人は1000円でどこまでベロベロに酔えるのか!? 第1回『もつ焼 大統領』 【せんどこ】

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せんべろ』という言葉を2000年代からよく見るようになりました。 故・中島らも氏の著書(せんべろ探偵が行く)が出自らしいですが、その意味が『1000円でベロベロに酔っぱらえる飲み屋』といった意味である事は皆様ご存じかと思います。

一方、ストリート(?)では80年代の関西発の言葉という説もあります。 当時の日本は景気が今より良く、賃金も実感として高く、物価も安かったように思います。 そういった条件がそろって初めて1000円でベロベロに酔っぱらえたのかもしれませんが、昨今の日本では中々そうもいかなそうです。

そこで発想の逆転をし、『実際に予算1000円でどこまでベロベロになれるのか』……略して『せんどこ』という検証企画の第1弾が今回の記事になります。日常の飲酒においては、出来ることなら1000円くらいで済ませたいというのが人情。 2000円でベロベロになる『にせんべろ』なんていう言葉も最近はありますが、この企画ではあくまで1000円にこだわってみました。

ひとり=1000円のお会計で済むようにお酒とつまみをオーダーし、その体験を紹介していきたいと思います。

もつ焼き 大統領 支店(上野/御徒町)

UZUREA編集者M氏と共に訪れたのは上野アメ横にあるお店『もつ焼 大統領』。 昼夜問わずたくさんの酒飲み達が集う有名店と言えるでしょう。 第1回目から最強店を選んでしまったのでは……という気もします。

今回は、ガード下の本店ではなく、2011年に新装開店した『もつ焼き 大統領 支店(2号店)』を利用。 入店すると1階は、ずずーっと広くて長いカウンター席になっています。

大統領の店内 雰囲気があります
大統領の店内 雰囲気があります

さっそく頼んだのは、ホッピーセット。 関東圏ではポピュラーになりつつありますが、焼酎をビール味に似ているホッピーというソフトドリンク(実際には微量のアルコールが入っています)で割って飲む、安価で強力な疑似ビール。労働者の味方といったところでしょうか。 このホッピーの瓶と、焼酎の入ったグラスがセット(いわゆるホッピーセット)で450円。 相場だと思います。むしろ上野という立地条件にしては安いくらいかもしれません。

ホッピーセット(黒) 450円
ホッピーセット(黒) 450円

いきなり1000円の限界に近づきましたが、メニューに注目すると『※当店の焼酎はすべてダブルになっております』の但し書きが。 つまり最初から2杯分の焼酎を飲めることになります。都心では中々お目にかかれないサービス。これは期待できます。

大統領ドリンクメニュー 
焼酎には『※当店の焼酎はすべてダブルになっております』の記載が
大統領ドリンクメニュー
焼酎には『※当店の焼酎はすべてダブルになっております』の記載が

M氏と早速乾杯をし、特につまみもなく飲み干してしまった我々。 これだけで結構な酔いがきます。 実は筆者はアルコールに強い方ではないので、すでにベロベロの二歩くらい手前に。

とはいえ、あと550円使えるので、お代わりが出来ます。いくら1000円以内の企画とはいえ、最低限は酔っ払わないと話になりません。 ……つまみの事は後で考えます。

そこで当然ホッピーの『追加焼酎250円』をお願いします。 通称『中(なか)』ですね、 「中のお代わりください!」で通じます。

念のため補足しておくと、ホッピーをセットで頼んで、焼酎の入ったグラスにホッピーをめいっぱい注いでも、大抵ホッピーが余るので、これに『中』をお変わりして、残ったホッピーを注ぐ。 すると、だいた1.5杯くらいの費用感で2杯分の酒量が楽しめる……これがホッピーが経済的な点でも愛さえる所以でしょう。

前述したように、大統領の焼酎はダブル=2杯分なので、すでにかなりお得にお酒が飲めている事になります。

ともかく、これで合計700円。 中(追加焼酎)が届いて、ホッピーを注いで飲む……この時点で結構酔いが回っておりましたので、この追加焼酎がシングルだったかダブルかの確認をし忘れてしまいましたが、仮にシングルだとしても700円で焼酎3杯行ったことになります。 もちろん頭はグワングワンです。

リーズナブルなお店に付いてくるホッピーセットでは高級焼酎は使われない事が多いので、結構雑な感じの酔い方をします。 多幸感に包まれる……という感じではなくガツン! とくる感じです。 上品な酔い方がしたければ、それなりのお店に行けばいいのですが、ここは労働者の味方の大統領。 ガツン! は労働者の酔い方として正解だと思います。

さて……いくらベロベロになるかどうかの検証だとしても、おつまみもないと普通に飲んだことになりません。 残りの予算300円で串焼きを頼むことにしました。 メニューを見ると2本で180円。繰り返しますが、上野という地価の高い立地条件から見て、かなり安くて良心的と言えるでしょう。 ということは4本で360円……60円予算オーバーしますが、これに決定です。

写真のように、編集M氏と私で2つづ串を注文。 ほどなくして、合計8本の串焼きが到着。

大統領のもつ焼串
左から、レバー(タレ)、タン、カシラ

サイズも大きく、塩味がよく効いております。 お酒のお供にこれ以上はありません。 はっきり言って、かなり美味しい串焼きでした。

名残惜しいですが、串とお酒を飲み終えて、その場で店員さんにお会計をお願いします。

結果は、ふたりで2,120円。一人で1,060円。結構ベロベロで腹いっぱい。

某日の領収書
ひとり1,060円でベロベロに (2名で2,120円)

第1回目から早速60円のオーバーとなってしまいましたが、総合的には、大統領は当たりのお店だったと思えます。初回の企画にあたって、ひとつ感じたのは……予算ぴったりになるようにお金の計算をしながら飲んでいると、変な酔い方をするということでした。

(文・流石の三太郎)

1000円でどこまでベロベロになれたか『もつ焼き 大統領 支店』

立地条件★★★★★
JR上野/御徒町 徒歩数分。 かなり良し
酔い度★★★★
もっと飲むと悪酔いしそうでしたが、1000円制限のおかげで適度で収まりました
おつまみ★★★★
串焼きしか頼んでいませんが満足
コストパフォーマンス★★★★
都心なのにこの値段は素晴らしい
せんどこ度★★★★
1000円(1,060円)で焼酎3~4杯分飲み、結構酔いました。
一軒目として1000円で切り上げるにはベストなお店!
(最大星5つ/0.5刻み/10段階評価)

もつ焼き 大統領 支店(上野/御徒町) 店舗情報

  • 所在地:110-0005 東京都台東区上野6丁目13−2
  • 営業時間:10:00~0:00(平常時)

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流石の三太郎

埼玉県大宮市生まれのライター/コラムニスト。2001年執筆活動開始。おっさん。サブカルチャー(庶民文化全般)ジャンル分け不可能かつ、しっちゃかめっちゃか多岐に渡り、 主に雑誌を中心に執筆。

『昭和50年男』『実話 BUNKA タブー』『TV .Bros』『スーパー写真塾』『実話マッドマックス』『バースト』『Tattoo バースト』『ホイップ』『bounce』『CD ジャーナル』『サイゾー』『R-ZONE』などで執筆。音楽、笑い、テレビ、AMラジオ、アンダーグラウンド・クラブカルチャーなどが守備範囲。

プロフィール画像は江戸時代の絵師にして、洒落本の編集者の山東京伝。(Wikipedia CC0)


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