DVDfab製『Unifab』 AIエンハンサー+動画変換ユーティリティ 機能解説&レビュー【製品提供記事】
DVDfab製『Unifab』 AIエンハンサー+動画変換ユーティリティ 機能解説&レビュー【製品提供記事】

DVDfab製『UniFab』解説&レビュー AIエンハンサー+動画変換ユーティリティ【製品提供記事】

評価:3.5 

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城村うるり

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当記事ではソフトウェア『Unifab(ユニファブ)』について紹介しています。動画の変換や、AIビデオエンハンサー(高画質化)や、AIアップスケーリング(解像度アップ)、さらには簡単な編集機能にも対応した、総合動画ユーティリティソフトです。

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AI+動画ユーティリティ『Unifab(ユニファブ)』機能解説&レビュー

UniFabは動画の変換やアップスケーラー(解像度アップ)、高解像度化、トリミングやクロップといった簡単な編集機能を有した、総合動画ユーティリティです。

UniFab ソフトウェアロゴマーク
UniFab ソフトウェアロゴマーク

このソフトを販売するDVDFabソフトウェアは、代表ソフト『DVDFab』や『StreamFab』といった動画関連のソフトを開発・販売してきた企業ですが、後段でご紹介するAIを使ったエンハンサー機能の開発にも積極的に取り組んでいました。

この『UniFab』はそれら動画変換の各種技術に加え、AI技術なども集約された動画ファイル変換の決定版とも言えるソフトウェアと言えるかもしれません。

主要機能と要求スペック

UniFabは2023年10月現在のところWindows専用のソフトウェアです。その主な機能は以下の通り。

  • Enlager機能:AIを使って480Pや720Pクオリティの動画を1080Pの高精細な動画に
  • HDRアップスケーラー機能:SD画質の動画をHD画質にスケールアップ
  • 1000以上の動画ファイル形式をサポート:ファイル形式の変換が自由自在
  • 動画トリミング機能
  • 動画クロップ機能
  • エフェクト機能

また、要求動作環境(AI利用時)は以下の通りとなっています。

OS Windows10、Windows11 (64bit版)
メモリ
  • 必須: 8GB
  • 推奨: 16GB
  • 最適: 32GB
CPU (最低限) Intel: 2015年以降のインテルCPU(第4世代)
AMD: 2016年以降のAMD製CPU
CPU (推奨) Intel: Intel i7(第7世代)以上(4GHz以上)
AMD: Ryzen 7以上(4GHz以上)
GPU (最低限) Nvidia: Nvidia 750Ti (GPU Compute 3.5) 以上、2GB以上のVRAMを搭載
AMD: HD 7750などのGCN 1.0
GPU (推奨) Nvidia: 6GB以上のVRAMを搭載したNvidia RTXシリーズ以上
AMD: RX 560、RX 570など、RX 500シリーズ

※AI機能を利用しないのであれば、Windows7、Intel core-i3、4GBのメモリ、GPUなしといった環境でも動作します。

その他詳細なスペックや対応GPUの最新情報は公式サイトのUniFab動作環境ページで確認ください。

価格とライセンスについて

UniFabイメージ(実際にはパッケージ版は発売していません)
UniFabイメージ
(パッケージ版は発売していません)

UniFabは無料試用版のほか通常版と、Pro版が提供されています。それぞれの違いと価格については下記の表にまとめました。

ライセンス種類 試用版 UniFab
標準版
UniFab
Pro
価格
(税込)
無料 永久ライセンス
¥12,500
永久ライセンス
¥18,750
動画変換
圧縮
 〇
AI Enhancer
アップスケーリング
(最大1080pまで)
× 無料トライアル
5回まで
AI Enhancer
音質向上
(EAC3 5.1まで)
× 無料トライアル
5回まで
ビデオ変換
(SDR、HDR10など)
× 無料トライアル
5回まで
1000以上の
フォーマットからの
変換
1000以上の
フォーマットへの
変換
MP4のみ
HD動画出力 最大480p
プレミアム5.1
オーディオ出力
×
HDR10
ビデオ出力
×
GPU
アクセラレーション
×
ビデオ
編集機能
×
リンク ダウンロード
ページ
ライセンス
購入ページ
ライセンス
購入ページ

インストールと使用版の起動・利用は無料で、かつ会員登録なども不要です。ただし、機能制限のある試用版という位置づけですので、AIを利用した動画編集を制限なく行うためにはライセンス購入が必要となります。

ダウンロードページにアクセスし
『無料ダウンロード』をクリックすればUniFabのインストーラーを入手できる
ダウンロードページにアクセスし『無料ダウンロード』を
クリックすればUniFabのインストーラーを入手できる
  • 有料版の購入時には、会員登録とオンライン決済が必要となります
  • DVDfabの製品はクーポンやセールをよく実施しているので、それに合わせて購入するのもオトクに使う1つの手法です。クーポンやセールの開催については下記の記事でまとめています。

主要機能解説1:AIビデオエンハンサー機能

ここからは、UniFabの主要機能を実際に解説していきます。まずは本ソフトの最大のウリである、AIを使った高速エンハンサー機能を紹介したいと思います。

UnifabのEnlager機能やHDRアップスケーラー機能を使う事で、古い低解像度の動画を、最新のモニターや大画面TV、スマートフォンでも綺麗に楽しめる高画質データに変換する事ができます。

とはいえ、問題はその品質なのですが……さっそくチェックしてみましょう。今回は、猫を撮影した古い動画を使用して画質アップを実際に試してみたいと思います。元の動画はこちら。

動画編集ソフト レビュー用サンプル動画『猫』 640×480動画(変換前)
UniFab機能解説用動画『猫』 640×480動画(変換前)

YouTubeにアップロードすると環境によっては違いが良く分からなくなると思いますので、動画データ詳細とダウンロードリンクも掲載しておきます。

[neco-test-movie-original.mp4]
640x480 8Bit AVC/H.264 Main@3 1:1 Progressive 30.00fps 792f 772.15kb/s
AAC 44.10kHz 2.0ch(2/0 L+R) LC 106.51kb/s
ISO Base Media v1
[MP4] 00:00:26.399 (26.399sec) / 2,918,679Bytes

この動画をUniFabのAIエンハンサーを使って1080Pに変換して見ようと思います。まずはUniFabを起動したホーム画面の左側のメニューから[AIエンハンサー] > [Enlager] と操作します。

UniFabを起動したホーム画面 左メニューの[Enlagar]を選択
UniFabを起動したホーム画面
左メニューの[Enlagar]を選択

画面上部に出てくる[【+】ビデオ]をクリックして、変換する動画を選択すると、画面上に動画情報が表示されます。ここでさらに右側にある[設定]をクリックしましょう。

読み込んだ動画の右側にある[設定]をクリック UniFab解説
読み込んだ動画の右側にある[設定]をクリック

すると、AIモードの選択肢が表示されますので、今回は『自動』モードを選び、画面右下の[開始]をクリックします。

UniFab のAIモード選択
AIモード選択

開始後は追加プラグインの導入などが自動で始まり、アップスケールが実行されます。GPUパワーを最大限利用しているようです。

UniFabのAIエンハンサー処理を実行中
以降は処理が終わるのを待つだけ……

処理が完了すると、動画表示領域の右側フォルダアイコンディスクアイコンが表示されますので、変換後ファイルを確認するために、フォルダアイコンをクリックすればエクスプローラーで保存された動画を確認する事ができます。

※ディスクアイコンをクリックすると動画を元に光磁気ディスクを作成する処理が始まりますが、本ソフトウェア単体では動作しない機能ですので、ここでは割愛します。

処理が終わると、動画の右側にフォルダとディスクアイコンが表示される UniFab
処理が終わると、
動画の右側にフォルダとディスクアイコンが表示される

変換後の動画がこちら。

UniFab機能解説用動画『猫』 1080P変換後の動画
UniFab機能解説用動画『猫』 1080P変換後の動画

といっても、YouTubeの埋め込みだと1080Pのデータの詳細が確認できないと思いますので、ここでも動画情報とダウンロードリンクを掲載しておきます。動画サイズは2.8MBから33MBと、約10倍くらいになっているでしょうか。

[neco-test-movie-1080p.mp4]
1440x1080 8Bit AVC/H.264 Baseline@4 Unspecified Progressive 29.96fps 780f 9366.61kb/s
不明EC-3 48.00kHz 16Bit 6ch 0.25kb/s
[Extra][2]
ISO Base Media v1
MetaData(Picture)
[MP4] 00:00:26.033 (26.033sec) / 33,814,779Bytes

一見してはわかりにくいかもしれませんので、静止画でもチェックしてみましょう。まずこちら(↓)が元動画。

次にこちら(↓)が1080Pに拡大処理した動画のほぼ同じシーン。

解像度は大幅にアップしていますので、元の動画に含まれなかった部分を補完してそれらしく見せる必要があるわけですが……なるほど、なかなか頑張っているのがみてとれます。なんだか怪しい部分もありますがとはいえ網戸越しの猫の造形や地面の石などの質感も十分再現できています。

使用する機材によってはさらなる高画質体験を享受できるようで、HDR Rec.2020などに対応するディスプレイをお持ちの方は、いろいろ試してみるのもおもしろいかもしれません。

※見比べたい、という方のためにYouTube版ですが下記に再掲しておきます。猫かわいい。

動画編集ソフト レビュー用サンプル動画『猫』 640×480動画(変換前)
UniFab機能解説用動画『猫』 640×480動画(変換前)
UniFab機能解説用動画『猫』 1080P変換後の動画
UniFab機能解説用動画『猫』 1080P変換後の動画

主要機能解説2:動画の変換機能

続いてはAIは使わないものの日常的に使える機能『動画の変換機能』について触れておきましょう。PCに保存した動画をスマホ対応の動画に変換したり、SNSプラットフォーム向けに最適化する。また逆にスマホで保存した動画をPCに保存して、配布用に容量を調整したりといった動画ファイルの変換機能です。

ファイル形式、解像度、サイズ、規格など幅広いプリセットも搭載されているので、細かい設定などがわからないという方でも使いやすいでしょう。

手順としては、UniFabのホーム画面左側のメニューから[変換]を選択し、変換したい動画を選択し、プロファイルから目的にあったものを選ぶ……という流れ。PCの操作に慣れている人であればそれほど迷わず利用できるでしょう。

UniFabの動画変換には多数のプロファイルが用意されている。細かい設定を自身で調整する事も可能
多数のプロファイルが用意されている。
細かい設定を自身で調整する事も可能

YouTube、Facbook、Instagram、Vimeoなどサービス別におすすめの設定も多数用意されています。

サービス別におすすめのプロファイル設定も多数用意されている
サービス別におすすめのプロファイル設定も多数用意されている

設定を決めたら、やはり右下の[開始]ボタンをクリックすれば、変換作業が開始されます。

主要機能解説3:動画の簡易編集機能

Unifabはには、動画のクロップトリミングエフェクトといった簡単な動画編集機能も搭載されています。前述の工程同様Unifabに動画を読み込んだ後に表示される動画のサムネイル下部(下記図の赤枠)各種編集ボタンが表示されます。

動画サムネイルの下部に編集ボタンが表示される UniFab
動画サムネイルの下部に編集ボタンが表示される

主な機能は下記の通り……

  • トリム(トリミング):動画の途中のみを切り取ったり、前半、後半を除去したりといった処理
  • クロップ:長方形(4:3や16:9)の動画を正方形(1:1)にしたりといった処理が
  • 効果:エフェクト。白黒にしたり、特殊な処理を加える事ができる
  • その他:透かしを入れたり、字幕をつけたり、音声を調整したり、再生速度を変更したりといった処理ができる

いずれも、ボタンもわかりやすく配置されていて、PCの操作にさえ慣れていれば、動画編集初心者でも感覚的に作業が行えるでしょう。

ダウンロード画面と同じページで購入できるので、ぜひ検討してみてください。

  • 購入の際には、個人情報の登録とクレジットカードの利用が必須となります。
  • DVDfabは販促キャンペーンを数多く実施しているので、それに合わせて購入するのもオトクに使う1つの手法です。クーポンやセールの開催については下記の記事でまとめています。

まとめと、総合評価

筆者は過去にもDVDfabの提供するアップスケーラーソフト(記事:DVDfab EnlagarAI記事:DVDFab動画加工AI)をレビューしましたが、当時の製品の出力クオリティとは段違いで、その技術の進化に驚かされました。拡大作業にあたっては自然に拡大されていていました。この『自然』にと言うところが、AI利用の妙でしょうか。

Stable DifusionやChatGPTの登場以降、生成AI界隈が盛り上がっていますが、AI技術の影響はアップスケールなど、以前よりAIを利用していた分野にも好影響を与えているのか、その進化のスピードが格段に増している印象があります。

最先端の動画アップスケールを体験したい方は、DVDfabを今すぐ試してみてはいかがでしょうか。

機能 ★★★★(4)
動画変換ユーティリティとしては、十分な機能を備えている。その上で、AIによるアップスケールなど最新の技術も利用できる。ワンポイントであれば動画編集も可能。
使いやすさ ★★★☆(3.5)
日本語訳のあやしい箇所もあるが、概ね操作方法に迷う事はないだろう。PCでの作業に普段から慣れているひとであれば難しい点は無いと思われる。ただし、UIや機能が分かりにくい部分もある。例えばメニューに『変換』と『コンプレッサー』があるが、できることはほぼ同じ。この辺りをもう少し洗練させられると一般ユーザーにも受け入れられやすくなるのでは。
コストパフォーマンス ★★★★(4)
変換ツール+AIエンハンサーアップスケールツールも使えるPro版で¥18,750の買い切り永久ライセンス。プロフェッショナル向けの動画編集ソフトのほとんどがサブスクリプションになっている昨今においては、良心的。
サポート ★★☆(2.5)
電話サポートは無いので、オンラインサポート対応となる。おそらく本国(中国)のサポートスタッフが対応する事になるので、やや心配な面は否めない。
総合評価 ★★★☆(3.5)
動画変換ツールとしては、軽快で優秀。またStreamFabやDVDfabを利用しているユーザーであれば機能の連携でより快適な動画ライフを送る事ができるだろう。
反面AI関連のツールを本格的に使おうとすると、ある程度のマシンパワーは必須。事務用などのPCで長時間の動画を処理しようとすると、変換に一昼夜かかることもザラ。
UniFab のレビュー
(最大星5つ/0.5刻み/9段階評価)
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城村うるり

某香港在住博士に憧れてガジェットの世界に入ってきました。iPhoneは3Gから使用。Nokia端末も好きでした。

ドイツで2児の子育て奮闘中。趣味は旅行と写真撮影。レビューや雑学系ニュースなど書いていきます。

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