昭和邦画に革命をもたらした『増村保造』監督作品! 熱量凄まじい5作を紹介 - uzurea.net

昭和邦画に革命をもたらした『増村保造』監督作品! 熱量凄まじい5作を紹介

昭和邦画に革命をもたらした『増村保造』監督作品! 熱量凄まじい5作を紹介

執筆: ヤマダマイ アイコン ヤマダマイ

昭和の映画名監督を挙げるとするならば、海外からの評価も高い黒澤明小津安二郎を思い浮かべる方も多いと思いますが、筆者は別のある日本人監督をここでご紹介したいと思います。 その名は増村保造(ますむらやすぞう)

増村監督は、『世界の黒澤』や『世界の小津』とは全く違う切り口で日本を描いてきました。 実はハズレが全くないと言っていいほど、面白い作品ばかりなのに、映画好きの間でも知名度があるとはあまり言い難い監督かもしれません。

しかし、この記事で増村監督の魅力を伝える事ができればと思い、筆をとりました。

昭和期に新たな風潮を生み出した増村保造

1950年代の大映を支える人気作を立て続けに打ち出し、当時の日本映画としては珍しい、愛や目的のために手段を選ばない“個人主義”な人々を描いた増村保造監督。

増村保造 監督
増村保造 監督
キネマ旬報社『キネマ旬報』10月号(1960)より
(画像 パブリックドメイン

28歳でイタリアへ留学し、かのフェデリコ・フェリーニやルキノ・ヴィスコンティから映画を学ぶ。 当時、小市民を描くことの多かった日本映画とは一線を画す、モダンで独特な演出の増村作品は、21世紀の今観てもなお、新鮮で新しい発見がたくさんあります。

女優 若尾文子や、脚本家の白坂依志夫との名タッグでも知られ、大映が倒産した後はテレビドラマ界でもその手腕を発揮しました。

今回は、そんな名匠 増村保造の代表作を、筆者の独断と偏見で5つご紹介します。

『青空娘』(1957)

増村保造『青空娘』(1957)画像 Amazonより
『青空娘』(1957)
※画像 Amazonより

【あらすじ】
伊豆の町に住む小野有子(若尾文子)は、高校卒業と同時に東京の父母の許に帰ることになっていた。そんな時、有子には本当の母が他にいることを聞かされる。さらに訪れた小野家では女中扱いされて、味方は同じ中年の女中しかいない。そんな辛い環境の中でも、有子は健気に女中として働いていた。ある日、小野家で開かれた卓球大会で広岡という有名企業に務める男性に好意を持たれーー。

観ていてこんなに気持ちのいい作品はほかにない!

昨今、映画における“爽快感”といえば、良くも悪くも小難しいことを考えずに楽しめるアクション映画や、どんでん返しが待ち受けるストーリーが多いと思います。 しかし、1957年(昭和32年)に公開された増村保造監督作『青空娘』は、アクションやどんでん返しが一切ないのに、観ていてすこぶる気分がいいのです。

それもこれも、若尾文子が演じるヒロイン『小野有子』のカラッとした性格や、ものの考え方。 そして彼女を取り巻く人々の人情が全ての爽快感につながっています。

高校卒業と同時に、有子の父親と母親違いの姉兄弟が住む小野家の豪邸を訪れると、姉兄弟たちに女中扱いされてしまう有子。 小学生の弟にはいきなりボールを投げつけられたり、宿題をやれといわれたりするなど滅茶苦茶な待遇を受けます。

しかし、そんな境遇以上にたくましい有子。 投げつけられたボールはよけるし、宿題はやらずに取っ組み合いになるも、弟を文字通り地面にねじ伏せるというポテンシャル。 田舎育ちをナメてはいけない……。 あまりにも腕っ節が強すぎて、ガリガリ成人男性(筆者含む)なんて、軽くブチのめせそうです。

さっきまで反抗していた弟もすっかり有子になつくという、熱い手のひら返しを見せてくれます。 これがまた清々しい。(その背景には、小野家の家族仲が冷え切っているというのもあるのですが。)

さらにもうひとつの爽やかポイントは、有子を巡って高校時代の教師と大企業に勤める青年(元は有子の姉が目を付けていた男性)が取り合いをします。 日ごろの行いが良いからなのか、性格が良いからなのか、はたまたヒロイン特性ゆえなのか……とにかく、都会に出ると急にモテモテになる有子。

話は少し逸れますが、ヒロインを巡って男2人が対立する構成は洋画にもありますが、近年の作品トム・ハーディ×クリス・パイン主演『Black & White/ブラック & ホワイト』(2012)では、スパイが1人の女性を取り合うために銃火器や劇薬を平気で用いる戦争に発展します。 これは公私混同も甚だしい・・・。

「Black&White / ブラック&ホワイト」予告編
「Black&White / ブラック&ホワイト」予告編

しかし、この『青空娘』ので対立するふたりは違います。

まるでスポーツマンシップに乗っ取ったかのような、爽やかなライバル関係がそこにはあるのです。 どちらが彼女のハートをものにするかは本編を見て確認して欲しいのですが、2人とも有子の気持ちを最優先にして行動しているからか、取り合いというよりは“競争”にも見えるのが、またスポーツ感が強い理由でしょうか。 そして負けを悟ると、めちゃくちゃ潔く手を引くところも実に心地良いのです。

『青空娘』は、どんな気分の時に見ても、爽やかな気持ちになること必須の作品です。 落ち込んだとき、爽やかな気持ちが欲しい時に観る事をおすすめします。 そして「最近あいつ元気ないな……」なんて友達がいたら、そっと本作を勧めてあげましょう。

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『盲獣』 (1969)

増村保造『盲獣』 (1969)
『盲獣』 (1969)
※画像 Amazonより

【あらすじ】
モデルの島アキ(緑魔子)は、自分の写真が展示された個展会場にいた盲目の男に誘拐されてしまう。道夫と名乗る男は自分の母と共謀してアキをアトリエに監禁する。彼は視覚ではなく触覚で堪能できる芸術を完成させるため、これまでで最も素晴らしい体を持つと評価するアキをモデルにするため監禁したのだった。アキは恐怖からアトリエを脱出しようと、ある作戦に出る。

江戸川乱歩の原作を狂気の映像化

『青空娘』の爽快感を、物凄いスピードで地に突き落とすかのような、どす黒い作品がこの『盲獣』。

登場人物はヒロインのアキと盲目の彫刻家である道夫、そしてその母親のたったの3人。 道夫はこれまで母親以外の人間とかかわったことがない中でアキを拉致監禁します。 その目的はヒロインの身体に触れて彫刻を作り“触る芸術”を実現させること。 決して下心からではないのです……。

この『盲獣』は前半と後半で、だいぶ雰囲気が異なります。 前半はヒロイン・島アキが、監禁されているアトリエから脱出しようと画策するスリラー調。 昨今の作品で例えるならば、『ドント・ブリーズ』(2016)と『エル ELLE』(2016)を足して2で割ったみたいな面白さを楽しめます。 道夫そっちのけで、ヒロインと母親が痴話ケンカしているんですから……。

そして後半は 一転して救いのない、ひたすらなエログロの世界へと突き進みます。 長期間一緒に居続けることで、ストックホルム症候群のような状態になるアキですが、さらにまさかの“合併症”が起きてしまうのです。 やがて盲目の男とヒロインは肉体関係に至るのですが、次第に普通の性的快感では物足りなくなり、自分を痛めつけて新たな快感を追求するようになります。

ちなみに、キム・ギドク監督作『メビウス』(2013)では、高校生の男の子が自分を痛めつけて性的快感を得ようとしていました。何故そんなことになったのかをここに書くと、私のライター生命が終了するので、自己責任で検索をお願い致します……。

話は戻って、この二人が快楽の限界に挑む様子はとにかく過酷。 ラストシーンは血が一滴も流れないのに、見ていて本当に気分が悪くなるくらい過激です。 筆者は見終わった後、体調を崩して扁桃炎(へんとうえん)になりました。 ※リアルガチ

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『からっ風野郎』(1960)

増村保造『からっ風野郎』(1960)
『からっ風野郎』(1960)
※画像 Amazonより

【あらすじ】
落ち目のヤクザの2代目である朝比奈武夫(三島由紀夫)は、敵対組織の親分に重傷を負わせたことで刑務所にいた。しかし釈放当日、差し向けられた暗殺者の存在を知った武夫は、叔父貴や舎弟の迎えを欺いてまで秘密裏に釈放してもらう。相手の報復に対して逃げ腰な武夫に業を煮やす武夫の叔父貴(志村喬)、これを機に武夫も誘って足を洗いたい幼馴染の舎弟(船越英二)、武夫が惚れてしまう堅気の女(若尾文子)・・・。未だ2代目として気丈に振る舞う武夫だが、敵対組織は新たなにやり手の殺し屋を武夫に差し向ける。

三島、極道になるってよ

三島由紀夫といえば『春の雪』『金閣寺』で知られる文豪中の文豪。 さらには切腹という壮絶な最期に至った人物であるためか、小説を読まない人でもその存在や名前だけ知っている人も多いと思います。しかし、彼がヤクザの2代目を演じた主演映画の存在を知る人はどれほど居るでしょうか? 私はある映画雑誌を見るまで全く知りませんでした。

当時、企画段階から紆余曲折を経て実現した、(wikipediaで調べるといきなりネタバレしているので、鑑賞後に調べることをおすすめします)三島由紀夫主演の任侠モノ。 ふんどし姿で日本刀を持つ彼の姿を画像で見ていたので、さぞタフなヤクザを演じているんだろうかと思いきや、 口だけは達者な、てんでダメな男『朝比奈武夫くん』を演じています。

周囲の人間に「ちっとも怖くないわ」「やくざ向いてないよ」などと言われ、彼を殺ろしに来る暗殺者とは戦わずに姿をくらますばかり。 病を患う叔父貴に「お前、いつになったら相手とケリつけるんだ?」と聞かれると、ドヤ顔で「まずは金を作るんだ。それから……」 などと言い出す武夫くん。 叔父貴もブチ切れながらハジキを渡すという始末。 その後、堅気の女性とデート中にたまたま見つけた相手の娘(小学生)を誘拐するも、そんな子どもさえちっとも怖がっていません。

殺し屋に撃たれて逃げた時も、その場から逃げ出してきたことを闇医者に呆れられたり、注射器を見ただけで嫌がる武夫くん。 (その注射は武夫くんにではなく、ヤクが切れた闇医者が自分に打っていましたが……)

ダメダメなのは武夫くんのキャラクターだけではなく、公開当時、三島由紀夫の演技力も大根だの何だの、滅茶苦茶に言われたのだとか。 でも、これだけ『ヤクザっぽくないヤクザ』を演じるのに演技力が高いと、かえって説得力がなくなるような気もします。

武夫のキャラクターは、うまい具合に三島由紀夫の演技を『ヘタ』から『ヘタウマ』に昇華しているようにも感じます。 なにより、これだけ異色なヤクザの主人公なんですから、本作の結末もかなり異色。 普段“任侠もの”を見ない人にこそ是非見て欲しい一本です。

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『セックス・チェック 第二の性』(1968)

増村保造『セックス・チェック 第二の性』(1968)
『セックス・チェック 第二の性』(1968)
※画像 Amazonより

【あらすじ】
名スプリンターと称されたいた宮路(緒形拳)は、戦争でオリンピック出場の夢を断たれ、今は自堕落な生活を送っていた。宮路を見かねた選手時代の同期で医師の峰重(滝田裕介)は、木下電気陸上部のコーチを勧めるも、宮路は峰重の妻を強姦してしまったことで、不甲斐無さからコーチの依頼を断った。しかしその直後、バスケ部を退部になった南雲ひろ子(大楠道代)から短距離の素質を見いだすと、一転してコーチをしたいと言ってひろ子を陸上部にスカウトする。猛練習の甲斐あって、好記録を出したひろ子だが「目視によるセックス・チェック」を担当した峰重から「半陰陽」と宣告され、五輪代表選手候補から外されてしまう。

短距離走への風評被害待ったなしの問題作

「なんだ、この直球すぎるタイトルは……」と変な感じになりそうですが、『セックス・チェック』は、れっきとしたスポーツの業界用語です。

セックスチェックとは: 人間の性を確認する医学的検査。女性のみで競うスポーツ種目において,その競技規則を遵守する意図から,その種目に参加する選手が女性であるか否かを確認するもの。

セックス・チェック(英語表記)sex check コトバンクより

緒形拳演じるコーチの宮路は、オリンピック出場を目指して選手のひろ子に「男になれ!」と言い放ち、フィジカルもメンタルも徹底的にしごき上げます。 その内容と言えば、

  • スカートは履くな!ズボンを履け!
  • 髭は生えていなくてもかみそりで剃れ!
  • 口調も私ではなく俺に!
  • “メンス”なんて来ないほうがいい!

といった具合。

そんな宮路コーチですが、彼自身も選手時代に「世界記録を出すには獣になれ」と言われ、記録のことだけを考え、邪魔なもの(理性とか)は一切捨ててしまいました。 結果としてその後、日本が戦争に突入すると宮路は敵を容赦なく殺し、女を容赦なく犯す文字通り獣のような男に。 戦争が終わった後に宮路に残されたのは、傍若無人な振る舞いを続け、自堕落な生活を送るだけの日々でした。

……正直この宮路、『からっ風野郎』の武夫くんよりよっぽどヤクザです。

そんな自分を変える為にも、ひろ子の育成に全てを賭ける宮路。 しかしこの男、白か黒、表か裏しか考えられないうえに、言っていることが本作品90分の間にすら二転三転しまくります。

  1. 同期の妻に乱暴をしてしまいコーチの話を断わる
  2. ひろ子を見るとすぐに「やっぱり、コーチやる!!」と、嬉々として前言撤回
  3. 同期とその妻への償いとして“女を絶ち”を宣言する
  4. 別の同期に「もうひろ子とは寝たのか?」と軽いノリで聞かれると、胸倉を掴んで「もう一度言ってみろ!殺すぞ!」と数日前の自分を棚に上げて暴言を吐く
  5. ひろ子がセックス・チェックに引っかかり女性証明書が発行されなかった後、「昼は練習、夜はお前を抱いて女にしてやる」などと言って、その後、滅茶苦茶セックスする

同期への償いとは一体なんだったのか……。

そんなコロコロ変わる振る舞いだけでなく、「短距離走者は全員エゴイスト」「短距離で勝ちたければ、他の奴は踏み潰して勝手気ままに生きるくらいになれ!」など、風評被害待ったなしの発言が、マシンガンのごとく飛び出します。

とはいえ、『クズが主人公の作品は面白い』というジンクスもあるので、ぜひ今後の映画選びで参考にしてみて下さい。

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『黒の試走車(テストカー)』(1962)

増村保造『黒の試走車(テストカー)』(1962)
『黒の試走車(テストカー)』(1962)
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【あらすじ】
自動車会社のタイガーは新車・パイオニアのテスト走行中に炎上事故を起こして、業界紙からスクープされてしまう。さらにタイガーはパイオニアのテスト走行が、ライバル会社のヤマトに漏れていたのではないかと考える。そこでタイガーは産業スパイ活動を行う企画一課を立ち上げ、パイオニアの情報を外部に漏らしたのが誰なのかを突き止めようとする。しかしさらなる情報が漏洩したことから、企画一課の小野田部長(高松英郎)は、自慢の部下・朝比奈(田宮二郎)をはじめとする社員総動員でヤマトの情報を盗み出そうとするが…。

真っ黒なのは『試走車』ではなく『会社』でした

近年『働き方改革』が話題となり、映画界でも『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』(2009)や、『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)など、ブラック企業をテーマにした作品が制作されています。

では昔の映画はどうだったのかというと、こと増村保造作品に関してはブラックを通り越して漆黒。 劣悪な職場環境以上にほとんど犯罪集団と化しています。 そもそも、産業スパイと聞いてどんなイメージを持つでしょうか?

巧妙な心理戦。諜報活動に欠かせないガジェット。スマートな脱出劇…そんな印象が多いと思うのですが、この『黒の試走車』で行われていることの8割はヤクザです。

情報を盗み出す際に、ライバル会社ヤマトの取引先に乗り込んで従業員を脅しと揺すりを行い、強引に自社(タイガー)のに引き込みます。 言う事を聞かないやつは、出勤途中に軽く誘拐して脅します。 これらを全部タイガーの企画一課、つまり普通の社員がやっているんです。 怖すぎませんか?

昨今のスパイ映画であれば、過激な題材だとしても 『レッドスパロー』(2018)のハニートラップくらいですが、この『黒の試走車(テストカー)』の一般(?)企業は、ありとあらゆるヤクザまがいな手段を、なりふり構わず行うのです。

一方、ライバル会社のヤマトはというと、重役が軍人上がりということもあってスパイも元軍人を雇ってたり。 タイガーがヤマトの情報を盗んだかと思うと、今度はヤマトがタイガーの情報を盗むという泥試合を繰り広げ、そこにスマートな印象は一切ありません。 あるのは「仕事だから」を理由にどんな手段も厭わない人間達の醜さです……。

ヤマトの重役は「軍人のスパイより、素人のスパイのほうが何をするかわからないから怖い」とぼやきますが、彼が言ったとおり、企画一課はスパイ活動とは名ばかりの犯罪集団をとなってしまい、やがて最悪の結末を迎えてしまうのです。 もはや目も当てられない事態に突入してしまう企画一課を見かねた主人公・朝比奈は、こう訴えます。

「会社ってなんです? 秘密ってなんです? パイオニアってなんです? ……人間よりも偉いんですか?」

今の日本の労働環境を、朝比奈が見たらなんと言うか……。 池井戸潤原作の映画など、サラリーマンを主人公にした作品をよく観る、現代の人達が『黒の試走車』を観たらどのような感想を持つのか、とても気になります。

角川書店 (映像)
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こんな人は増村作品にハマる!?

ここで紹介した以外にも、増村保造監督による作品には面白いものがたくさんあります。 正直どれも見て欲しい作品ばかりなのですが、ここで増村監督作にハマりやすい人を筆者なり考えてみました。

海外に移住した人がSNSに投稿するような

「日本の●●なところが苦手だったし、海外に出て本当によかった!」

という意見や、それに共感する人達にこそ、この“邦画”は合うのではないでしょうか。

冒頭に記載したとおり、増村監督自身も2年間イタリアに滞在して映画を学んでいたことがあり、ヨーロッパ特有の人間性を感じたことで、日本人が閉鎖的かつ同調的であることを憂いた批評を書いています。 そんなヨーロッパの人間性を取り入れた増村監督の作品は、現在の日本を憂いている人達にとって、より深い共感や関心を得られるはずです。

もちろん、日本が好きな人が見て増村監督作は滅茶苦茶面白いのですけどね! どの作品も当時の邦画にしてはびっくりするくらい、キャラやストーリーがぶっ飛んでいますから!

〈了〉

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