奈良原一高写真集『Tokyo, the '50s / Blue Yokohama』過去未収録を40点も収録 2025年7月下旬発売

写真家・奈良原一高による1950年代の東京と横浜を捉えた作品集『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』が2025年7月下旬に発売されます。価格は5,500円（税込）。

絶版となっていた『Tokyo, the ’50s』に加え、これまで未収録だった『Blue Yokohama』シリーズ約40点を新たに収録し、左右どちらからでも楽しめる両A面仕様で再編集されています。また、復刊ドットコム限定で先着特典のオリジナルポストカードも用意されています。

記事の索引

1 奈良原一高の幻の写真集『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』が再編集で復活！
2 関連リンク

奈良原一高の幻の写真集『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』が再編集で復活！

奈良原一高が1950年代に撮影した東京と横浜の街角風景が、新たな構成で甦ります。

奈良原一高写真集『Tokyo, the '50s / Blue Yokohama』 — 奈良原一高写真集『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』

本書籍は、1996年に刊行された写真集『Tokyo, the ’50s』をベースに、未収録だった【Blue Yokohama】約40点を加えた再編集版の写真集です。東京と横浜、ふたつの都市をテーマにした写真群が“両A面”仕様で構成されており、左右どちらからでも作品世界を堪能できる独自の仕様となっています。

奈良原一高といえば『人間の土地』（1956年）や『王国』（1958年）といった構成性の高い作品が有名ですが、本作ではそれとは異なる“パーソナル・ドキュメント”として、スナップショットに近い表現が用いられています。偶然の出会いを楽しみながら撮影された、柔軟でのびやかなカメラワークが特徴です。

中央部分には、写真評論家・飯沢耕太郎氏による書き下ろしの解説を掲載。ブックデザインは、奈良原作品の装丁も数多く手がける佐野裕哉氏が担当し、作品の世界観を丁寧に形にしています。2025年7月下旬発売予定で、価格は5,500円（税込）です。

奈良原一高『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』
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Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama

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『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』収録イメージ

収録イメージ1 — 『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』収録イメージ

収録イメージ2 — 『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』収録イメージ

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奈良原一高（IKKO NARAHARA）プロフィール

1931年福岡生まれ。大学在学中の1956年に、初めての個展「人間の土地」が大きな反響を呼び、写真家としての活動を始める。1959年、東松照明、細江英公、川田喜久治らとセルフ・エイジェンシィ「VIVO」を結成（1961解散）。その後、パリ（1962-1964）、ニューヨーク（1970-1974）と拠点を移しながら活動。1974年帰国後も世界各地を取材し、多数の展覧会を開催。写真集も数多く出版し、国際的にも高い評価を受ける。2020年1月19日、逝去。

1954年に、はじめて僕は一台の自分のカメラを買った。その年に発想した作品「人間の土地」を撮るためだった。しかし、この第一作の発表がその後の僕の人生の航路を写真の方向へと狂わせ、今日の僕へと導くことになるとは夢にも思っていなかった。その頃「人間の土地」の撮影の合間に、僕はそのカメラを持って東京の街を歩いていた。
（中略）
僕は空気を呼吸するように、東京の街角で写真を呼吸していた。ファインダーを覗くと、街角は“僕の写真の街”に変貌した。シャッターを切ると大好きなモダン・ジャズのビートが聞こえて来るようだった。
『Tokyo, the ’50s』あとがきより

書籍情報

著者	奈良原一高
出版社	復刊ドットコム
判型	A4
頁数	124 頁
ジャンル	エンタメ
ISBNコード	9784835459530
発送時期	2025/07/下旬
価格	5,500円（税込）