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第81回ベネチア国際映画祭 北野武監督、浅野忠信、大森南朋が登場 Amazon Original 『Broken Rage』世界初お披露目

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Amazon MGM スタジオ製作の Amazon Original 映画『Broken Rage(ブロークンレイジ)』第81回ベネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門(特別招待作品)に選出され、イタリア現地時間9月6日(金)に初上映されました。映画祭には本作の監督・脚本を務めた北野武および主演の浅野忠信、大森南朋が登場。本記事ではその模様をたくさんの写真と共にご紹介します。

Amazon Original 映画『Broken Rage』

Broken Rage
映画『Broken Rage』ポスター

北野武が監督・脚本・主演を務める本作は、監督の構想をもとに、暴力映画におけるお笑いをテーマに制作されました。前半では、警察とヤクザの間で板ばさみなった殺し屋が生き残りをかけて奮闘する、裏社会を舞台に繰り広げられる骨太のクライムアクションに、一方後半は、同じ物語でありながら、前半と同じ物語をなぞるコメディタッチのセルフパロディになっています。

映画とお笑いの頂点に立った北野監督だからこそ成し得た意欲的な本作には、浅野忠信、大森南朋、中村獅童、白竜、仁科貴、佳久創、劇団ひとりら名だたるキャスト陣をはじめ、初出演の長谷川雅紀(錦鯉)、馬場園梓、鈴木もぐら(空気階段)などの人気芸人も集結。

Red Carpet 北野武
レッドカーペットを歩く北野監督

そして映画『Broken Rage』世界初お披露目の場となる第81回ベネチア国際映画祭には北野武監督、浅野忠信、大森南朋が登場しました。

第81回ベネチア国際映画祭イベントレポート

公式上映が行われたメイン会場の SALA GRANDE には、北野監督の新作を待ちわびたファンが世界中からベネチアへ押し寄せ、1,032 席が埋め尽くされました。上映中は笑いと拍手の渦が起き、世界中のファンが歓喜。上映後、熱狂に包まれた観客からは惜しみない拍手と歓声が送られ、スタンディングオベーションが 6 分を過ぎたところで北野監督は照れくさそうにそれを制止。その後、観客の反応について以下のようにコメントしました。

ベネチア国際映画祭には何度も来ているけど、今回は、その中でもトップ3に入る程反応が良かった。『HANA-BI』の時よりもスタンディングオベーションはこっちのほうが長くて、面積とか体積で言えば、今回のが一番良かったなと思います。『Broken Rage』はあまりにも映画らしくない、冒険した作品なので「大丈夫かな?」と思ったけど、反応がすごく良かった。

ベネチア国際映画祭は、映画では無名だった武にグランプリをくれたので、自分たちが育てたという感覚を持ってくれてるんじゃない? ベネチアでグランプリを獲っても、あまり進化のないことをやっていたらファンに飽きられちゃうから、またチャレンジしてるところを見せないと。1本1本、ベネチアのファンがこの映画を見たらどう思うか?ということも意識しながら作ってます。

また、世界初上映を終えた浅野忠信氏は「お客さんにものすごくウケていたのでホッとしましたし、監督も喜んでいらっしゃいました。僕が日本の試写会で見た時に感じた『おもしろい!』という感覚が正しかったことが確認できてよかったです。」、大森南朋氏は「イタリアのファンの方は北野監督の世界観をよくご存じなのだと思いますが、こんなにも愛と喜びを持ってこの映画と向き合っていただけるんだと思い、非常にうれしかったです。」とそれぞれ喜びを語りました。

公式記者会見での北野監督のコメント

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さらに世界中から 100 名以上の報道関係者が詰めかけ満員となった公式記者会見で北野監督は以下のように映画の詳細を語りました。

映画祭について

「劇場の人向けではなく TV 画面で観る人向けて今までやってみたかったことをテストでやってみた。気楽に撮ってみたら、まさかこんな(ベネチアに来る)ことになるとは。もっと真剣にやるべきだったな」

2 部構成となっている本作について

「実際にインターネットをみたりして意外に規制が外れて『よくこんな悪口が言えるな』と楽しくみているが、スピード感に飲まれているのか、(本作の編集にあたり)映画の<間>じゃなくてインターネットの<間>になった」

<暴力におけるお笑い>というテーマについて

「暴力もお笑いも感情を揺さぶるもの。人に対する衝撃という意味では、お笑いも暴力である。暴力的なものなのか、愛なのか、日常的なものなのか、観る人によって違うのは映画や絵画などのアート。人が気付いていないことを、これが暴力だ、これが愛だとピックアップするのが大事なんだと思う」

キャストについて

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「この2人(浅野忠信・大森南朋)は、おれが将来すごく期待している人たちなんで、すごく一生懸命にやっていただいて、いずれは映画界を引っ張っていく日本の役者さんだと思ってますんで、みなさんも心に留めておいてください。」

浅野忠信氏のコメント

浅野忠信
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「武さんのような、違うところで活躍されていた方が映画に来て、まっすぐな目で我々に向き合ってくださるっている気がするんですよね。そうすると他の映画監督とは全然違う要求をされるので、役に対して応えていく作業を現場でしていかないと北野監督が認めてくれないということがわかったので、役に対する取り組み方が変わったなと。前作の『首』にしても今回の(Broken Rage)にしても常に新しいことにチャレンジしている姿勢も含めて俳優として学ぶことが多かった。」

大森南朋氏のコメント

大森南朋
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「武さんの横にずっといることが出来て、浅野君と一緒にお芝居できて、撮影の日々は本当に毎日楽しかったです。(後半のパロディパートの撮影では)生意気ながらも『武さんにもちょっと笑ってほしい』という気持ちで撮影に挑んだんですけど、なかなか出来なくて苦労しました」

第81回ベネチア国際映画祭イベント写真

新たな試みとなる、Amazon Original映画『Broken Rage』は、Prime Videoにて2025年に世界配信を予定しています。

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