2023年を振り返るuzurea.netライター/編集者が夢中になった作品&コンテンツ紹介 ※この画像の一部はAIによって生成しています
2023年を振り返るuzurea.netライター/編集者が夢中になった作品&コンテンツ紹介 ※この画像の一部はAIによって生成しています

2023年を振り返るuzurea.netライター/編集者が夢中になった作品&コンテンツ紹介

UZUREA編集部 アイコン

UZUREA編集部

/ 更新:

当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。

2023年もuzurea.netの記事をお読みいただいきありがとうございました。 当記事では本年を振り返り、当サイトで記事を執筆しているライターと編集スタッフが、2023年にハマったコンテンツ&作品を振り返りました。今年を思い返しながらお読みいただければ幸いです。

キタガワ(ライター)

キタガワ
キタガワ

つい最近まで夏だったような気もするけれど、気付けば年末。今年はいつになく爆速で過ぎていった感覚がありますね……。来年は新しい作品に、もっとたくさん出会える年にしたいです。

超探偵事件簿 レインコード(ゲーム)

大傑作ADVゲーム『ダンガンロンパ』の制作陣が集結して作られた完全新作。プロローグの時点で「何その展開!?」と思わず誰かに言いたくなるようなシナリオが最大のウリで、以降も前代未聞のトリックが次々登場します。

Nintendo Switch『超探偵事件簿 レインコード』キャラクタートレーラー 世界探偵機構編①
Nintendo Switch『超探偵事件簿 レインコード』キャラクタートレーラー 世界探偵機構編①

話せば全てがネタバレになる。でも人に話さずにはいられない……。グロ耐性のある人、コミカルなタッチが好きな人。特にミステリー小説が好きな人はマストバイだと思います。気になった人はぜひ、各ゲーム実況者による0章の動画だけでも観てみてください。

Winny(映画)

いわゆる『Winny事件』のリアルを描いたノンフィクション映画。Winnyとは『音楽や映画が無料で視聴出来るサービス』のことを指すのですが、いつしかそのシステムは違法視聴に悪用されるように。……つまるところ本作の裁判は『そのシステムを作った本人を罪に問えるのか?』が最大の争点となります。

映画『Winny』予告編 3月10日全国公開
映画『Winny』予告編 3月10日全国公開

映画内でも「包丁を使った殺人犯が逮捕されるのは分かる。じゃあ殺人に使われた包丁を作った職人は逮捕されるのか?」という言葉が放たれるのですが、これこそが本作の大きな問題提起だと思います。違法視聴が世界的に浸透してしまった今だからこそ、多くの人に観てほしい作品です。

BAD LANDS バッド・ランズ(映画)

直木賞作家・黒川博行の代表作でもある『勁草』を、タイトルを変えて映画化したもの。主人公役に安藤サクラ、その弟役を山田涼介が演じ、ヤクザや覚醒剤取引などのディープな世界に迫ります。

◤本予告◢ 9/29(金)公開 映画『BAD LANDS バッド・ランズ』
◤本予告◢ 9/29(金)公開 映画『BAD LANDS バッド・ランズ』

緩やかかつ淡々と進む最初の1時間こそ助走的。後半から一気に伏線を回収し、予想外の結末まで突き進む様がとても痛快です。時間にして約2時間半、会話の大半は関西弁と何かと敷居は高い作品ですが、鑑賞後はそれを帳消しにするレベルの満足度を感じられるはず。

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン) (映画)

コナンが声高に「蘭ぁーん!」と叫び、爆発の中を異次元的なスケボー操作で脱出する……という流れがそろそろ食傷気味になった感は否めない、コナン映画の最新作。でもこの作品に関しては非常に面白かったです。

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』予告【2023年4月14日(金)公開】
名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)

ストーリーが練られていたのも素晴らしいのですが、特筆すべきは今回のメインキャラのひとりでもある灰原哀の活躍でしょう。元々人気の高いキャラではありますが、今作は彼女の人間的な魅力にも迫っているのでファンは特に必見です。

チグハグトリック(マンガ)

SNSを中心にじわじわと拡散中、マジック大好き美少女・榎田樹理と、それを軽くいなすコワモテ読書家男子・蟻月賢二との奇妙な関係性を描く、一風変わったラブコメ作品。

一方が積極的に攻めて、もう一方は軽くいなす……という恋愛マンガの王道展開に、マジック要素が絡むことで唯一無二の作風に。つい先日単行本が発売されたばかりなのでまだまだ序章ですが、今後の進展に期待したくなる展開のオンパレード。キャラクターも続々と増えてきているので、主人公とヒロイン以外の厚みがプラスされつつあるのも◯です。

浦部はいむ(漫画家)

浦部はいむ
浦部はいむ

1枚目 伯爵
2枚目 ボーンズアンドオール
3枚目 Rainbow

という映画のイラストを描きました。

伯爵

伯爵 イメージイラスト
  • NETFLIX『伯爵』
    「No ノー」「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」のアカデミー賞候補監督、パブロ・ララインが贈るダークな風刺映画

ボーンズアンドオール

ボーンズアンドオール イメージイラスト
ボーンズアンドオール イメージイラスト

Rainbow/レインボー

Rainbow イメージイラスト
Rainbow イメージイラスト

ゴッサムズ (ライター)

ゴッサムズ
ゴッサムズ

2022年は5年ぶりに日本に帰国して引いたおみくじが凶で、まさにそれを象徴するような悪運の年でした…。唯一の救いはたくさんおもしろい海外ドラマに出会えたことで、ドラマを通して元気をもらったり共感したりと、さらにドラマオタク度が加速。2023年はもっと映画も観ていこうと思います。

ウォリアー(ドラマシリーズ)

今年の一番の収穫は何といっても『ウォリアー』に出会えたことで、これまで観た海外ドラマの中でトップにランクインするほど惚れ込んだドラマ。19世紀後半のサンフランシスコを舞台に、アメリカに渡ったア・サームが中国系ギャングの世界で生きていく物語。

海外ドラマ『ウォリアー』シーズン1振り返り映像
海外ドラマ『ウォリアー』シーズン1振り返り映像

ブルース・リーの原案を基に制作した、手に汗握るようなカンフーアクションが超絶かっこいい! アイルランド移民との対決、当時の社会情勢、人種差別を織り込んだストーリー熱狂してしまいました。緻密なストーリーと見事なキャラクターアークが素晴らしく、最後までイッキ見してしまうこと間違いなし。差別の厳しい世界を生き抜く、強い女性たちが描かれているのも見どころのひとつです。壮絶なアクションと見応えのあるヒューマンドラマを、見事に融合させたエンターテイメント作品は一見の価値あり。自分が海外在住のため、人種差別を描いた物語はすごく刺さるものがありました。

イエローストーン(ドラマシリーズ)

モンタナの大牧場を舞台に家族の確執が描かれる、男たちの仁義なき戦いの物語。ものすごい勢いでイッキ見して、めちゃくちゃハマってしまいました。

【予告編】イエローストーン|全米視聴率No.1!主演ケヴィン・コスナーがゴールデングローブ受賞の、アメリカ西部を舞台にした大ヒットドラマ<U-NEXTにてシーズン3まで配信中>
【予告編】イエローストーン|全米視聴率No.1!主演ケヴィン・コスナーがゴールデングローブ受賞の、アメリカ西部を舞台にした大ヒットドラマ

登場人物が多いながらキャラを深く掘り下げて描いていて、主演のケビン・コスナーをはじめキャストの演技が素晴らしい。家族の物語に都市開発や先住民居住区の問題を絡めて描き、こぶしの効いた演歌調のドラマに仕上がっています。

テンポよく進むスリリングなストーリーは手に汗握りっぱなしで、モンタナの田舎はこんなに物騒なの⁉と度肝を抜かれてしまうはず。次はどうなるの? とハラハラどきどきが止まらない、辞め時がむずかしいドラマです。胸をえぐられるようなひりひりとした気持ちにさせられる、重厚で見応えのある作品に仕上がっています。

Marvel デアデビル(ドラマシリーズ)

マーベル作品に全く興味のなかった自分が、まさかここまでハマるとはというくらい好きになった作品。ニューヨークで暮らす盲目の弁護士が、昼は弱きを助け夜はニューヨークにはびこる悪に立ち向かうヒーローとして活躍するアクション・ドラマ。

3分でわかる!デアデビルとMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)
3分でわかる!デアデビルとMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)

壮絶なアクション満載のダーク&クールな世界観がかっこよく、予測不可能なスリリングなストーリーから目が離せません。既定路線のマーベル作品とは一線を画した仕上がりで、普段マーベル系は見ないという方にもぜひおすすめしたいドラマです。フィストファイト中心の生身のアクションがかっこよく、ニューヨークの裏社会をたっぷりと見せてくれるスリル満点のストーリーがおもしろい。主人公のマットと親友フォギーのブロマンスも胸熱で、特に男性は気に入るはず。ダークなクライムサスペンスが好きな方にもおすすめで、続編に当たる『デアデビル ボーン・アゲイン(原題)』も楽しみです。

ピーキー・ブラインダース(ドラマシリーズ)

19世紀のロンドンに実在したギャング、「ピーキー・ブラインダース」を描いたギャング・ドラマ。Netflixで配信中の大ヒットドラマながら、今年やっと観たわけですが、もっと早く観ておけばよかったと後悔した作品です。

クセになるリズム -『ピーキー・ブラインダーズ』カッコ良すぎるオープニング4選 | ピーキー・ブラインダーズ | Netflix Japan
クセになるリズム -『ピーキー・ブラインダーズ』カッコ良すぎるオープニング4選 | ピーキー・ブラインダーズ | Netflix Japan

改めて自分は骨太な男臭いドラマが好きなんだな、と気づかされた作品でもあり全6シーズンをあっという間に完走してしまいました。ハードボイルドな男たちの仁義なき戦いを現代のブリティッシュロックと合わせ、イギリスらしい寒々としたシネマトグラフィーがとにかくクール。ピーキー・ブラインダースがギャングの世界でのし上がっていく過程を、当時の社会情勢と合わせながら描くストーリーが見応えたっぷりです。観終わった後はハンチング帽を被って、ピーキー・ブラインダーズを気取りたくなってしまいます。完結編の映画が製作されるとのことで、こちらも楽しみです!

hamachi (ライター)

hamachi
hamachi

2023年は「今までに触ったことがないレーベルやアプリに手を出してみよう」と思い立ち、色々な作品を読み漁りました。その結果、これまでには読んだことのないような面白い作品を多く見つけることができて満足しています。下記に紹介した3作品の他にも、オジロマコト氏の『猫のお寺の知恩さん(2018年完結)』や、矢寺圭太氏の『ずっと青春ぽいですよ(2023年連載中)』もオススメです。

テレワァク与太話 (マンガ)

SEの三橋残がテレワークを導入したことで隣人の大学院生・泉奈津と出会うところから始まり、ふたりが結婚するまでの経緯を描いた作品。作者は、ドラマ化もされた人気のラブコメ漫画『あせとせっけん』の山田金鉄氏。2022年11月から、講談社『モーニング』で連載した全1巻(全20話)の作品。

テレワァク与太話
テレワァク与太話
画像 マガポケより

本作は「これが妻との出会いでございました」から始まる社会人恋愛物語。マンションの2部屋だけが舞台で登場人物は絞りに絞った2人だけ。これだけ聞くと変化に乏しそうな本作ですが、台詞回しと時間経過の表現がうまいのでそれぞれの感情の変化をじっくりと感じ取ることができ、「早く続きが読みたい」と2人の魅力に引き込まれていきます。

作中のカレンダーの表記から、2021年~2022年頃の“ステイホーム”期間から“新しい生活様式”への過渡期が舞台であることがうかがえます。我々にとっても厳しい期間だったあの頃の記憶が鮮明な今のうちに読むのがよいのではないでしょうか。

照れ隠しにマスクで口元を隠す行為や、久々のカッチリした外出でおめかしをしたからわざわざ姿を見せに来るなど、あの時期ならではの表現で奈津さんの魅力が描かれています。残さんも、ただのオタク上がり根暗SEかと思わせといて実は不器用なだけで中身は情熱的な男であることが描かれていくのですが、読み返してみると1話の時点でその片鱗を垣間見せていたんだなと気付ける構成もお見事です。

全1巻と読みやすい短さでキレイに完結している点も◎。短いお話であるからこそ、第1話の伏線が最終盤で回収されるところが認識しやすいですし、前の話を読み返すことも容易です。『マガポケ』や『コミックDAYS』などの漫画アプリでも掲載されているので、ぜひ読んでみてください。また、山田先生が2023年12月現在『コミックDAYS』で連載中の女装男子×元気女子ラブコメ『かさねと昴』もオススメです!

イズミと竜の図鑑 (マンガ)

凪水そう氏による漫画で、『月刊コミックフラッパー』2023年8月号から連載がスタート。KADOKAWAのweb漫画サイト『カドコミ』や『ニコニコ静画』でも無料で読むことができます。

本作は、低身長の女性編集者・イズミとボディーガードの獣人冒険者・アルフのふたりがバディとなり、50年前の名著ながら内容が間違いだらけの書籍『竜の図鑑』の改訂作業のため世界各地の竜を調査する旅に出るという物語です。

イズミと竜の図鑑
イズミと竜の図鑑
画像 カドコミより

その魅力は、とにかく作り込まれた情報量の多い世界観と、それを解像度高く読者に伝える構成や構図の巧みさ、そしてこの世界に生きているキャラクターたち。第1話のアバン的な開幕数ページで、人間と亜人が混在する世界、竜という生き物の特殊性、アルフという獣人の生業と卓越した冒険スキルという内容を、説明セリフはほぼなしで伝えてくるので、もうこれだけで本作を好きになってしまいます。

物語も単純な竜退治ではなく竜を調査するというものでこの上なくワクワクさせられますし、調査で訪れるそれぞれの地方ごと、種族ごとの風習や生き方が事細かに、でも押し付けがましくなく伝わってくる感じが高揚感を誘います。

キャラクターの作り方も上手です。イズミは子供のように低身長ですがれっきとした成人で、難関と言われる吟遊詩人のジョブ試験に合格した、真面目で頑張り屋な女性です。対するアルフはボディーガード系の依頼を請け負う獣人の腕利き冒険者。それぞれ過去に何かを抱えていそうだという部分も、すでに物語中に散りばめられています。

そして、このキャラクターたちが、この解像度の高い世界で実際に寝て起きて冒険して生きていると思わせてくれる構成もお見事。当初は仕事のパートナーとしてよそ行きな感じでアルフと接していたイズミが、最初の調査が終わる頃にはだいぶ砕けてくるところや、1話冒頭で仲間の冒険者からユーモアLVが低いと言われたアルフが、イズミとの旅の中で少しずつユーモアを身に付け、5話で第2の調査に向かう際にはイズミに対して冗談を言えるほどになっているところなど、短い話数でも彼らは生きて確実に成長していると感じられます。

『イズミと竜の図鑑』は、近年の異世界系作品でトレンドとなった要素を程よくミックスした王道ファンタジー世界の物語。多くの人にオススメしたいですし、早く世間に見つかって流行って欲しいと思える作品です。ぜひとも読んでみてください。そして、魅せられてください!

付き合ってあげてもいいかな(マンガ)

たみふる氏により、webコミックサイト『裏サンデー』とマンガアプリ『マンガワン』で2018年から隔週連載されている作品。

本作は「偶然にもお互いの恋愛対象が女性だったから」という理由で付き合い始めた2人の女子大生を中心に描かれるガールズラブ(GL)作品。しかし、その本質は重厚な“恋愛漫画”であり、GLや百合作品が好きな人もそうでない人も楽しめます。

付き合ってあげてもいいかな
付き合ってあげてもいいかな
画像 裏サンデーより

本作の魅力は、思わず「あるある」と共感してしまうリアルな人物の描写。主人公の一人、犬塚みわは一見いい女で男女どちらからもモテるタイプなのに人見知りで内気で、我が強いのに悲観的になりがちという“ザ・めんどくさい女”。対してもう一人の主人公、猿渡冴子はコミュ力抜群で奔放に振る舞っていますが、内に秘めた性格は寂しがり屋で恋人に依存しがち。なのに自分の思いどおりにならないとキレるというやや闇を抱えた感じの女性です。ほら、現実でも周りにいそうな人物ですよね?

本作は付き合うところがスタートで、そこから彼女たちがどういった経験をしてどういう結論を出すのか、そして結論を出した後でも大学生としての生活は続いていくわけで、その先もどう生きていくのかという部分まで描かれているのです。こういった彼女たちの生き様が綿密に描かれているので、読者はそこに現実味を感じ、共感を覚えるのだと思います。

また、本作はフラッシュフォワード(フラッシュバックの逆で未来の様子を断片的に描く手法)が随所に挟まれることで、いわゆる伏線と回収が逆転する構成もうまく使われています。1話冒頭のピロートークシーンが実は……という仕掛けには正直舌を巻きました。この手法は、作中での時間経過がきちんと描かれているからこそ成り立つ構成であり、かなり先まで(もしくは完結まで)ストーリーが完成していないとできないことでもあります。

本作開始時に大学に入学した2人は2023年12月現在の連載最新話では就活を始めていますし、それに合わせて2人の髪型も黒髪で纏められる長さに変化しています。このように時間の経過や環境の変化に合わせたキャラの変化の様子も実にリアル。ネタバレ防止のためにキャラ名は明言しませんが、恋人に影響されて服装が変化していく、過去の失敗から人付き合いを改めるという成長が実感できる点も本作が共感を生む要因となっているのではないでしょうか。

『付き合ってあげてもいいかな』は、とにかく生々しい人間模様を見ることができる作品です。今回は主人公2人に焦点を合わせて紹介しましたが、彼女たちの周りの人物もリアルな魅力に溢れたキャラばかり。GLだから、百合だからと決めつけずにまずは読んでみてください。必ず共感できるキャラに出会えるはずです!

キシマ (ライター)

キシマ
キシマ

2023年は子供の頃遊んだゲームをもう一度、という思いからレトロゲーム互換機を買ってみたり、推しぬい(キャラクターぬいぐるみ)を作ってみたり、同じ映画を見るために何度も映画館に足を運んだりと、引きこもりな筆者にしては活動的な1年でした。2024年は今年以上に精力的にヲタ活をしていきたいです。

ホグワーツ・レガシー(ゲーム)

『ホグワーツ・レガシー』は、ハリー・ポッターの小説を元にしたオープンワールド・アクションRPGです。舞台は1800年代のホグワーツ。プレイヤーは4つの寮のいずれかに所属し、級友といっしょに授業を受け、さまざまな敵と戦い、理想の魔法使いを目指します。

Nintendo Switch ホグワーツ・レガシー 発売日トレーラー
Nintendo Switch ホグワーツ・レガシー 発売日トレーラー

発売前から楽しみにしていたゲームです。事前情報が少なく正直不安だったのですが、結論から述べるととても面白かったです!! 10時間×7日間通しで遊んでしまいました。魔法を使って戦うアクションは爽快感がありテンポも良く、メインストーリー、サブクエ、オマケ要素はボリュームたっぷり。映像は文句なしに美しく、四季によって装いが変わるホグワーツ城の荘厳さといったら……!こんなハリポタゲームが欲しい、という欲を見事に満たしてくれる一作でした。

STAR WARS ジェダイ:サバイバー(ゲーム)

2019年に発売された『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』の続編。帝国によって銀河の果てに追いやられた主人公が、生存する最後のジェダイ・ナイトとして奮闘するアクションアドベンチャーゲーム。

Star Wars Jedi: Survivor – Official Reveal Trailer
「Star Wars ジェダイ:サバイバー」 – 公式発表トレーラー

仲間の裏切りなど様々な困難を経て青年から大人へと成長していく、続編ならではのストーリーが面白かった! 首都コルサントを含む色々な惑星が登場し、ライトセーバーは細かい部品や質感までカスタマイズ可能で、ファンには嬉しい要素が盛りだくさん。映像も美しく、特にスター・デストロイヤーが圧倒的な力を見せつけるムービーシーンは鳥肌物! ダースベイダーの退場については賛否あるようですが、個人的には苦痛の声を上げるダースベイダーが好きなので残念には思いませんでした。相変わらずマップが分かりにくいなど不満は残るものの、定価で購入して良かったと思えるくらいには楽しいゲームでした。

デイヴ・ザ・ダイバー(ゲーム)

デイヴ・ザ・ダイバーは昼のあいだに海を探検し魚を獲て、夜は得た食材で寿司屋を運営する海洋アクションアドベンチャーゲームです。

Steamにて7万件のレビューを獲得し、それでいて圧倒的な高評価を得ています。

デイヴ・ザ・ダイバー [Nintendo Direct 2023.9.14]
デイヴ・ザ・ダイバー [Nintendo Direct 2023.9.14]

2022年のアーリーアクセスから遊んでいる作品ですが、正式リリースが2023年なので紹介させてください。本作はただ魚を獲って寿司を作るほのぼのゲームではありません。神秘的な海には狂暴な魚だけでなく、クラーケンなどの巨大生物が生息し、主人公のデイヴ(ぽっちゃり)を容赦なく襲います。

やることが多くせわしないゲームですが、昼はアクション、夜は経営シミュレーションとメリハリのあるシステムなのでストレスなく遊べます。アニメーションの演出はスキップせず毎回見てしまうほど完成度が高く、それでいて面白い!ドット絵で描かれるキャラクター達は皆キュートで、筆者のお気に入りは武器を魔改造してくれるアニメオタク(ぽっちゃり)。プレイ時間は短いですが、2023年1番楽しかったゲームです!

ハズビン・ホテル(アニメ)

アメリカ製のインディーズアニメ。心優しき地獄の王女が、悪魔の更生施設ハッピー・ホテルを開設しホテルの運営に勤しむというストーリー。2019年にパイロット版がYouTubeにて公開され話題になりました。

2024年1月にはシーズン1がアマゾンプライムビデオで配信されます。

Hazbin Hotel – Season 1 Trailer | Prime Video
Hazbin Hotel – Season 1 Trailer | Prime Video

大人向けカートゥーンである本作には色濃いキャラが沢山登場します。筆者のお気に入りは有名なラジオ司会者であり虐殺者でもあるアラスター(鹿の悪魔)、薬物中毒なゲイのポルノスターエンジェルダスト(蜘蛛の悪魔)、不愛想で偏屈なアル中おじさんハスク(猫の悪魔)。海外での人気が高く、ポップで可愛いキャラが繰り出す下ネタ・グロ描写が癖になります。特にエンジェルダストはポルノスターという仕事柄、ジョークが下品なものばかり。そんな彼には父親から虐待を受けたという暗い過去があります。これらの設定は公式wikiで読むことができます。YouTubeで公開中の31分アニメは日本語字幕付きなので、気になった方はぜひ。

蔵無(ライター)

蔵無(ライター)
蔵無

世界各国で大変なことが起きつつある一方、国内でも難しい問題ばかりが発生しています。個人的にはそんな時こそ、物語を楽しんで心を奮い立たせるのが一番だと思っています。

そんな2023年は映画、特に特撮が秀作でありました。そこで、今回は映画を二つ、漫画をひとつ挙げたいと思います。

「物語を楽しんで心を奮い立たせる」と言いつつ、恐ろしい怪獣や陰惨な事件を題材にしている作品ばかりになってしまいましたが。

映画『シン・仮面ライダー』

言うまでも無く、1971年に放映された第1作目の『仮面ライダー』を庵野秀明監督がリメイクした『シン』シリーズのひとつ。

主人公である本郷猛は、秘密結社『「SHOCKER(=ショッカー)』によって、バッタ型のオーグメント(=改造人間)にされ、その後、恩師の娘である緑川ルリ子の手引きによって逃亡。SHOCKERと戦うことになります。

『シン・仮面ライダー』プロモーション映像 A
映画『シン・仮面ライダー』

本作は、TV放映版の映像を現代の技術で再現し、原作である石ノ森章太郎の漫画版に描かれたハードなストーリーを踏襲して制作されています。必殺技のライダーキックは、現在TVで放映されている『仮面ライダーシリーズ』のような派手なエフェクトは無いのですが、仮面ライダー”らしく”、特撮的でシンプルな美しさを感じました。

映画『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』

ゴジラ生誕70周年記念作品にして30作品目にあたる本作は、原点を意識して終戦後の日本が舞台。

主人公は、元特攻隊員の敷島浩一。彼は太平洋戦争末期に、大戸島の守備隊基地にいたところをゴジラに襲われてしまいます。終戦になり、新しい人生を歩もうとした敷島の前に、今度はさらに巨大になったゴジラが登場……。

【予告】映画『ゴジラ-1.0』《大ヒット上映中》
【予告】映画『ゴジラ-1.0』《大ヒット上映中》

監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』で有名な山崎貴監督で、最新のVFX技術を駆使して迫力のある映像の作品に仕上がっています。ゴジラ作品としては庵野監督による『シン・ゴジラ』とは違い、エンターテイメント性を重視。初代の『ゴジラ』より、歴代2作品目の『ゴジラの逆襲』に近い世界感を感じました。

ガス灯野良犬探偵団(マンガ)

19世紀のロンドン。靴磨きをしている少年リューイは、ニナという少女と一緒に暮らしていましたが、ある日、彼女は何者かに殺されてしまいます。

リューイは、わずかな手掛かりを元に犯人にたどり着き一人の探偵と出会います。彼の名は『シャーロック・ホームズ』……。

本作は、原典であるコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』に登場する『ベイカー・ストリート・イレギュラーズ(ベイカー街遊撃隊)』という浮浪児達を主人公とした物語。この設定は江戸川乱歩の『少年探偵団』のモデルとも言われています。本作におけるホームズはまだ開業したてであり、リューイはイレギュラーズの第1号とも言うべき存在です。2023年12月19日に単行本1巻が発売されたばかりの本作、今後も楽しみな作品。

uzurea.net 編集M

uzurea.net
編集M

2023年もあっという間だった気がします。映画館へいく機会はすくなく、映画は配信サービスでみたものばかりです。そういえば漫画もすっかりスマホで読む事の方がおおくなってますね。

ダンジョン飯(マンガ)

12月に単行本の最終巻13巻、14巻が同時発売され、見事に完結した漫画がこの『ダンジョン飯』。

ファンタジー+グルメという一時期流行った系の作品かな? と思ってしまうタイトルですが、その実テーブルトーク系RPGの世界感やシビアさをしっかりと踏襲した本格的なダンジョンファンタジーです。

名作RPG『ウィザードリィ』の、しかもアスキーによって日本のファミリーコンピューターに移植され、構築された世界感を色濃く感じる内容。ダンジョンの下層で失った仲間を回収するために生き残ったメンバーが再びダンジョンに潜りますが、メンバーも減り資金も無い中で仕方がなく(?)食料として『モンスターを食べる』事を選択する主人公達。

モンスター食に至る過程と、モンスターに対するユニークな考察、その調理方法、味、栄養素などオリジナリティあふれる内容と、絶妙なギャグのセンス、そして物語全体を通して『食事』というテーマがしっかりと意味をもって描かれています。

2024年1月からはアニメも放映開始します。こちらも楽しみ。

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(ゲーム)

久しぶりにしっかりとゲームを遊びました。あ、前作『ブレス オブ ザ ワイルド』以来かな?

世界やマップ、ゲームシステムは前作を踏襲しているので、アップデートパッチで新シナリオが追加された……みたいな感覚かな?と予想して始めたものの、物凄いボリュームの内容に圧倒されました。

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム 3rdトレーラー
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム 3rdトレーラー

地上の他に地下世界、天上世界のマップがあり、それぞれを行き来しながら仇敵『ガノン』を倒す事を目標にしているという内容なのですが、いい意味でやる事が有り過ぎて寄り道に次ぐ寄り道の日々……。何か目的があって歩いていたはずなのに、気づくと洞窟で鉱石を掘っているなんて事もザラ。ひとまず決着を付ける為にクリアをしてみましたが、その後も2か月くらいはずっと遊んでいました。罪なゲームです。

天国大魔境(マンガ/アニメ)

スタッフに薦められて年初にハマる→2024年4月にアニメも放送開始。という絶妙なタイミング。2023年前半に一番楽しんだ作品だったかと。

原作者は『それでも町は廻っている』の石黒正数さん。これまでもSF色の強い話を描いてきた方ですが、本作は遂に本格的なディストピア系SFに取り組んでいます。

親しみやすいキャラクター達の絵柄と、背景となる世界の書き込みと作り込みのバランスが絶妙。マンガは9巻まで発売していますが、ストーリーや展開にも緊張感があり飽きる事なく読み進めてしまいます。アニメの出来も良かった。

まとめ

昨年の記事に引き続き2023年に夢中になったコンテンツを、各自挙げてもらいました。ゲーム、アニメ、マンガ、映画……それぞれ思い思いに語ってもらいました。とはいえここに挙がっていない作品・コンテンツが無数にあるのも事実。あらためて、毎日楽しんでも楽しみつくせないくらいの娯楽に囲まれて生きているんだなと感じずにはいられません。

また2023年を語る上で避けられないのがAI技術の発達でしょう。……という事で当記事のアイキャッチ画像もAIに作ってもらいました。ChatGPT DALL-E3に下記のような依頼をして出来上がったものを元に加工して使っています。

2024年に楽しんだ映画やマンガを紹介する記事のアイキャッチ画像にふさわしいイラストを描いてください。 日本のアニメやコミックに登場する男性主人公と、女性キャラクターが、世界に向かって両手を広げてその膨大な作品に目を輝かせているような、夢のあるイラストを描いてほしいです。

ChatGPT DALL-E3が生成した画像

結構、想定していた通りの画像になった……と思いますが、いかがでしょうか。

2023年を振り返るuzurea.netライター/編集者が夢中になった作品&コンテンツ紹介 ※この画像の一部はAIによって生成しています

この記事をシェアする

この記事のタイトルとアドレスをコピー

この記事を気に入ったらハートマークで応援してください

この記事の執筆は……

UZUREA編集部 アイコン

UZUREA編集部

UZUREA.NET 編集部アカウント。運営会社スタッフ及び契約ライターによる匿名寄稿を含みます。

関連する記事



page top