アプリ『マンガワン』オリジナル作品おすすめ3選！ 無料で読み応えのある作品をピックアップ

2010年代以降、各社から多くのマンガアプリがリリースされ、そこでしか読めない”オリジナル作品“をウリにするアプリも珍しくなくなりました。 近年では単行本化や紙のマンガ誌への進出ばかりか、アニメ化・ドラマ化を果たすような人気作品まで生まれています。

当記事ではそんなマンガアプリ群雄割拠の時代に合わせ、小学館のアプリ『マンガワン』の中から、たっぷり読めて面白いおすすめオリジナル作品を3作紹介します。

『マンガワン』おすすめオリジナル作品3選

小学館のマンガアプリ『マンガワン』は、その前身ともいえるwebマンガサイト『裏サンデー』時代から、ほぼすべての掲載作品がオリジナルで構成されています。また、新進気鋭の若い作家を多く起用し、オリジナル作品を掲載することで経験を積ませ、育成するという方針を貫いています。

そのため、ユニークなアイディアや視点の、今までにないような作品に多く出会えることが特徴です。

これらの作品はアプリ内のライフを消費する事で、（ライフの回復を待てば）最後まで無料で読むことができます。 漫画アプリにありがちな『序盤～中盤は無料だけど最新話やクライマックスを読むには有料』というケース事もありません。

そんな、新しい作品と出会える、マンガ好きに嬉しいアプリ『マンガワン』から、たっぷり読めるおすすめの下記３作品をご紹介いたします。

• 『ヒマチの嬢王』 茅原クレセ
• 『送球ボーイズ』 原作:フウワイ 作画:サカズキ九
• 『モブサイコ100』 ONE

ヒマチの嬢王

茅原クレセ作『ヒマチの嬢王（じょうおう）』は、2018年に連載が開始されたオリジナル作品。 やや大人向けの題材ですが、とりあえず深く考えないで気軽に読んでみてほしい作品。

本作は、鳥取県米子市朝日町（通称ヒマチ）にある限界シャッター街が舞台。 主人公アヤネはバースデー2日間で1億円の売り上げを達成したという歌舞伎町ナンバーワンキャバ嬢……だったのも今は昔。

現在は実家でテレビを見ながらストロングゼロ(風なお酒)を飲み、日々を怠惰に過ごしています。

気づけば全財産は5000円。 「生活費を入れろ」というプレッシャーに負け、母親が（お店の）ママを務めるスナックを手伝うというところから物語はスタートします。

序盤は夜の店”ならでは”のうんちくや経営理念などを交えたコメディ色の強い展開。 しかしその後に、”日本一のキャバクラにする“という明確なゴール地点が示され、物語は急速に密度を高めていきます。

いかにして人気店を作り上げるかという経営の話はもちろん、キャストや従業員たちの長所を見抜いて”やる気”を向上させるアナネ。 「自分より大切な仕事なんてない」、「マイナスよりプラスのエネルギーで仕事をした方が良いパフォーマンスが出る」といったセリフは、すべての働く人の心に刺さる事でしょう。

読む前は、夜の街、キャバクラという題材に『どろどろとした大人の漫画』という印象を抱くかもしれません。 ところが実際には、これらの題材に、経営サクセスストーリーというジャンルを見事組み合わせた上で、作者さん独特のセンスでスッキリと描かれているので、男女年齢問わず楽しめる作品です。

ちょっと興味ない題材だな、という方も1話～3話まで無料で読めるので、まずは深く考えず読んでみてください！ 2021年5月現在、121話まで公開されており、アプリであれば全話無料で楽しめますよ！ （1日に読める話数制限あり）

おすすめ度

★★★★

送球ボーイズ

フウワイ原作、サカズキ九作画の『送球ボーイズ』は、2015年から『裏サンデー』で連載が開始され、『マンガワン』でも人気の作品。

日本で最もハンドボールが盛んな富山県氷見市を舞台に、火鼠高校男子ハンドボール部に所属するふたりの主人公・志熊栄都（シグマ エイト）と佐倉凪（さくら なぎ）の成長を描くスポ根漫画。

怖いながらも頼れる先輩たちや実質監督の先輩マネージャーなど、部活スポーツもののお手本のようなキャラクター構成で、物語に入り込みやすいです。

家庭の事情で東京から氷見市の祖母の家へと引っ越してきたシグマは、そこでハンドボールの試合を観戦。ひと目でその魅力にとりつかれ、転校先の火鼠高校でハンドボール部に入部することを決意するのですが……。

おすすめポイントは、競技の描写が丁寧でリアルなところ。原作のフウワイ氏は中学時代から社会人までハンドボールの経験者だったというだけあって、試合のセオリーや考え方、必要な能力などの表現が緻密に描かれています。

作中でのルール説明やスピード感あふれる試合描写は、ハンドボール経験者から全く知らない人まで、その魅力が充分に伝わるはず。実際、舞台となっている氷見市では知らない人はいないという人気作品だそうです。

そして、主人公ふたりの描かれ方も注目したいポイント。幼い頃からのダンス経験で培われた”ミラーリング能力”で他人のプレーをコピーして実践できるエイトと、勉強熱心で対戦相手の分析能力や選手の状態を見抜く洞察力に優れた凪。

いわゆる天才と秀才というスポ根作品では鉄板コンビのふたりですが、高校までハンド経験が無いため体力面や守備が極端に弱いエイト、補欠暮らしが長くメンタル面が弱い凪と、それぞれにあからさまな弱点があることが、他とはひと味違う彼らの魅力を引き出しています。

2021年5月現在、212話まで公開、アプリで全話無料で楽しめます。（1日に読める話数制限あり）

おすすめ度

★★★★★

モブサイコ100

最後にご紹介するのは、『モブサイコ100』。 すでにアニメ化もしているONE氏が描く人気作品です。

『ワンパンマン』の原作でもある同氏によって、2012年の『裏サンデー』開始時から連載。その後『マンガワン』でも看板作品となり、2017年に完結しています。

何かしらの感情が『100』になると力が爆発するモブこと影山茂夫が強大な敵と繰り広げる超能力バトルマンガ。その通称の通り、普段はモブキャラクターの様に目立たず主張せずのモブですが、そんな自分に自身が持てず、その強大な超能力も不要と考えています。

自称・霊能力者の霊幻新隆（れいげん あらたか）の元へ超能力の相談に訪れたモブは、彼の能力が商売になると考えた霊幻にアシスタントとして迎え入れられます。そんな詐欺師まがいの霊幻を師匠と呼び、自分を変えるために学校で肉体改造部へと入部するモブでしたが……。

本作のキモは、桁外れの超能力を持つモブの悪者退治ではなく、彼の心の成長譚であること。普段は引っ込み思案で勉強も運動も人付き合いも苦手な彼が、戦いの中で多くの人と触れ合いながら考えや、生き方を知っていくストーリーには深い共感を得ることでしょう。

見た目が個性的過ぎたり、言動がコミカルだったりで惑わされてしまうかもしれませんが、モブを含めた登場人物たちが魅力的なの読みどころのひとつでしょう。

超能力でバトルするという現実離れした展開ながら、各キャラクターは時に常識的なモノの考え方や感情を持っていて……読んでいて思わず共感してしまうシーンも。 モブの成長と、彼らの生き様をぜひ見届けてください。

全101話 完結しており、アプリであれば全話無料で楽しめます。（1日に読める話数制限あり）

おすすめ度

★★★★★

まとめ

アプリ『マンガワン』のオリジナル作品にはまだまだおすすめしたい作品はいくつもあります。例えば、『送球ボーイズ』と双璧をなすマイナー競技のスポ根作品でアニメ化も果たした『灼熱カバディ』や、常にアプリ内ランキングで上位をキープし続けるバトル作品『ケンガンアシュラ』とその続編『ケンガンオメガ』などなど……。

ほぼオリジナル作品で構成され、マンガアプリの中でも長い歴史を持つ『マンガワン』なら、きっとお気に入りの作品を見つけられると思います。まずはダウンロードして、多くの作品に触れてみてくださいね。