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サマソニ2025 ヘッドライナーは『アリシア・キーズ』と『フォール・アウト・ボーイ』 第4弾発表に見る今年のSUMMER SONICの動向

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音楽好きの祝祭的フェス『SUMMER SONIC(サマーソニック)』が、今年の8月に迫っている。今もXでポストがあるたびにトレンド入りするサマソニの第4弾が本日発表されたので、その動きを見ていこう。

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SUMMER SONIC2025 ヘッドライナーが確定 『フォール・アウト・ボーイ』『アリシア・キーズ』

これまでのサマーソニックは、『ヘッドライナーが決定した後に全体の段取りをリリースする』という流れが毎年の恒例となっている。5年目を迎える今年もその限りではなく、各日のヘッドライナーが各開催日の特徴を明確にしてくれている。

フォール・アウト・ボーイ

まず東京初日のヘッドライナーは、サマソニと多くの時間を共にしてきたフォール・アウト・ボーイ(Fall Out Boy)が確定している。サマソニにおいてはゼブラヘッド(Zebrahead)やThe 1975らと同頻度でブッキングされ続けた功労者でもあり、今回はついにヘッドライナーとして登場する。彼らの楽曲の魅力は、何においてもそのキャッチーさだろう。

一度聴けばにサビを歌えるようになる、そんな分かりやすさに振り切ったロックサウンドは、日本においても親和性が高いアーティストだろう。今回は傑作アルバム『So Much (for) Stardust』がリリースされてから初の来日となるので、セットリストも大幅に変更されるのではないだろうか。ヘッドライナーとして、1時間超えの持ち時間でどう組み込まれるかに期待が高まる。

Fall Out Boy – The Phoenix (Official Video) – Part 2 of 11

アリシア・キーズ

そして発表時期がアーティスト都合により遅れ、焦らしに焦らされたもうひとつのヘッドライナー枠は、なんとアリシア・キーズ(Alicia Keys)! グラミー賞17冠、全世界累計アルバム・セールス6,500万枚を誇る、世界的シンガー・ソングライターである。2025年にはライブの予定がほぼなかったため、驚いた人も多かったことだろう。

彼女の強みは何と言っても、キラーチューン満載のセット。2000年代より多数のヒット曲を生み出し続けた実績から、この日披露される楽曲はベストアルバムのような「これ聴いたことある!」と何度も実感する場面が訪れるはず。また目を奪われるほど豪華なステージ演出についても、日本でどんな形で見せてくれるのか楽しみだ。

Alicia Keys – If I Ain't Got You (Official HD Video)

ヤングブラッドやプロディジー(東京のみ)! ロック多めのTOKYO 1日目/OSAKA 2日目

先述の通り、サマソニはヘッドライナーのアーティストによってその日の傾向が大きく変わるフェスだ。Fall Out Boyがヘッドライナーを務める東京初日/大阪2日目は、ロック系ジャンルを主体としたアーティストが目立つ。個人的に注目したいのは、ブロック・パーティ(Bloc Party)ヤングブラッドYungblud)だ。

過去何度もサマソニに出演してくれたブロック・パーティはポストパンクとしての矜持を見せてくれることだろう。一方のヤングブラッドといえば、コロナ禍で開催した2022年のサマソニで、モッシュピットを要求しまくるルール無用の灼熱のライブが記憶に新しい。今や世界的にロックは下火になりつつあるが、その中でもこの2組は台風の目としてフェスを焚き付けてくれるのは間違いない。

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Bloc Party – Banquet
Bloc Party – Banquet
YUNGBLUD – Parents
YUNGBLUD – Parents

ダンス・ミュージック系のアクトとしては、プロディジー(The Prodigy)ポーター・ロビンソン(Porter Robinson)のブッキングにも触れずにはいられない。

発表の瞬間に多くの驚きの声が寄せられたプロディジーは、フロントマン・キースの死を乗り越えた後、このサマソニが初の来日公演となる。出演が東京のみというのは残念ではあるが、往年の名曲である“Firestarter”や“Omen”といったハードな楽曲がどう鳴らされるかも含め、必見のライブになりそうだ。

The Prodigy – Omen (Reading & Leeds 2024)
The Prodigy – Omen (Reading & Leeds 2024)

また今年の2月にも来日ライブを大盛況で終え、大の親日家としても知られるポーター・ロビンソンはキャッチーなメロディと、大規模な映像演出のライブも見どころだ。この2組はぜひとも暗くなってきた時間帯に踊り狂いたいところだ。

Porter Robinson – Cheerleader (Official Music Video)
Porter Robinson – Cheerleader (Official Music Video)

カミラ・カベロ、エスパ、BE:FIRST ポップに振り切った TOKYO 2日目/OSAKA 1日目

東京2日目/大阪1日目は、ヘッドライナーのアリシア・キーズを筆頭として、ポップな面々が光る。とりわけビッグネーム的な扱いなのはカミラ・カベロ(Camila Cabello)J.バルヴィン(J Balvin)で、「よくぞ呼んでくれた!」とサマソニ運営に拍手を送りたくなる。

準トリのカミラ・カベロ(Camila Cabello)は日本でのライブは初であり、大ヒット曲“Havana”を筆頭に、大勢のダンサーを引き連れた大規模なライブ演出となるのではないだろうか。デビュー時から注目されていた彼女とは対照的に、数年前のサマソニではニューカマー的な扱いだったJ.バルヴィンであるが、その翌年から大ブレイク。今ではチケットが取れない人気者になった。この時間帯は、彼らの穏やかなサウンドに酔いしれよう。

Camila Cabello – Havana (Glastonbury 2024)
Camila Cabello – Havana (Glastonbury 2024)
J Balvin – Rio (Official Video)
J Balvin – Rio (Official Video)

そしてこの日は若手の注目株が多く出演するのも嬉しい。昨今サマソニでのハイライトとなっているK-POPシーンからはエスパ(aespa 東京のみ)やキャッツアイ(KATSEYE)らが出演し、かなりの盛り上がりを記録しそうだ。またここ日本からは昨年“わたしの一番かわいいところ”がバズを記録したフルーツジッパー(FRUITS ZIPPER)、昨年のマウンテンステージのトリも記憶に新しいBE:FIRST、海外も見据えるラナ(LANA)や、ちゃんみな(大阪のみ)も光る。このブッキングからも分かる通り、この日はポップスに造詣が深い人にとってはたまらない日になることだろう。

BE:FIRST / Spacecraft -Music Video-
BE:FIRST / Spacecraft -Music Video-

おわりに

「サマーソニックはオーディエンスの声をしっかりと聞き、反省と改革を繰り返すフェスです」。サマソニを主催するクリエイティブマン代表の清水直樹氏は、公式ホームページ内でこう記している。

とりわけこれまでの発表で印象的だったのは『改革』の部分。東京2日目のようにポップスをフィーチャーした構成は初の試みに思えるし、出演者もフレッシュな面々が目立つ。24年目を迎えてサマソニが新たな方向へと舵を切ったように感じるのは、自分だけではないだろう。

当記事掲載時点で、全体のラインナップの3分の1が発表されたサマソニ。前年までの流れからして、これからの発表は邦楽アーティストが中心となり、また違ったアプローチで楽しみを届けてくれるはずだ。8月の開催まで、期待値はますます高まるばかりである。

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キタガワ

島根県在住、会社員兼音楽ライター。rockinon.com、KAI-YOU.netなどに音楽関係の記事を中心に執筆。毎日浴びるほど酒を飲みます。

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