スマートフォンを中心に急成長する『HUAWEI(ファーウェイ)』その実力と人気の秘訣とは

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携帯電話・スマートフォン市場が3大キャリアの独占状態であったのがまだたった数年前のこととは思えないほどに「格安SIM」「格安スマホ」という言葉が世の中にしっかりと浸透してきた感のある今日この頃。

関連のメディアや、実際に店頭で急激に目にすることが多くなってきた『HUAWEI』の文字。同ブランドが発売するAndroidスマートフォンは、高性能&ハイクオリティなデザインで、軒並み大人気。ロゴにあしらわれた鮮やかな花のマークも目を引きます。

今回はそんな『HUAWEI』について、チェックしてみたいと思います。

『HUAWEI』とは?

HUAWEIは『ファーウェイ』と読みます。(以下、ファーウェイ)

このファーウェイは中国 深圳に本社を置く通信機器ベンダーであり、正式な社名は『華為技術有限公司(ファーウェイ・テクノロジーズ、Huawei Technologies Co. Ltd.)』です。

ここ日本では数年でスマートフォンブランドとして急激にその知名度が高まっている印象ですが、実はコンシューマー市場にも注力し始める以前から通信基地局/中継局供給やネットワーク構築など通信機器/インフラの分野においては非常に大きなシェアを占める、今年で創業30周年を迎える世界有数のICTソリューション・プロバイダーです。

以前よりファーウェイは日本のコンシューマー市場ではWi-Fiルーター「Pocket Wi-Fi」などの通信系周辺機器を提供していましたが、格安SIM/格安スマホ市場の発展をにらんで2014年より積極的にSIMフリースマートフォンを日本市場へ投入し始めました。

■スマートフォン市場で大ブレイク

日本の格安SIM/格安スマホ市場においては先駆者的な位置づけでありながら、参入当初は日本国内市場に向けた製品のローカライズが不十分であったりしたことで後発メーカーにやや遅れを取っていたファーウェイですが、2015年にリリースした「P8」シリーズが高い支持を得たことで、そのブランドとしての評価は急上昇していきました。

なかでも、2万円台という低価格ながらワンランク上の高機能・高品質を備えた「P8 lite」は大ヒットし、ファーウェイを格安スマホ界の寵児へと押し上げました。

さらに2016年発売の「P9」シリーズは、ライカレンズを搭載したカメラの高い画質と高級感溢れる丁寧なデザインワークに注目が集まり、市場のファーウェイに対する認識は「格安スマートフォンメーカー」から「高品質なスマートフォンメーカー」へと変わってきています。

[amazon] Huawei P9

その結果、昨年2016年一年間の販売台数は1億台の大台を突破。サムソン、アップルに次ぐ世界3位の市場シェアを占めるまでに成長を遂げました。

そして2017年6月には「P9」の後継となる「P10」を投入。機能・品質面はもちろん高級感溢れるデザインにもさらに磨きがかかったこの製品は既に大きな話題になっており、ファーウェイの評価はさらに高まるのではないでしょうか。

ファーウェイ製品の魅力

では、ファーウェイのスマートフォンはどうしてここまで急激に多くの人に選ばれるようになってきたのか、その魅力に迫っていきましょう。

こだわりの高機能と高品質製品達

ファーウェイは、年度の売上の10%以上を研究開発に投資する研究開発型のベンダーです。

試算してみると2016年度のファーウェイ総売上高は8兆7,316億円だからその10%は……8000億円位位でしょうか!

世界各地に16ヵ所の研究開発拠点を設置し、多くの開発者がそれぞれの拠点の特色を活かした研究開発を継続的に行い続ける事で、世界市場をけん引する程の高機能・高品質製品を提供しているようです。

Android端末中抜群に高級感のあるデザイン

ファーウェイは2015年3月にフランス・パリにデザイン研究センターを開設。

チーフ・デザイナーにはフランスの著名デザイナー、マチュー・ルアヌール氏が抜擢され、世界中から集った優秀なデザイナー達が彼の下で製品デザインを行っています。

マチュー・ルアヌール(Mathieu Lehanneur)

ENSCI-Les Ateliers (École Nationale Supérieure de Création Industrielle: 国立高等工業デザイン学校)を卒業後、 製薬業界から建設業界、エレクトロニク ス、ファッション、インテリア・デザイン、 科学技術プロジェクトまで幅広い領域で才能を発揮し、各国の著名メディアから世界で最も影響力のあるデザイナーの1人として評価される。その作品の多くはニューヨークとサンフランシスコのMoMA(現代美術館)、パリのポンピドゥー・センター装飾芸術美術館、ベルギーのゲント・デザイン美術館などで永久収蔵品となっている。

あわせて、フランス有数の国立工業デザイン専門校であるパリ・デザイン大学とパートナーシップを締結するなど、デザイン面に関して並々ならぬこだわりを見せています。

ニーズに合わせた製品ラインナップの提供

最新スマートフォン「P10」シリーズを例に取ると、標準モデルの「P10」を中心として、廉価版の「P10 lite」、そしてハイエンドモデル「P10 Plus」という3本立ての構成となっています。

標準モデルの「P10」でも十分以上の高機能となっていて、そこまで必要でないというユーザーが、P10の入手を諦めることなく廉価版の「P10 lite」を選択することができるのは、大きな強みです。

「P8 lite」「P9 lite」「P10 lite」と続くliteシリーズは、実売2万円台という価格の安さにもかかわらず、それぞれの標準モデルから大きく劣ってしまうことのない高い基本機能と質感を備えていることで、強い人気を得ています。

強力なサポート体制

ファーウェイはコンシューマー市場に参入する以前の2005年から日本法人であるファーウェイ・ジャパン(華為技術日本株式会社)を立ち上げ、当時から日本における手厚いサポート体制を構築しています。

拡大が著しいスマートフォン市場向けには2016年4月に、東京 銀座に実店舗である「ファーウェイ・カスタマーサービスセンター」を開設。

状態によっては店頭での即日修理も可能な持ち込み修理対応も行っています。

また、オンライン・サポートにおいても、電話やメールのほかLINE、Twitterによるチャットでのスピーディーなサポートも行うなど、ユーザー目線の質の高いサポートもその人気の一端を担っています。

スマートフォンに続いてノートPCも!

スマートフォン市場で快進撃を続けるファーウェイですが、2016年2月にはWindows PC「MateBook」を持ってPC市場にも電撃参入。そして今年7月にはその後継となる次世代モデルとして13インチの薄型モバイルノート「MateBook X」をリリースしました。

Huawei MateBook X

一見、MacBookを意識した感のある名称ですが、スマートフォンで培った放熱処理技術を用いたファンレス構造による薄さ12.5mm、重量1.05kgというライト・クラムシェル型コンパクトボディや指紋認証の実装。Corei7 512GB SSDモデルのラインナップなど、本家(?)を超える性能と高いデザイン性で注目を集めています。

まとめ

こうして大きな躍進を続ける大注目のファーウェイ。今回はその企業規模や、飛躍の理由などを探ってみました。

コストパフォーマンスの高さはもちろんながら、それだけに留まらぬ品質の高さの維持・向上への並々ならぬ努力が、現在の評価を運んできていると言えるでしょう。

スマートフォン、タブレット、そしてPCと、今後も素晴らしい製品を生み出し続けるであろうファーウェイから目が離せません。

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