2021年で没後15年となる石川賢(いしかわ けん)の初めての連載作品であり『ゲッターロボ』からさかのぼって、初めての永井豪(ながい ごう)と連名となる記念碑的作品『学園番外地』の愛蔵版全2巻が復刊ドットコムより発売することが決定しました。
47年ぶりに単行本化される当企画は、カラー頁や扉絵といった初出誌掲載状態を初再現。 さらに、巻末ギャラリーや口絵解説など”おまけページ”も収録した愛蔵版仕様。
2021年5月下旬~2021年06月下旬の発送で、全2巻セットは予価8,360円(税込)、各巻単品はそれぞれ予価4,180円(税込)。
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永井豪+石川賢『学園番外地[愛蔵版] 全2巻』
没後15年となる石川賢の初めての連載作品であり、『ゲッターロボ』からさかのぼっての、初めての永井豪と連名となる記念碑的作品『学園番外地』が、復刊ドットコムより全2巻の愛蔵版として発売されます。
1967年、22歳のときに『目明しポリ吉』でデビューした永井豪。デビュー以降、精力的に作品を発表し続け、それまでのマンガ・スタジオのように、先生とアシスタントといった徒弟的でヒエラルキーのある関係ではなく、クリエイター集団を目指してダイナミックプロを創設した永井豪の隣で、誰よりも精力的に活躍をしたのが石川賢でした。
2006年、享年58で急逝した石川賢は1948年6月生まれ。1945年9月が誕生月の永井豪とは、ともに団塊世代に属し、年齢差では3年の違いもありません。そんな2人が、名前を列記させて発表した初めての作品が『学園番外地』でした。
永井豪の三大学園漫画の一角
学園ギャグ漫画である本作の連載が開始したのは1969年。東大安田講堂事件が起きた年であり、2人と同世代の若者たちが口々に革命を訴え、紛争に血道をあげている時代でもありました。
同じ時代の空気の中で、やはり旧来の権威を痛烈に嘲罵してみせた『ハレンチ学園』(1969年~)や『ガクエン退屈男』(1970年~)と並び、本作は永井豪の三大学園漫画の一角を占めると言っても過言ではないでしょう。
連載開始当初、永井豪は23歳であり、本作が初めての連載作品となる石川賢(連載開始時は本名の石川賢一、途中から石川賢に)は、若干21歳という若きコンビでした。しかし、連載途中の1970年No.19(9月22日号)をもって、石川賢がヒッチハイクでの日本一周を宣言してダイナミックプロを退社したため、次号以降の連載は”相川てつじ/監修・永井豪”という形式に変更されます。
永井豪と石川賢の関係のはじまりとなる入手困難作品
それから数年後、石川賢はダイナミックプロに正式復帰。やはり永井豪との共作表記となった『ゲッターロボ』によって、漫画ファンの間にその個性/独自性が知られることになり、没年となった2006年までダイナミックプロに籍を置きながら、パワフルな作品を発表し続けました。そんな2人の関係のはじまりとなる作品がこの『学園番外地』なのでした。
同作は、後半の相川てつじパートを割愛して、過去に2度(少年画報社『HIT COMICS』版・1971~72年/若木書房『COMIC MATE』版・1974年)コミックスにまとめられたものの、その後長らく入手困難となっていました。
復刊ドットコム『学園番外地[愛蔵版] 全2巻』は、連載時各回の扉絵やカラーページを再現し、初出誌にのみ掲載され単行本未収録だった口絵などの”おまけページ“も収録した愛蔵版仕様での復刻となります。
復刊ドットコム限定 先着特典:ポストカードセット
復刊ドットコムで『学園番外地[愛蔵版] 全2巻』を一括購入すると、先着で本作品のイラストを用いたポストカードセットをプレゼント! 特典は数に限りがありますので、お早めにどうぞ。
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書籍情報・仕様
著者 | 永井豪+石川賢&ダイナミックプロ |
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出版社 | 復刊ドットコム |
判型 | A5判・ソフトカバー |
ページ数 | 各240ページ予定 |
ジャンル | コミック・漫画 |
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※書影は制作中のイメージ画像であり、デザインは変更となる可能性もございます。
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