2022年を振り返るuzurea.netライター/編集者が夢中になった作品&コンテンツ紹介

UZUREA編集部 アイコン

UZUREA編集部

/ 更新:

当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。

いよいよ2022年大晦日。 uzurea.netの記事を熱心にお読みいただいた方、なんとなく検索エンジンからアクセスしてきたいただいたという方も、皆様ありがとうございました。 本年を振り返り、当サイトで記事を執筆しているライターと編集スタッフが、2022年にハマったコンテンツ&作品を振り返りました。

記事の索引

キシマ (ライター)

キシマ
キシマ

こんにちは、キシマです。2022年は例年以上に引きこもり、ゲームに時間を溶かした1年でした。そのうちコントローラーと手が一体化するかもしれません……。 来年もTOS、ホグワーツレガシー、FEエンゲージなどたくさんのゲームが発売されます。今から楽しみ!!

ゲーム『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』(2022年発売)

記憶喪失のアル中刑事が、相棒と共に殺人事件を捜査するミステリーADV。テキストの総量はハリー・ポッター全巻分にも相当するという本作、ズバリその魅力は重厚な物語!

【PS5/PS4/Switch】『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』アナウンストレーラー
【PS5/PS4/Switch】『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』アナウンストレーラー

主人公が捜査する殺人事件には、組合労働者と企業の対立、ストライキ、違法ハーブなど様々な要素が絡んでおり、クリア後は海外のサスペンス小説を読破した時のような満足感が得られました。 また、主人公のスキルにはそれぞれ人格があり、なにか行動するたびに現れては助言をしたり邪魔をしたりします。つまりスキルの擬人化ですね。筆者は、冷静な分析によって相手の言動の裏を読む『修辞学』というスキルが好きでした。個性豊かなスキル同士の会話も機知に富み楽しかったです。

ググらないと意味が分からない難解な単語、政治的なブラックジョーク、海外ドラマのようなノリ、油絵調のグラフィック、すべてが面白く印象的な本作は、月に180時間以上ゲームをしている筆者が2022年に1番楽しかったゲームです。

ゲーム『ディズニー ドリームライトバレー』(2022年発売)

『ディズニー ドリームライトバレー』は、Sims4のように家具を設置したり、どうぶつの森のようにアイテムを集めて売ったりしながら、ディズニーらしい物語を楽しめるライフシミュレーションアドベンチャーゲームです。

『ディズニー ドリームライトバレー』公式トレーラー
『ディズニー ドリームライトバレー』公式トレーラー

ミッキー、グーフィー、ドナルド、エルサ、アナ、スカー、ウッディ、バズなどたくさんのキャラが登場し、一緒に行動することができます。グラフィックは可愛いし操作性も抜群。早期アクセスにもかかわらずボリュームもたっぷり!! 寝る間も惜しんでプレイしちゃいました。体が透けたミニーちゃんが街をウロウロしていたり、孤独について書かれた怪文書があったり、ミスマッチなホラー要素も効果的で良かったです。

ゲーム『Scorn』(2022年発売)

本作は映画『エイリアン』のデザインなども手掛けたH・R・ギーガーをリスペクトして制作されたホラーFPSアドベンチャーゲームです。文字による説明は一切なし。パズル/謎解き要素も難解で操作性も悪く、ゲーム性だけみればかなり厳しい作品と言えます。

Scorn – Official Gameplay Trailer | Summer of Gaming 2022
Scorn – 公式ゲームプレイ トレーラー |ゲーミング 2022 の夏

そんな本作の魅力はア-ティスティックで美しい映像。生殖器、卵巣など臓器をモチーフにしたオブジェクトは生々しく、骨がむき出しになった生物はベクシンスキーのような恐ろしくも目が離せない美麗さがあります。 生きたままナイフで腹を裂かれ、電動ノコギリで頭部切開されるといったグロテスクなシーンには正直吐き気を催しましたが、振り返ってみれば1番思い出深いシーンとも言えます。今年一番気持ち悪くなったけど、お気に入りのグロゲームです。

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(2022年公開)

2022年公開の新作ドラゴンボール映画。全編フル3DCG化されキャラがぬるぬる動きます。アクションの作画はかっこよく、何度も見たくなる仕上がり。物語もシンプルかつ盛り上がるところは盛り上がる、ドラゴンボールらしいものでした。

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』公開後PV
映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』公開後PV

特筆すべきは主役がピッコロさんだったこと! 普段は保護者として一歩下がった立場にいるあのピッコロさんが物語をグイグイひっぱる展開に、嬉しさで胸がいっぱいになりました。もう噛ませ犬とは言わせない! しかも挙動がいちいちかっこいい!! 声を演じた古川登志夫さんの渋い声も変わらず素敵でした。 本作を映画館で鑑賞できて良かったです。

漫画『五十、六十、よろこんで。』

『五十、六十、よろこんで。』は、60歳のハイスペイケメンおじさんと、50歳の純情可憐バツイチ女性の恋愛模様を描いた漫画です。SNSで話題になり、単行本化されました。(全2巻完結済み)

60歳と50歳の男女が織りなす恋愛物語というと、ドロドロとした昼ドラのようなものを想像するかもしれませんが本作は全く違います。手を繋ぐことにドキドキしたり、思いを伝えるのにためらったり、まるで中学生のようなやり取りです。それがどうしてだかキュンキュンするんですよね ! スーツや眼鏡のおじ様好きにはたまらない漫画で、何度も読み返しました。

hamachi (ライター)

hamachi
hamachi

2022年は、推している漫画3作品(『Helck』『め組の大吾 救国のオレンジ』『スキップとローファー』)のアニメ化が発表され、なんとも言えない嬉しい気分になりました。2023年もこの嬉しさを味わいたいので、次にアニメ化されそうな作品をどんどん探していければと思います。ちなみに、始まったばかりでおすすめの漫画は『戦車椅子』『ウェルベルム -言葉の戦争-』『勇気あるものより散れ』の3本。果たしてアニメ化の発表はあるのでしょうか……乞うご期待!!

漫画『メダリスト』

『メダリスト』は、環境に恵まれず選手としての輝きを放てなかったフィギュアスケートコーチ・明浦路司と、同じように環境に恵まれずフィギュアを始めることができなかった小学5年生の女の子・結束いのりがW主人公。

画像 メダリスト 1巻
より
画像 Amazon
メダリスト 1巻
より

司先生の初の生徒となったいのりが、オリンピック金メダリストを目指す熱血スポ根ストーリーです。 子供の選手と大人のコーチというW主人公にしっかりとした作中の役割分担があり、それぞれの目線での考え方、努力、さらには才能を同時に感じることで、作中で表現された“人生ふたつぶんの勇気”という言葉の意味に重みが増し、ヒリヒリするような緊張感と達成感を味わえます。 また、本作にはフィギュア競技の緻密な描写が深く鋭く描かれていて臨場感たっぷり。かと思えばコミカルな表現もメリハリよく差し込まれ、“昔風の漫画”と“今風の漫画”が程よくミックスされたような印象を受けます。

『次にくるマンガ大賞2022』コミックス部門第1位を獲得した本作は、『アフタヌーン』と『マガポケ』で好評連載中です。

漫画『Helck』

かつて魔王を倒した巨漢の勇者である人間・ヘルクが魔界に現れ、「人間を滅ぼす」ために新たな魔王候補に名乗りを上げるところから物語は始まります。その真意を知りたい魔族四天王・ヴァミリオとともに旅をすることになったヘルクが、人間の秘密を打ち破り、悲しい過去を精算するストーリー。

画像 Amazon Helck 1巻
画像 Amazon
Helck 1巻
より

序盤はギャグタッチの多い笑える展開ですが、ヘルクが過去を語り始め、物語のゴール地点が定まってからは一気にシリアスかつ深い展開に変貌。人間(正義)と魔族(悪)の定義を簡単に乗り越える真相と、LV99の最強勇者であるヘルクが心理的には弱い人間であるという描写が読者の心をえぐってきます。 そして個人的に気に入っているポイントは最終決戦からのエピローグ。最初はヘルクを疑って一定の距離を置いていたヴァミリオが、旅の中で徐々に彼を認め始め、悲願を達成した際には優しく微笑む姿が印象的です。連載完結から5年、ついにアニメ化が決定した本作。

『裏サンデー』と『マンガワン』で読むことができます。

『マンガワン』アプリアイコン
『マンガワン』
(裏サンデー)
公式サイトへ
iOS版アプリ
Android版アプリ

アニメ『リコリス・リコイル』(2022年)

架空の日本を舞台に、犯罪を未然に防ぐ秘密組織に所属する少女たちが様々な事件に立ち向かうストーリーのオリジナルTVアニメ作品。 “少女と銃”“秘密組織と裏世界”“特殊能力”“ソフト百合”といった現代アニメファンに刺さる要素が欲張りセットになっていて、大ヒットしたのも記憶にあたらしいところです。

TVアニメ『リコリス・リコイル』PV第1弾|2022年7月放送
TVアニメ『リコリス・リコイル』PV第1弾|2022年7月放送

暗い宿命を背負いつつ底抜けに明るい『錦木千束』と、クールで不愛想ながら徐々に千束に引っ張られていく『井ノ上たきな』という絶妙なキャラ付けの主人公たちが魅力的。 犯罪や銃撃戦(=死)といった表現が多数ある中でも、観ていてあまり暗い気分にならない構成・演出のさじ加減と合わせて舌を巻きました。また、単なる会話シーンや繋ぎのシーンでもきちんと枚数をかけて動くアニメーションに仕上げている点にも注目。派手なシーンだけでなく、何気ないシーンも手を抜かずに動く本作のような作品が真の意味で“作画がいい”と言えるのではないでしょうか。 多くの人に2022年ベストアニメと言わしめた『リコリコ』、まだの方は是非観てみてください!

ヤマダマイ(ライター)

ヤマダマイ
ヤマダマイ

普段は映画をメインにライター活動をしていますが、2022年はゲームにハマることが多い1年でした。 ゲームがやりたいあまり、映画とゲームを掛け合わせた記事を書いたりするなど、ちょっとヤバい方向へ走り出していたので、2023年はもう少し映画も観てこういう場で紹介できるよう努めます…。

ゲーム『Pokémon LEGENDS アルセウス』(2022年発売)

筆者はポケモンシリーズを……『ソード・シールド』では四天王を倒してからぱったりプレイしなくなり、それ以前のシリーズとなると『ルビー・サファイア』までさかのぼるブランクがありました。しかしまったく新しい世界観の『Pokémon LEGENDS』は自分でもビックリするほどハマりました。

【公式】『Pokémon LEGENDS アルセウス』FINAL PV
【公式】『Pokémon LEGENDS アルセウス』FINAL PV

本作は通信対戦ができないので、ポケモンの厳選など難しいことを考えずに、お気に入りのポケモンを捕まえてはパーティやボックスにぶち込める気軽さがたまりません。

あと自分がちょうど世代だった『金・銀』シリーズの御三家・ヒノアラシが再登場しているのもアツいです。 そしてリアルな話、一緒に遊ぶ人がいなかった筆者にとって、ポケモン図鑑完成が一人で完結する設定は非常にありがたかったです…(号泣)今作はゲンガーやフーディンなどもアイテムを使って進化できるので…。

小技・裏技などせずとも、空いた時間でコツコツ遊ぶだけで色違いが集まるのも楽しいです。「スカーレット・バイオレット」が「Pokémon HOME」と連動できるようになったら、色違いをSVに輸出してユニオンサークルへカチコミます!(友だち減りそう)

ゲーム『Stray』(2022年発売)

謎の要塞都市に迷い込んでしまったネコチャンを操作して脱出する、謎解き猫アドベンチャーゲーム。

『Stray』
『Stray』

これまでほんわかした猫ゲームなら目にしたことがありますが、サイバーパンクと猫の要素を掛け合わせた作品ともあって、発売前からずっと気になっていたゲームです。 猫を飼っている人はもちろん、猫を飼っていない人も猫の仕草を楽しめる(爪とぎや水飲み、ボードゲームの邪魔など、ゲームの進行にほぼ関係ない動作)のがとても良い…。

単に大自然を冒険させるのではなく、人間のいないドロイドだけの街で活躍させる設定もたまりません。 猫のアクションだけでなく、猫に対するドロイドのリアクションも意外とかわいい(顔…というか画面?がハートマークになる)ので、暇さえあればドロイドの足元にすりすりしていました。ちなみに我が家の猫はあんまり「Stray」に興味を示しませんでした。ハマっていたのは人間だけ…汗

アニメ『チェンソーマン』(2022年)

かねがね話題を耳にしていましたが、実際に漫画を読んだのはアニメ化が決まってからの新参者です。

『チェンソーマン』ノンクレジットオープニング / CHAINSAW MAN Opening│米津玄師 「KICK BACK」
『チェンソーマン』ノンクレジットオープニング / CHAINSAW MAN Opening│米津玄師 「KICK BACK」

アニメに興味を持った理由も、EDが毎回変わったり、サントラを『聲の形』「DEVILMAN crybaby」の牛尾憲輔が担当しているなど、音楽面がすごいことになっていたため。(9話の予告で流れてた曲かっこよすぎる!)

それでも、よくある主人公のイメージから逸脱したデンジのキャラをはじめ、悪魔の設定や世界観など、原作でも刺さる要素がたくさんありました。ノリよしグロよしエッチよし!あらゆる人間の欲望をごちゃまぜにした展開や設定も最高です。 なによりデンジをはじめ「頭のネジがぶっ飛んだ」ヤツが多すぎて、まったく展開が読めないのが凄い…。

アニメも毎週欠かさず見ているので、総集編とか特定のパートを映画化してほしいなあ。牛尾憲輔のハードなサントラを映画館の音響で聴きたいです…。仮にアニメの総集編を映画化したとして、EDはどうするんでしょう…。また総集編用に1曲採用するのかな…。勝手にいろいろ妄想しています。 因みに好きなキャラはコベニちゃんと暴力の魔人。ギャップに弱いのです…。

キタガワ(ライター)

キタガワ
キタガワ

『今年はいろんなことがありました』。月並みな表現ですが、2022年もこの一言に集約されてしまいますね…。ただ大変な出来事もあった中で、それをハッピーな気持ちに変換してくれたのは、やはり我々の愛するエンタメだったように思います。来年も素晴らしい作品が、心を満たしてくれますように。

ゲーム『スプラトゥーン3』(2022年発売)

言わずと知れた、協力型対戦アクションゲームの続編。対戦ゲームと言えばキル数を重視されがちなのだけれど、敵を撃破するのみならず、ステージを自色に塗るだけでも貢献できる敷居の低さも嬉しかった。

スプラトゥーン3 紹介映像
スプラトゥーン3 紹介映像

なもんで購入してからは随分長いこと、スプラローラーで丁寧にステージを塗りまくって誰もキルしない平和主義者、という左官屋のような日々を過ごしていた。予想外だったのは、ウデマエがSランクに到達した瞬間に「行くとこまで行った」感を抱いてしまい、そこからほぼやらなくなったこと。……その後はずーっとスマブラに浮気してました。ごめんイカちゃん。

マンガ『生徒会にも穴はある!』

ムッツリ生徒会長、貧乳お嬢様、ミニマム巨乳不幸少女、超テキトー教師……とあらゆるニーズ(?)に対応したキャラクターが魅力の学園ストーリー。何かしらの性癖にぶっ刺さる稀有な展開が面白く、気付けばお気に入りキャラが何人もできてしまう沼。

中でも個人的に好きなのは、今作における小動物的存在の陸奥こまろ。小柄で人懐っこいのが彼女の魅力で、作中で座った状態の主人公の膝に乗る姿は何とも愛おしい。ただ作者のツイッターを見ていると、こまろに似たキャラクターがいろいろと不遇な目に遭っていて、その落差にハッとする。マンガ内では可愛らしいこまろが殴られたり脱がされたり……。新しい性癖を付与するんじゃないよ。

映画『PLAN75』(2022年公開)

『75歳以上の高齢者は安楽死を選ぶことができる』という、高齢化が進む日本の近未来を描いた問題作。

映画『PLAN 75』公開記念ナビ番組 ストーリー編|大ヒット公開中
映画『PLAN 75』公開記念ナビ番組 ストーリー編|大ヒット公開中

何が凄いのかと言えばその『怖さ』。制度を利用した人はお金が貰える仕組みになっていたり、CMでは「あなたのためにPLAN75!」と暗に安楽死を推奨。そして何より、これ以上の高齢化を防ぐために国が率先して政策を推し進めているのがヤバすぎる。 大きなストーリー上の起伏がある訳ではなく、物悲しい雰囲気で突き進む2時間。ただこの話は高齢化が加速する日本において、完全なるフィクションとして観ることは不可能なのだ。高齢者の不遇な日々に焦点を当てながら、観るものの心をグサグサと突き刺す今年最大の社会風刺作。ぜひ。

映画『すずめの戸締り』(2022年公開)

『君の名は。』や『天気の子』でお馴染み、新海誠監督の最新作。今作はこれまでの新海誠作品とは少し趣が異なる代物で、扉をめぐる全国津々浦々の道中での出会いを通して主人公・鈴芽の成長に繋げていくストーリーだ。

『すずめの戸締まり』予告【11月11日(金)公開】
『すずめの戸締まり』予告【11月11日(金)公開】

まるで映画の見本のような、ジェットコースター式に紡がれる展開に気付けば没入。もちろん美麗な映像やクスッと笑える一幕も顕在で、観終えた後には「さすが新海誠監督!」と、心の中では大観衆がスタンディングオベーション。 おそらく来年あたりには各種サブスクで鑑賞可能な作品になると推察するが、気になっている人は迫力的にも、ぜひとも映画館で観てほしいと願う。本当に素晴らしい映画だったので、個人的には来年も含めてあと2回は劇場で観る予定。

アニメ『リコリス・リコイル』(2022年)

悪事をはたらく暴君を人知れず排除する少女暗殺者、それがリコリス。この部分だけを見るとシリアスな雰囲気を抱いてしまうかもしれないが、実際は喫茶リコリコを中心とした朗らかなシーンが多めの作品。

TVアニメ『リコリス・リコイル』PV第2弾|2022年7月放送
TVアニメ『リコリス・リコイル』PV第2弾|2022年7月放送

注目すべきは表裏のない天真爛漫少女・千束と、状況に応じて冷静に物事を見定めるクールな少女・たきなのやり取り。水族館に行ったりショッピングをしたりと、当初こそ距離があったふたりが徐々に親密になっていく展開にキュンキュン。続編の予定は今のところないが、現在でもツイッターで『リコリコ13話』が何度もトレンド入りするなど、2期の続報が待たれる名作。

えのき(ライター)

えのき

2022年は色々とリアルの変化もあり、人生観や人間関係について影響のあるような作品と出会うことの多い年でした。
古い作品もあるのですが、人生の中のオールタイムベストに食い込むような作品も多く、コンテンツとしてはとても豊作の一年でした。 来年は新作インプットももっと頑張りたい!

漫画『5ヤーダー』

タイムラインで話題になっており、スキマで全話無料だったので読んだ本作。 昔ながらのスポ根漫画と見せかけて、あらゆる意味で『ヤバい!』作品でした。

画像 Amazon 5ヤーダー 1巻 より
画像 Amazon
5ヤーダー 1巻
より

「こ、こんなの許されるのか!?」という時代性を抜きにしても読んでいて動揺する暴力・暴力・暴力が起こる冒頭から、真っ当なスポ根となり素直に楽しめる中盤、本性を表したかのようにそれまでの全てを塗り替える暴力に回帰する終盤。 身の回りで読んだ人たちは「色々な意味で忘れられない」と言ってしまう作品でした。

小説『とらドラ!』

「令和にとらドラ!を!?」と友人には呆れられたのですが、「なんかラノベ読みたいな」と思って『名前を知っているけど内容を知らない』ということでチョイスした本作に今年前半はどハマりして大号泣。

画像 Amazon とらドラ! 1巻 よ
画像 Amazon
とらドラ! 1巻 より

アクが強く、そして人間関係の構築が下手なキャラクター達。それぞれに『他人に理解してもらえない孤独』を持ちながらもそれを互いに理解し、成長していく青春模様が最高でした。

ゲーム『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』(2021年発売)

「キムタクを操作できる!」とネットで話題になったジャッジアイズの続編。 本作では前作以上に「キムタクを操作できる面白み」がパワーアップ。

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』ゲームトレーラー
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』ゲームトレーラー

学校に外部指導員として潜入したキムタク演じる探偵の八神さんが「別にダンスやったことないんだけどなぁ」とダンス部でキレキレのダンスをキメる様は「そりゃアンタほどの人が言うなら……」と納得させられる圧倒的な「キムタクの暴力」。

「キムタクを操作できる!」とネットで話題になったジャッジアイズの続編。 本作では前作以上に「キムタクを操作できる面白み」がパワーアップ。学校に外部指導員として潜入したキムタク演じる探偵の八神さんが「別にダンスやったことないんだけどなぁ」とダンス部でキレキレのダンスをキメる様は「そりゃアンタほどの人が言うなら……」と納得させられる圧倒的な「キムタクの暴力」。メインストーリーも「いじめ問題」について真摯に扱っており、プレイをしながら「一体何が正しいんだろう」と真剣に考えさせられるゲームでした。

映画『シン・ウルトラマン』(2022年公開)

ウルトラマンシリーズにはそれほど馴染みがなかったのですが、庵野秀明作品が好きだったので見に行ったところこれがめちゃくちゃハマってしまいました。

映画『シン・ウルトラマン』予告【2022年5月13日(金)公開】
映画『シン・ウルトラマン』予告【2022年5月13日(金)公開】

幼い頃に何となく知っていた怪獣だったり要素を見て「あ!これ知ってる!」となったり、個性の強い登場人物のやり取りにもニヤリ。メフィラス星人とブランコに乗るシーンが好きです。 自分が文章を書くときに愛用している『Happy Hacking Keyboard』(HHKB)が作中に出ているのも個人的に好きポイント。友人に「いやぁHHKBが良かったですね」と言ったら「何言ってんだお前」ってリアクションをされました。

アニメ『Engage Kiss』(2022年公開)

悪魔の彼女と共に『悪魔』を退治する主人公……という設定なんですが、主人公のシュウは『ヒモ』出てくるヒロイン達は彼女か元カノという『全員彼女』みたいなシチュエーションが毎回面白い。

オリジナルTVアニメーション「Engage Kiss」第1弾PV/2022年7月2日(土)より放送開始!
オリジナルTVアニメーション「Engage Kiss」第1弾PV/2022年7月2日(土)より放送開始!

悪魔の彼女と共に『悪魔』を退治する主人公……という設定なんですが、主人公のシュウは『ヒモ』出てくるヒロイン達は彼女か元カノという『全員彼女』みたいなシチュエーションが毎回面白い。 要所要所でかっこよく決めつつも「こいつ、とんでもないクズでは?」と定期的に株が暴落する主人公と個性豊かなヒロイン達が魅力的な作品でした。

uzurea.net 編集M

uzurea.net
編集M

2022年はあっという間だった気がしますが、思い返してみると結構楽しい作品、面白い作品に出合えたと思います。 私事も仕事もヘビーな出来事が多かったので、2023年はもう少し心やすらかに生きたいところ。とりあえず元旦はゆっくりできるかな?

映画『シン・ウルトラマン』(2022年公開)

Amazonプライム・ビデオで観ました。 ウルトラマンを愛する監督が、思い入れをたっぷり込めてつくった……というのが伝わってくる。ひしひしと。

映画『シン・ウルトラマン』公開記念特別映像【2022年5月13日(金)公開】

特撮らしさや、ウルトラマンらしさ、など盛り込んだいい意味で同人的な作品でしょうか。 シン・ゴジラは続編も観たいなと思ったけど、こちらはこの1作でお腹いっぱいな完成度と満足感。

アニメ『四畳半タイムマシンブルース』(2022年公開)

動画サブスクサービス『Disney+』で観ました。人生で5本の指に入るくらい好きな作品『四畳半神話体系』の続編『四畳半タイムマシンブルース』。

『四畳半タイムマシンブルース』本予告60秒
『四畳半タイムマシンブルース』本予告60秒

配信版は複数話に分かれているものの、映画よりもエピソードが多くなっているそうです。 全体として、見事な起承転結とドタバタ加減。キレイに収まる結末も見事。小津は少しパワーダウンしていたが、明石さんは一層可愛いくなっていた。良い。視聴後には 『神話体系』アニメ版を2回くらい観なおしてしまった。

漫画『ガンニバル』

LINEマンガで読み始めて、面白いので一期に全巻読んでしまった作品。 最終巻が2022年に発売してるので今年の総括でよいでしょうか。

画像 Amazon ガンニバル 1巻 より
画像 Amazon
ガンニバル 1巻 より

カニバリズム(食人)をテーマにしつつ、排他的な田舎におけるコミュニケーションとか、古い風習の本当の由来だとか……そんなうっすらと怖くなる要素を上手くサスペンスとして描いた作品だった。 Disney+で始まったドラマ版ガンニバル(2022年12月開始)も原作の雰囲気を良く表現しているので、今後もたのしみ。

uzurea.net 編集Y

uzurea.net
編集Y

uzurea.netとしては、色々新しい企画や特集に関わった一年でした。 プライベートでは、久しぶりに旅行や外出する機会も増えてストレス少なく過ごせたと思います。

読み続けている連載作品、読み始めた作品など、漫画を中心に3作品ピックアップしましたが、2023年も良い作品とも出会えると嬉しいです。

漫画『ブルーピリオド』

知人に勧められて読み始めた、マンガ『ブルーピリオド』です。 アニメも放映されていたそうですが、どちらも未読・未視聴でした。

画像 Amazon ブルーピリオド 1巻 より
画像 Amazon
ブルーピリオド 1巻 より

東京藝大への現役合格を目指す……元リア充高校生。 という、身近なんだか、雲の上の世界の話なんだか分からない主人公・設定の作品。 ……が、読み進めてみると、これは創作活動にかかわる人や目指す人の苦悩も描いている作品なのかもしれないと気づきました。 自分も「学生の頃にこれくらい一生懸命何かをしていればもう少し今は違ったのかな?」なんて後悔と、「今からでもやりたい事に熱中しなくては!」という熱い気持ちが湧いてくる作品です。

漫画『夏目アラタの結婚』

『医龍』を描いていた漫画家、乃木坂太郎さんの作品。 完結してから読もうと思っていましたが、ある程度巻も進んでまだまだ続きそうなので思わず読み始めてしまいました。

https://amzn.to/3YYktYK
画像 Amazon
夏目アラタの結婚 1巻
より

まだ完結していない作品なので、ネタバレを極力書きたくありませんが、読者を夢中にさせる予想外の展開と、魅力的なキャラクター達。 しっかりとした画力と、無茶な設定だろうとしっかり現実感を感じさせるような展開・描写。 そして何より、シリアルキラー品川真珠ちゃんが怖くて可愛い。これにつきます。できればハッピーエンドになってほしいです。

漫画『天国大魔境』

『それでも町は廻っている』の石黒正数さんによるSF作品。 こちらも現在進行形の作品です。

画像 Amazon 天国大魔境 1巻 より
画像 Amazon
天国大魔境 1巻 より

近未来、崩壊後の世界を舞台にしたSF作品。 可愛い絵柄や、ちょっとひねったジョークやギャグ表現は健在ながら、全体的にはダークで退廃的、ヘビーな内容。 でも、それが良い。時折見かける大友克洋『アキラ』へのオマージュもファンならうれしいところでしょう。 2023年アニメ化されるそうですが、マンガもまだ続いているのでどちらも今後が楽しみです。

あとがき

それぞれ、特にテーマを決めず、『2022年にハマった・良かった』という作品、コンテンツについて語ってもらいましが、『シン・ウルトラマン』『リコリスリコイル』こそ2名が挙げているものの、バラエティに富んだ選出になりました。

私たちが触れる事ができるコンテンツの多様さ、豊富さに感謝しつつ、2023年も素敵な作品と出会える事を期待したいと思います。 みなさま、よいお年を!

この記事をシェアする

この記事のタイトルとアドレスをコピー

この記事を気に入ったらハートマークで応援してください

この記事の執筆は……

UZUREA編集部 アイコン

UZUREA編集部

UZUREA.NET 編集部アカウント。運営会社スタッフ及び契約ライターによる匿名寄稿を含みます。

関連する記事



page top