手塚治虫『火の鳥 ミッシング・ピーシズ 《望郷編》』 初出版と単行本の改編内容を比較できるシリーズ3作目

立東舎より、手塚治虫の書籍『火の鳥 ミッシング・ピーシズ 《望郷編》』が刊行されます。『ミッシング・ピーシズ』シリーズは、雑誌掲載時のオリジナル版とその後の単行本版を並べて比較できる形式に編集されていて、巨匠・手塚治虫の作品がどのように改編されたかを理解することができる書籍です。

2025年2月28日発売予定で、価格は19,800円（税込）。復刊ドットコムにて予約受付中です。

手塚治虫『火の鳥 ミッシング・ピーシズ 《望郷編》』 初出版と単行本の改編内容を比較できるシリーズ3作目

立東舎より、手塚治虫の書籍『火の鳥 ミッシング・ピーシズ 《望郷編》』が刊行されます。

雑誌に掲載された初出版と、手塚治虫自身による改定後の単行本版を見比べることができる『ミッシング・ピーシズ』シリーズは、これまでに『ブラック・ジャック』と『三つ目がとおる』が刊行されました。今回は同シリーズの一環として『火の鳥』の中でも特に改変の多い『望郷編』と関連作『羽衣編』を合わせ、『火の鳥 ミッシング・ピーシズ 《望郷編》』として刊行されます。

過去三度にわたって改変された『望郷編』と関連作『羽衣編』は、セリフの変更はもちろん、キャラクターの抹消や絵柄の修正といった細部から、大幅な構成の見直しまで驚くほど大胆に手が加えられており、手塚治虫の創作への執念を感じます。

本書には現在では不適切とされる言葉や描写が用いられた表現がいくつか存在しますが、作者が故人であること、またそこに差別意識がないことから、本書ではそれらを修正・改変することなく雑誌オリジナル版として復刻しているとのことです。歴史に残るこの営為を、ぜひ身近に体感してください。

収録作品

• 火の鳥 望郷編 I（504頁）
  • 1976年 連載版「火の鳥」《望郷編》
  • 1978年 単行本版「火の鳥」《望郷編》差分
• 火の鳥 望郷編 II（504頁）
  • 1986年 単行本版「火の鳥」《望郷編》
  • 1971年『COM』版「火の鳥」《望郷編》
  • 1971年『COM』版「火の鳥」《羽衣編》
  • 1978年 再録版「火の鳥」《羽衣編》
  • 1986年 単行本版「火の鳥」《羽衣編》
• 休憩 INTERMISSION 火の鳥 またはなぜ門や柿の木の記憶が宇宙エネルギーの進化と関係あるか
• 休憩 INTERMISSION 火の鳥 というタイトルでなくともよいというわけ
• 表紙絵ギャラリー
• 解題 濱田髙志

書籍情報

著者	手塚治虫
出版社	立東舎
仕様	B5判　/　上下2巻（I巻504P、II巻504P）
ジャンル	コミック・漫画
ISBNコード	9784845642380
発売日	2025.2.28
価格	19,800円（本体18,000円+税10%）

『ミッシング・ピーシズ』シリーズ 既刊

• ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ
• 三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ
• ブラック・ジャック ヒストリカル・カラー・ピーシズ

関連リンク

• 手塚プロダクション
• 手塚治虫公式Web
• 手塚プロダクション／手塚治虫【公式】（@TEZUKA_goods） / X