ノイズキャンセルヘッドホン『SuperEQ S1』 レビュー 無線/有線両対応 【製品提供記事】

評価:4 

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本間本願寺

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当記事ではOneOdio(ワン・オーディオ)様より、ノイズキャンセル機能を搭載した有線/無線両対応ヘッドホン『SuperEQ S1』をご提供いただきましたので、その使い心地や音質などについてレビューをしてみたいと思います。

OneOdio ヘッドホン『SUPEREQ S1』レビュー

パッケージ付属品一覧とヘッドホン各部のチェック

まずパッケージはカラフルでコンパクトな専用ボックス。

『SuperEQ S1』パッケージ内容
『SuperEQ S1』パッケージ内容
  • ヘッドホン本体
  • 本体携帯用の袋
  • 充電用USB Type-A ⇔ MicroBケーブル(かなり短い)
  • 有線接続用ケーブル (3.5mm ステレオミニプラグ)
  • デュアルジャック変換用アタッチメント
  • 日本語対応マニュアル(翻訳は若干怪しい所も)
  • ギャランティカードなど

といった所が同梱品一式。

今回お送りいただいたホワイトは、白と赤をベースにしたデザイン。 同製品でブラックも販売されています。イヤーパッドの内側に大きく『R/L』と記載があるので、装着時に左右を間違う可能性はかなり低いでしょう。

『SUPEREQ S1』左右の内側にR/Lが印刷されている
左右の内側にR/Lが印刷されている

本体の操作は全て、ヘッドホンのR(右)側にある4つのボタンから行われるようになっており、装着時には右手のみでの使用が想定されているデザイン。充電用のUSB MicroBコネクタ、有線接続用のAUX接続コネクタノイズキャンセルモードのスイッチも右側に付いています。

電源は約2時間の充電で45~50時間の使用が可能とのことで、航空機内用のデュアルジャック変換用アタッチメントも付属しているので、長距離の飛行機乗車時には、ノイズキャンセリング機能でエンジン音も軽減しつつ、リラックスして映画を楽しむ……といった活用も想定できます。

なお、AUXコネクタからの有線(ケーブル)接続時には楽曲の再生制御関連ボタンは動作しない。 逆に、Hi-Res(ハイレゾ)対応はこのAUXコネクタからの有線接続時のみ機能する。 あらかじめご注意を。

製品スペック

  • 対応コーデック:AAC / SBC
  • 周波数応答:20Hz-20KHz(Bluetooth接続時)、16Hz-40KHz(AUXケーブル接続時)
  • スピーカー最大入力電力: 40mW
  • スピ一カ一直径:40mm
  • 騒音低減の深さ: 28~33 dB
  • 充電時間:約2時間
  • Bluetooth5.0:右のカップにパワフルな高精度Bluetooth5.0チップを搭載し、より安定した接続、幅広い互換性を実現
  • OneOdio 公式サイト SUPEREQ S1 製品情報

OneOdio SUPEREQ S1 360度ビュー

マウス、又はタップ/スワイプで画像を動かせます。 (Powerd by オブジェクトVR EC360 )

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SuperEQ

実際に使ってみて……有線での着用感、使用感

イヤーパッド部分は、ノイズキャンセリングという仕様のため、確実に耳を覆う必要があるためか、若干大き目にできている。同様の理由で、ヘッドバンドは硬め側圧も強め。また、各部の可動範囲も少ないので、全体的な着用感が硬い印象をうける。

人によっては長時間の使用はちょっと疲れるかもしれない。

また、この『SUPEREQ S1』には携帯用に、本体を折りたためる機構が備わっているが……

耳当て部分を内側に折りたたむことができるが、片耳モニターとして使うには向かないだろう『SUPEREQ S1』
耳当て部分を内側に折りたたむことができるが、
片耳モニターとして使うには向かないだろう

これを応用しての片耳モニターに……という使用方法は、そもそも想定されていないだろうし、内側にしか稼働しないので、当然頭にまったくフィットしません。

正しい装着方法で、90分ほどのDJ用モニターとして使ってみたところ、耳の疲労感は普段使用しているDJ用ヘッドホンとそれほど変わらなかった。 とはいえ、全体的に感触が硬いというのは変わりないので、無理せず音楽鑑賞用のヘッドホンとして使うのが吉でしょうか。

Bluetoothペアリングと、ボタンでの操作について

Bluetooth対応機器とペアリングして使う場合、まず再生機器とのペアリングが必要です。

『SUPEREQ S1』Bluetooth接続時に動作する、楽曲の再生制御ボタン
Bluetooth接続時に動作する、電源/ペアリング楽曲の再生制御ボタン。
三つのボタンの左に見える小さい穴はステータス表示用LEDランプ

電源の入っていない状態で、ヘッドホン右の裏側のボタンの真ん中の『〇』でボタンを長押しすると、一旦電源がはいり、さらにそのまま押し続けると『ペアリングモード』になります。 この時LEDが赤白交互に点灯しますが、ヘッドホンを装着した状態だと『パワーオン』『ペアリングオン』といった音声で教えてくれるので、より分かりやすいでしょう。

再生機器側もBluetoothのペアリングモードになり、接続が完了すると『コネクションサクセスフル』という音声が流れます。 その後各種ボタンは音楽再生用のボタンとして動作します。

Bluetooth接続時 ボタン操作と機能 詳細

  • 点2つ『・・』ボタン1度押しボリュームアップ長押しで次の曲へ
  • 真ん中『〇』ボタン1度押しで再生/停止長押しで電源/ペアリング
  • 点1つ『・』ボタン1度押でボリュームダウン長押しで曲送り

ヘッドホン装着時に目視できない位置についているボタンですが、一般的なリモコンの 『←』、 『●』、 『→』といった配置と似ているので、使っていればすぐに慣れてストレスは感じなくなるでしょう。 ただし、早送り、巻き戻しは出来ないのでご注意を。

スマートフォン接続時は、音声通話の着信があった場合にもボタン一つで応答可能で、そのまま会話も出来る。通話ボリュームの大小も、上と同じ要領なので、通話機能の対応については全く問題ないでしょう。

ノイズキャンセルモードと、アンビエントサウンドモード

当ヘッドホンの機能のとして搭載されているノイズキャンセリング機能のオン/オフに加えて、アンビエントサウンド(外音取り込み)モードについてもチェックしておきましょう。

これらの機能はヘッドホン右側の下部にあるボタンで切り替えられるようになっており、ボタンを操作した際にヘッドホンを装着していれば、モードが切り替わったことを音声で知らせてくれるようになっている。

『SUPEREQ S1』USB MicroBコネクタ、AUX接続コネクタ、
ノイズキャンセルモードのスイッチ
左の一番小さい穴がステータス表示用のLEDランプ、
その隣がUSB MicroBコネクタ、AUX接続コネクタ、
ノイズキャンセルモードのスイッチ、
一番右の小さい穴は音声通話用のマイク

ノイズキャンセルモード』は、周囲の雑音を見事に軽減してくれました。 屋内であれば、普段は気にならないようなエアコンや扇風機、PCの駆動音といった微かな音でさえ、まったく無音にこそならないが見事に消音してくれる。しばらくノイズキャンセルモードで装着した後、ヘッドホンを取り外すと「こんなに雑音があったのか」と感じるほど。

ヘッドホンという特性上、(ノイズキャンセル)イヤホンよりも密閉度は高くなるので、静かに過ごしたい時や、音楽に集中したい時には最適かと。

一方、目新しい機能である『アンビエントサウンドモード』は、周囲の音を取り込むことでヘッドホンを付けたままでも人と話したり、周りの音を聴くことが出来るというもの。 装着したまま外部音の聞き取りが必要な状況(会話や、外出移動時など?)での使用を想定して搭載された機能でしょう。

これについては、耳が半ば密閉された状態で集中的に外の音が入って来る事になり、何気ない雑音がかなりの雑音として聞こえてしまう点に難を感じる。 録音マイクで外部の自然音を拾ったときのような(実際そういった機能なのだが)、ワザとらしい雑音が聞こえ、どうにも使い心地は悪く感じました。

英語の『アンビエント(ambient)=周囲』という単語をそのままつけたネーミングかと思いますが、『環境音楽=アンビエント・ミュージック』をイメージすると、まったく逆の体験を味わう事になるのでご注意を。 また、外部の音と再生中の音楽の音量の調整もなかなか難しいようなので、慣れるまでは普段行かないような場所……外出先、歩きながらや自転車の運転中の使用は止めておいた方が良いのではないかと。

全体的な音質

本製品はHIFI高音質と豊かな重低音に加え、全ての可聴域で歪みを最小限にとどめたサウンドをウリとしています。

前述のとおり、屋内でのリスニングや、DJでの使用など、いくつかのシーンで使用してみた感想としては、特定の音域がわざとらしく強化されている(たとえば重低音だけがブーストされているなど)という事もなく、どちらかと言えばフラットな音質であると感じました。 そしてノイズキャンセル機能を使う事でこの感想は一層際立つ。

良くも悪くも一般向けといったところではあるが、それゆえ各種モニター用として使ってみても良いかもしれない。 音質に関しては特に注文をつけたい点は見当たらず、むしろ事前のイメージ以上に良い評価をつけたいくらい。

あえて本製品の難点を挙げるとすれば、製品名を『SuperEQ』と銘打った上、ロゴマークもグラフィックイコライザーの目盛りをモチーフにしているように見えるにも関わらず、EQ(イコライザー)をコントロールできる要素は全く無いという点。

SuperEQのイコライザービジュアライザー風ロゴ
SuperEQの
イコライザービジュアライザー風ロゴ

当初、イコライザー機能か少なくとも何種類かのサウンドモードを選択出来るようなヘッドホンなのかと勝手にイメージしていたので少し残念ではありました。

加えてもう1点、重箱の隅をつつくような難点を挙げるとすれば、有線で使用するケースにおいては、本格的AV機器との接続も想定されるので、3.5mm(ステレオミニプラグ)だけではなく、6.3mm(ステレオ標準プラグ)の変換コネクタくらい付属してくれると良いのでは、とも。

総合評価

見た目 ★★★★(4)
パッケージを含め、一見して楽しそうな外見で好感を持てる
使用感 ★★★(3)
イヤーパッド、ヘッドバンドなど全体的にやや硬い付け心地
音質 ★★★★(4)
ノイズキャンセリングヘッドホンとしても〇、音楽鑑賞用としても問題ない
コストパフォーマンス ★★★★(4)
5~6,000円代のヘッドホンとしては、十分な音質と機能
総合評価 ★★★★(4)
通話、音楽ともに問題なく機能し、家庭用としては文句なし。
遮音性も高く、乗り物での使用にも耐えうる。
装着感は全体的に固く、形状は若干人を選ぶと思われる。
もう少し他機種と一線を画するような機能があれば言うことなし。
SUPEREQ S1のレビュー
(最大星5つ/0.5刻み/10段階評価)

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この記事の執筆は……

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本間本願寺

(Homma Honganji)。
音楽家。ロックバンド『ビッグファイア』バンドマスター/ギタリスト。作曲、プロデュース、DJ。欧州テクノレーベルを中心に楽曲のリリース多数。

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