当記事では、普段Web制作会社でディレクター&エンジニアとして仕事をしている僕が、企業のホームページ=コーポレートWebサイトを構築する時に、これは絶対に入れるという無料プラグインを紹介します。
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WordPressでコーポレートサイト構築自にこれだけは絶対に入れるプラグイン
本来blogツールとして提供されたWordPressですが、無料で使えるオープンソースCMSとして多大なシェアを持っています。 結果として無料/有料を問わず無数の拡張機能プラグインが世界中で開発され、私達はそれを利用する事ができます。
企業さんのご要望や、Webサイトの構成によって必要な機能は異なるので、プラグインも色々な選定基準がありますが、当記事では
『どんなタイプの企業Webサイトであってもこれは絶対に入れる』
というものに厳選してご紹介します。 今回紹介するプラグインはすべて無料で使え、かつ利用優先度の高い順に紹介しています。 本職のWebクリエイターが『これは信用できるし、絶対必要』という観点からの紹介になるので、個人でWordPressのホームページを運用しているという人にとっても役に立つ記事だと思います。
複数紹介するという記事の構成上、各プラグインの機能解説については概要程度の紹介となっていますが、いずれも多くの利用者がいるプラグインですので詳しい使用方法や設定などは、インターネットで検索すればより深い解説が見つかるはずです。
もしかしたら異論・反論、ここに紹介したもの以外でのおすすめなどあれば、コメント欄などで意見いただけると嬉しいです。
WP-DBManager
WP-DBManager(ワードプレス・デービー・マネージャー)は、その名の通りWordPressの一番大事な部分……データベース(DB)を管理するプラグインです。
一番重要な機能として、DBの定期自動バックアップの作成機能が挙げられます。 毎月、毎週、毎日、何時……などスケジュールを設定して、DBの自動バックアップをさせる事ができます。
このバックアップデータは、Webサーバー上に保存され、何世代残すかという設定も可能です。 10世代だけ残す設定にすれば、古い物から削除されていくので、Webサーバーの容量を必要以上に浪費するという事も回避できるでしょう。
バックアップデータはFTPなどで直接ダウンロードするのでも良いですし、自動的にメールで設定アドレスに添付送信するような設定も可能です。
Webサイトのデータ保守・運用の場面ではもちろん、保守契約をしていないケースでも、サイトの構築・納品段階でこのプラグインを入れておけば、将来何らかの問題が起きた場合に対処しやすくなるでしょう。 そういった意味でも入れておいて損のないプラグインだと思います。
MW WP Form
MW WP Form(エムダブル・ワードプレス・フォーム)は、メールフォーム制作用のWordPressプラグインです。
メールフォーム用プラグインとしてはContact Form 7(コンタクト・フォーム・セブン)が有名で、かつシェアも高いとは思うのですが、用途としては個人向けのシンプルなblogサイト向けとしての設計思想に基づいて提供されているのだと思います。
結果として、Contact Form 7にはデフォルト機能の範囲では送信内容の確認画面が無かったり、送信完了(サンクス)画面が無かったりと、日本の企業サイトで求められる機能には則していないと(個人的には)思います。
MW WP Formは送信確認画面や、送信完了画面が基本機能として設定できます。 送信完了画面を個別に作成すれば、コンバージョンタグを設置して広告の成果を計測したい、という要望にも対応(※)しやすいですよね。
※MW WP Form自体にコンバージョンタグを設置するような機能が提供されている訳ではありません。固定ページで送信完了画面を作成し、そこに設置するなどのオペレーションは必要になります。
さらにメールフォームから送信されたデータを蓄積し、WordPress管理画面から確認する事などもできます。

メールフォームに送信されたデータの統計もチェックできる
この機能があれば、メールフォーム向けに営業メールを大量送信してくる業者もを確認してブラックリストに登録するといった事にも活用できます。
また、企業サイトにとっては、うっかりフォームから送信されたメールをスパム隔離して見逃してしまった……なんてオペレーションレベルでのミスも問題になりがちですが、この蓄積・閲覧機能がある事で、受信内容のバックアップとしても役立ちます。
Crazy Bone (狂骨) ※配布終了
Crazy Bone(クレイジー・ボーン)は、ユーザーのログイン履歴とそのIPアドレスを記録してくれるプラグインです。
企業サイトを納品する際に、日々の更新用にうっかり重要なページやテンプレートを改変しないようにログインアカウントを複数作成して使ってもらう、というような事は多いと思います。
そして運用後に、
- 「何にもしていないのにページが消えちゃった」
- 「うちは何もしていないのに、ページがおかしい」
といったトラブルが発生する事も、ごく稀に発生します。
そんな時の状況把握や、トラブル解決の糸口として、ログイン履歴を記録しておくことは重要だと経験上感じています。

IPアドレスやどういったID/パスワードでログイン試行しているかなども確認できる
場合によっては、不審なIPアドレスからログインされていて、サイトがハッキングされている……なんて状況を確認できる、かも知れません。
配布終了
残念なことに、2022年9月現在、このプラグインは長らく更新がされておらず、WordPress公式プラグインディレクトリからインストールする事ができなくなってしまいました。 (旧 Crazy Boneページ)
WordPress6.0.x系でも問題なく動作する事を確認しており、プラグイン自体は下記GitHubからダウンロードする事もできますが……
代替としては
などが候補となるでしょうか。、また、ログイン履歴の他におm色々なセキュリティ機能を追加できる『SiteGuard WP Plugin』などを検討してみても良いでしょう。
Yoast Duplicate Post
Yoast Duplicate Post(ヨースト・デュプリケイト・ポスト) は、記事や固定ページの複製を可能にするプラグインです。
以前の記事や、固定ページと似た構成の新規投稿をコピー&ペーストで作成するより、この機能を使った方が何かと便利です。 既存ページの更新する必要がでた時に、一旦作成するプレビュー用途などにも活躍するでしょう。
以前はシンプルにDuplicate Postという名前のプラグインだったと記憶していますが、WordPress用のSEOプラグインであるYoastの関連プラグインとなったようです。買収などがあったのかもしれませんね。
とはいえ、『Yoast SEO』プラグインを入れないでも単体で動作します。
Show Current Template
Show Current Template(ショウ・カレント・テンプレート)は、WordPressで構築した各ページがどのテンプレートファイルを参照しているかを簡単にチェックする事ができるプラグインです。
その特性上、運用後というよりは構築段階で必要なプラグインなのですが、自社で構築した案件であっても納品から一定時間経ってからメンテナンスの依頼などを頂いたときに「あれ、このサイトってどんな構成だっけ?」みたいな状況になる事も多いので、なかなか有用です。
参照しているテンプレート名は、WordPress公開画面の管理者ツールバー(上部)に表示されるようになります。
Jetpack
JetPack(ジェットパック)はWordPressの基本機能に色々な追加機能を実装できる統合ユーティリティーとも言えるプラグインです。
このプラグインひとつで、サイトのセキュリティ向上やダウン監視など色々な機能が提供されていますが、そのほとんどがサブスクリプションタイプの有料機能だったり、無料だとしてもイマイチな機能が多かったり。(個人の感想です)
そんな中でも日々のアクセス状況の統計をWordPressダッシュボードに掲載してくれる機能と、スパマーによる不正なログインブロックとその履歴計測機能については、十分な機能を有しており、運用段階で色々な状況を把握するのに役立つものです。
アクセス統計に関しては、別途Googleアナリティクスなどを導入している場合は多いと思いますが、WordPress管理画面で簡単にアクセス状況をチェックできると運用担当者さんのモチベーション向上などにもつながるのではないでしょうか。
Redirection
Redirection(リダイレクション)はその名の通り、Webサイトのリダイレクトを管理するプラグインです。
リダイレクトルールを自分で設定する事はできますし、WordPressで管理している投稿/ページのスラッグ(公開URL)を変更した場合に、これを自動的に転送ルールとして設定してくれるので運用段階でも導入しておいて損はないでしょう。
リニューアルで多数のページを削除、変更する必要がある場合などにも、このプラグインで転送ルールを設定していくのも良いでしょう。
最後に
ここに紹介した各プラグインの一部は、主に導入後の運用段階で想定されるトラブルなどに対しての対策となるという目的のものになります。導入する手間も若干ながら発生しますが、トラブル解決を天秤にかけた場合に、やはり導入しておいた方が良いと思えるものを厳選しました。
もちろん、納品する案件やクライアントのポリシーによっては問題となる場合可能性もあるので、事前に提案しておくのが良いかと。