Oasisが16年の時を経て再結成! ノエル&リアム兄弟の(喧嘩、活動、コメント)軌跡
Oasisが16年の時を経て再結成! ノエル&リアム兄弟の(喧嘩、活動、コメント)軌跡

Oasisが16年の時を経て再結成! ノエル&リアム兄弟の(喧嘩、活動、コメント)軌跡

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完全無欠のロックンロールバンド オアシス(Oasis)が遂に再結成する! 彼らが解散して早いもので16年……。解散の直接的な原因となったのが兄ノエル・ギャラガーと弟リアム・ギャラガーの壮絶な兄弟喧嘩にあることはもはや語るまでもないけれど、以降の彼らの歩みは交わる事は無かった。

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Oasis、16年の時を経て再結成の報!

ノエルがオアシスにきっぱりと見切りを付け、ソロプロジェクトである『ノエル・ギャラガー・ハイ・フライング・バーズ』を始動し全く新しい音楽性を探求する一方、リアムは最終的に空中分解してしまったニューロックバンド『ビーディ・アイ』の後、ソロ活動を続けてきた。解散から16年が経過した今でも兄弟間の関係は良くなる雰囲気はみせず、ただただ我々ファンが「一刻も早く再結成してくれ!」と願うだけ……という状況が永遠に続くかと思いきや。

なんと、水面下ではしっかりと話が進んでいたようである。来る2024年8月27日、Oasisの公式SNSで下記のような投稿がされたのだ。

Oasis – Oasis Live '25 [Official Trailer]
Oasis – Oasis Live ’25 [Official Trailer]

X、Instagram、YouTubeなど媒体と内容は幾分違えど、その内容はいずれもノエルとリアムがOasisとして2025年にライブを行う=活動を再開する事を意味するものである。

度重なる兄弟ケンカ、そして解散へ

再結成の話を始める前に、まずはオアシスがなぜ人気絶頂の最中に解散してしまったのか、その経緯から説明する必要があるだろう。

ファンには周知の事実だが、世界中で人気を博した伝説的ロックバンド・オアシスの解散の直接的原因となったのは、メインソングライティングを務める兄ノエルと、ボーカルを務めるロックンロールスター弟リアムによる、修復不能なほどに深まった確執にあった。

伝説のバンド「オアシス」ギャラガー兄弟の喧嘩で満席のライブが中止…映画『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』本編映像
伝説のバンド「オアシス」ギャラガー兄弟の喧嘩で満席のライブが中止…映画『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』本編映像

そもそも、彼らの活動が多くの人に知られるようになった初期の頃から、兄弟間の仲の悪さは有名だった。プライベートでは蔑み合い、各々のインタビューでは互いの不満点を口にし……。果ては突発的な喧嘩でライブが強制終了となるなど、ファンでさえも「何でそんなこと言うんや……」と呆れ・嘆いてしまったことは一度や二度ではないだろう。

解散に関連する逸話としては『口論の後にリアムがノエルのギターを破壊した』だとか、ノエルの妻がリアムを毛嫌いしていただとか枚挙にいとまがない。そん中でオアシスでの活動と弟のリアムに対してのフラストレーションが限界を超えたノエルはバンドの脱退を決め、結果オアシスは空中分解……2009年に解散するに至ったのだ。

Oasis – Don't Look Back In Anger (Official Video)
Oasis – Don’t Look Back In Anger (Official Video)
数ある名曲の中ひとつであるDon’t Look Back In Anger。
美しいメロディとメッセージを奏でるOasisは、諍いの末に解散してしまったが……

オアシスに未練がありそうなリアムと、過去のことと割り切ったノエル

別々の道を歩む事となったギャラガー兄弟であるが、ノエルはオアシスを完全に過去のものとして割り切って活動を続けているように見える中、リアムの方はそうでも無さそうだった。

言い方や、アプローチは毎回異なるものの、解散後の十数年間、リアムはXやメディアで「オアシス再結成しよう」「解散するべきではなかった」というニュアンスのコメントを出し続けてきた。

Oasis – Wonderwall (Official Video)

対して、ノエルは2018年に行われたイギリス音楽誌のインタビューで「もし俺の所持金が50ポンドしか無かったとしても、リアムと再結成するなら路上ライブした方がマシだ」と語っている。それ以外にも「先にケンカをふっかけてきたのはあいつだ」「ソロキャリアが充実してるから、オアシスをやる必要性がない」など、事あるごとに再結成の可能性を否定し続けてきたのだ。

Noel Gallagher's High Flying Birds – The Masterplan (Abbey Road Sessions)
Liam Gallagher – Live Forever (Reading & Leeds 2024)

これは筆者が2018年にノエルのライブを、2023年にリアムのライブを、サマーソニックで観た時個人的な見解ではあるが、オアシスの曲を披露するときノエルはあくまで「ファンが求めるので、仕方なくオアシスの曲をやってる」というような感があった。歌も大幅なアレンジを加えて、自分たちが生み出してきた原曲の扱いながらややぞんざいな扱いを感じた。

対するリアムはと言うと、2023年のサマソニではセットリストの半分以上をオアシスの曲で固め「オアシス好きな皆へ歌うぜ」などとファンにアピールする場面もあった。

2020年 コロナ禍には再結成の噂もあったが……

2017年にマンチェスターで起きたテロ事件を受け開かれた追悼集会で、参加者たちから自然とオアシスの“Don’t Look Back In Anger”の合唱が起こる(※)というニュースにもみるように、オアシスの楽曲は『ロック好き』な人達の枠をとうに超えて知れ渡っている。そして楽曲はもちろん、彼らの再結成は多くの人達にとっての希望となっていった。

オアシスの“Don’t Look Back In Anger”、英テロ事件の追悼集会で大合唱が起こる |音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

Manchester crowd joins in with woman singing Oasis after minute's silence – video
Manchester crowd joins in with woman singing Oasis after minute’s silence – video

その後、新型コロナウイルスが猛威をふるった2020年にも『こんなネガティブな時だからこそoasisの再結成が必要だ!』とする論が沸き起こり、Twitterで頻繁にファンとの交流をしていたリアムは

「仲直りはもう頼まない。これは要求だ。コロナウイルスが収束したらオアシスを再結成する。全ての収益はNHS(イギリスの国民保健)に寄付する。お前はどうだ」

といった投稿を当時のTwitter(現 X)に投稿。更に数日後には

「お前が来ても来なくてもオアシスのライブをやる」

とまで投稿した。

……結果としてこのライブは実現はしなかったものの、リアムのオアシスへの思いが未だ失われていないことを我々が知った、大切な時期だったように思う。

さらに同年には、ノエルが倉庫で保管していたオアシス時代の未公開デモ音源『Don’t Stop…』のサプライズリリースを行う。また、ライブ映像作品『オアシス ネブワース1996』がDVD化されるなど重要なトピックもあった。

あれほどまでオアシスと距離を置いていたノエルが“Don’t Stop…”をオアシス名義で発表する事を認めたのは事実であり、もしかするとこの頃から長い年月を経ても決して埋まらなかった両者の溝が少しずつ埋まっていったのかもしれない。

Oasis – Don't Stop… (Demo)
Oasis – Don’t Stop… (Demo)

デビューアルバム『Definitely Maybe』30周年。そして再結成へ

それからさらに数年が経ち、今。2024年ようやく再結成となったオアシスだが、その大きな一因に、デビューアルバム『Definitely Maybe』が今年30周年を迎えたこともあるのだろうと思われる。

『Rock ‘n’ Roll Star』や『Live Forever』、『Cigarettes & Alcohol』といった代表的なナンバーが揃った伝説的なアルバムがリリースされて30周年の節目を迎えるこの年に、遂に長年の時を経て再結成する……色々な憶測や思いはあるものの、いちファンとしてはこんなに素晴らしいニュースはない。

Oasis – Rock 'N' Roll Star (Official HD Remastered Video)

オアシスの今後の動きとして、2025年の夏からイギリスとアイルランドでライブ活動を行うことが明らかになっているが、現時点では来日公演は決まっていない。日程的に2025年のサマソニやフジロックへの出演も可能性としては低そうだ。

ただ2025年以降も活動をしてくれるのであれば夏フェス出演や、スタジアムやドームレベルの来日公演を行うこともあるかもしれない。

アルバムは作るのか? メンバーは揃うのか? どうやってノエルを説得したのか? ……などなど、現時点では多くの情報が謎のままではあるが、今後様々なメディアでそれらの幾つかは明らかになることだろう。どうか2025年の夏まで深刻な兄弟ゲンカせずにいてくれることを願いつつ、今はこの夢のような幸せを噛み締めていたい。

「2025年のフェス出演」は無いと宣言している

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キタガワ

島根県在住、会社員兼音楽ライター。rockinon.com、KAI-YOU.netなどに音楽関係の記事を中心に執筆。毎日浴びるほど酒を飲みます。

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