AUDIO WIRELESS』認定
※SOUNDPEATS提供画像

Space Proは『Hi Res AUDIO(有線接続時)』、および『Hi-Res AUDIO WIRELESS(無線接続時)』認定の要件をクリアーしています。

ドライバーは『40mm+10mm 同軸デュアルドライバー』。これはSOUNDPEATSで初めて採用されたデュアルダイナミックドライバーで、中低音域を担当する40mm径ダイナミックドライバーと、高音域を担当する10mm径ダイナミックドライバーを同軸上に配置した構成となっています。

サウンドドライバー イメージ画像
【ふたつのサウンドドライバーを同軸で搭載】
振動板の素材として40mm径振動板にはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、10mm径振動板にはポリエチレンテレフタレート(PET)を耐熱性と強度、内部損失の観点で採用

まずBluetooth接続で試聴してみた最初の印象は、低音の響きの強さが秀でているという点。音の奥行き、クリアさに加え、重低音の非常に力強く響きます。ロックなどの激しいサウンドでも潰れてしまわないクリアーさは持ちながらも、低音が強烈でビート感が強く感じられます。

かなり力強い低音を感じる事ができるのですが、逆に言うと人によっては好き嫌いが分かれるレベルかもしれません。あまりにも低音が気になるという場合は、後述のアプリ上で行うイコライジング設定で低音を調節するとよいかもしれません。

次に、付属のAUXケーブルでの試聴をしてみましたが、こちらは若干ローファイなサウンドに変わる印象。音源やケーブルの品質にもよるでしょうが、こちらはやや個性的な印象です。

総じて、密閉性空間表現性臨場感などはが十分に感じられ、ヘッドホンに求められる必要十分な要望は満たしていると思います。

ノイズキャンセル機能、外音取り込み機能について

ノイズキャンセル機能 イメージ画像 -47dB
ノイズキャンセル機能
SOUNDPEATS提供画像

本製品搭載されているANC(アクティブノイズキャンセル)は、本体のANCボタンを押すことで……

  • ノーマル(ノイズキャンセルOFF)
  • ノイズキャンセリング
  • 外音取り込み

と変更できます。特に『外音取り込み』モードはヘッドホンをしていないときと全く同じ状態……とは言えませんが、それでもかなり外音が取り込めるようになっています。ヘッドホンをしながら移動しつつ、徒歩で公道を移動するときや、電車に乗るときなどには役立ちそうです。

なお、ノイズキャンセリングモードでは最高で47dBというノイズキャンセリング効果。無音状態でもその効果は感じられ、音源を鳴らすとほぼ外音は聞こえない状態となり、かなり強力な機能であると感じました。

マイルス・デイビス 『カインド・オブ・ブルー』でベンチマーク

私のレビューでは毎回定番となったベンチマーク方法として、Jazzトランぺッター、マイルス・デイビスの歴史的名盤『カインド・オブ・ブルー』をこのイヤホンで試聴してみました。

M I L E S D A V I S – Kind Of Blue – Full Album

『Space Pro』でこの曲を聴いてみると、クリアー感と臨場感に加え、力強さのような所感をおぼえました。ひとえに重低音の強さというところですが、とにかくベース音の強さ、ピアノから響く倍音の豊かさが存分に感じられ、かつフロントのトランペットとリズム楽器とのバランスがとてもよく、上質のライブ感が味わえる印象です。

ただ、人によっては『低音が強すぎる』と感じるかもしれません。例えば一曲目『So What』のイントロ部分におけるベース音は若干ブーミーな表現に聞こえてくるので、気になる方はアプリのイコライザーで調整をしても良いかもしれません。

低音のパワー感を生かしたリズミックな音、『カインド・オブ・ブルー』では最後の曲『Love for Sale』などでは適度なドライブ感も味わえ、この機種ならではの特徴が十分発揮できている印象もあります。

EarFunの『Tune Pro』は逆に音の輪郭を素直に、かなりハッキリしたエッジ感が見られ、サウンドの性格的に全く異なるものという感じ。どちらかというと『Space Pro』のほうはジャンル問わずマルチな音源が楽しめるイメージですが、その中でも軽快でリズミカルなポップスをリラックスして聴き流す際場合に向いている印象があります。

専用アプリ『Peats Audio』との連携について

Space ProはSOUNDPEATS専用のスマートフォン用アプリ『Peats Audio』と連動させることで、いくつかの追加機能、サウンドを体験することができます。

専用スマートフォンアプリ 
Peats Audio

アプリ機能『適応型EQ』と『シアターモード』について

アプリではイコライジングのコントロールとして、プリセットイコライザー、カスタムイコライジングのほかに適応型EQ』という設定がありました。これは自身の聴こえやすい音域に合わせてイコライジングを設定できるという機能で、設定後に手動で設定をカスタマイズすることもできます。好みの音像がハッキリしない、でも自分でイコライジングするのは難しい、という方は試してみるとよい設定かと。

『適応型EQ』設定画面

さらにこのモデルには『ムービーモード』という設定もあります。これは疑似的なサラウンド感を再現する『3Dオーディオ』的な効果を示すもの。映画の音声を通してみると確かに音の分離性が高く感じられ、立体感のあるサウンドが体験できると感じました。なお、『マルチポイント』を設定していない場合に『ムービーモード』の選択は使用できません。

ゲームモード、ムービーモード設定画面
iOS版アプリをダウンロード
『PeatsAudio』
iOS版アプリ
Android版アプリをダウンロード
『PeatsAudio』
Android版アプリ

SOUNDPEATS Space Proヘッドホン 製品スペック

スペックSOUNDPEATS Space Pro
対応
Bluetoothバージョン
5.4
ドライバーφ40mm+10mm
同軸デュアルダイナミックドライバー
対応コーデックAAC/SBC/LDAC
サイズ
(L×W×H)
195.6mm×165.9mm×82.7mm
重量282g
マルチポイント
対応
2台まで対応
ゲームモード対応
ハイレゾ認証あり(ハイレゾおよびハイレゾオーディオワイヤレス認証を取得)
通話マイク片側1基
再生可能時間151時間
(ANC ON:58時間
LDAC ON:82時間)
充電時間2.5時間
(5分充電で4時間再生可能)
ANCテクノロジーハイブリッド&AUX
フィードフォワード
ノイズキャンセリング
(最大47dBノイズ低減)
2色(ブラック、ベージュ)
付属品Type-C充電ケーブル
AUXオーディオケーブル
日本語取扱説明書
アプリガイドカード
収納袋
参考価格8,980円
Amazon 販売ページSOUNDPEATS Space Pro

まとめ 総合評価

SOUNDPEATSの最新ヘッドホン『Space Pro』をひと通りレビューしてみました。総評として実売7,000円台というその価格もふまえると、なかなかコストパフォーマンスの高いヘッドホンかと。

有線/無線両方で使え、強力なアクティブ・ノイズ・キャンセルも搭載して、かつマルチジャンルに対応できる高音質。1万円以下のヘッドホンを探しているというユーザーであれば文句なくお勧めできる品質であると感じました。

今回のレビュー期間では判断できませんが、低価格系のヘッドホンは、肌と触れるイヤーパッドのPUレザー部分が劣化し、剥がれてきてしまう可能性が高いので毎日使っているユーザーとしては1年~2年くらいが寿命となりそうです。そのあたりも踏まえた上で、当記事が皆様の購入検討の参考になれば幸いです。

外観★★(4)
シンプルなデザイン。高級感もあり可動部分については金属パーツで強度を確保
使用感★★(4)
タッチボタンの操作性は十分。ボタン配置、機能配置もシンプルで使いやすい
音質★★☆(4.5)
低音が強力。音質、臨場感など、ヘッドホンで十分な臨場感、音質を楽しむことができる。
コスト
パフォーマンス
★★☆(4.5)
幅広い音源に対応する高音質と強力なANC機能など、コスト見合いから考えても十分評価できる。
総合評価★★★★☆(4.5)
この価格帯では、高機能・高性能を実現しており、優れたワイヤレスヘッドホンだと思う。

SOUNDPEATS Space Pro のレビュー (最大星5つ/0.5刻み/9段階評価)

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黒野でみを

40歳で会社員からライターに転身、50歳で東京より実家の広島に戻ってきた、マルチジャンルに挑戦し続ける「戦う」執筆家。音楽、映画からスポーツ、釣り、イベント、そしてガジェットや雑学と、やれることにはなんでもチャレンジします!

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