WordPressプラグイン『Aurora Heatmap』 無料で高機能なヒートマップツール 基本設定と解説
WordPressプラグイン『Aurora Heatmap』 無料で高機能なヒートマップツール 基本設定と解説

WordPress無料プラグイン『Aurora Heatmap』 でヒートマップ解析 設定と機能解説

評価:4 

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当記事では、WordPressのプラグイン『Aurora Heatmap(オーロラ・ヒートマップ)』の導入方法・基本設定・使い方について解説します。

『Aurora Heatmap』は、ユーザーがサイト内でどのような行動を取っているのか、どの部分に興味を示しているのかを色分けし可視化するヒートマップという分析ツールを、無料で簡単に実装できるプラグインです。

面倒なユーザー登録も不要、手軽で簡単に使い始められるので、ユーザーの行動をより細かく把握したいという方なら、個人や小規模Webサイトの管理者さんはもちろん、Web制作マーケティングに従事する本職の方にもお勧めできるプラグインです。

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『Aurora Heatmap』について

『Aurora Heatmap』は日本のR3098(リンクご本人Twitter)さんという方が公開しているWordPress用プラグイン。基本利用は無料ですが、より高度な解析やデータの保存期間を延長したいという場合は有料の『Premium』版も提供されています。

無料のままでも、過去1か月分のデータが蓄積されていき、PC/モバイル別に解析結果の閲覧が利用できますので、ヒートマップがどんなものなのか……といった方の利用や、 個人ブログや小規模サイトであれば、十分に実用に耐えうるプラグインです。

なお、有料版=Premium版も一般的なヒートマップツールよりリーズナブルな価格設定で、月額19.9ドル(2,189円)でPV数の制限なく利用できます。Premiumは無料版で解析できるクリックヒートマップの他に、離脱箇所、熟読箇所の解析機能が利用できるようになります。

  • クリックヒートマップ(ページ内のどこがクリック/タップされているかを可視化 無料版で利用可能)
  • 離脱ヒートマップ Premium(別途読了ポイントタグを設置することで、ページのどこまで読まれているかを計測・可視化)
  • 熟読ヒートマップ Premium(ユーザーが注視している箇所を計測・可視化)

当記事ではこの『Aurora Heatmap』のインストールと、無料版で利用できる機能を中心に解説してきます。

インストールの手順

Aurora HeatmapはWordPressの公式プラグインディレクトリに登録されているので、インストール方法は簡単です。WordPress管理画面の左メニュー [プラグイン] > [新規追加]から『Aurora Heatmap』を検索して、『今すぐインストール』をクリックするだけです。

Aurora Heatmapプラグインを検索し
今すぐインストールをクリック
Aurora Heatmapプラグインを検索し
今すぐインストールをクリック

ダウンロードしtFTP経由でインストールしたい、という場合には下記のページからダウンロードしましょう。

インストール後は、『有効化』すればインストール完了です。

Aurora Heatmap を有効化
Aurora Heatmap を有効化

利用開始方法と、設定画面について

『Aurora Heatmap』はプラグインの有効化後に自動的にデータ収集を開始してくれます。 設定内容を確認・変更したい時はWordPress管理画面の左メニューから[設定] > [Aurora Heatmap]と進みます。

『Aurora Heatmap』の基本設定
『Aurora Heatmap』の基本設定

まず『ヒートマップ一覧』画面が表示されます。インストール直後は何も表示されませんが、ユーザーがWebサイトにアクセスしデータが蓄積されていくと解析できるページが表示されていきます。

ヒートマップ一覧画面

この画面のの上部に……

  • ヒートマップ一覧
  • 未読了検出(無料版は非対応)
  • 設定
  • 有料版のご案内

といったボタンが並んでいますので、ここから各種設定や情報へと推移できます。設定画面の中で 『Premium』と記載された箇所は有料プランでのみ使用可能となります。

『Aurora Heatmap』の設定画面
『Aurora Heatmap』の設定画面

『設定』画面の項目は以下の通り。

保存期間
  • 1か月 (デフォルト)
  • 3か月 (Premium)
  • 6か月 (Premium)

ヒートマップデータの保存(集計)期間。無料版では1ヶ月間のみ選択可能。

精度
  • 高精度(デフォルト)
  • 標準

デフォルトは高精度に設定されています。
高精度の方が絞り込んだ条件のデータを保存ようですが、アクセス数が少ないWebサイトでデータが中々集まらないような場合は『標準』に変更して様子をみてみましょう。  いったん『標準』にしてから『高精度』に変更しなおすと、蓄積データがリセットされるそうなのでご注意を。

個別ページ以外
  • 計測する(デフォルト)
  • 計測しない

投稿の個別ページ、固定ページ、フロントページ以外(検索結果やアーカイブページ、404ページなど)も計測するかを選択できます。

描画ポイントの数
  • 無制限
  • 10000
  • 3000 (デフォルト)
  • 1000

分析画面を表示した時の描画ポイントを設定できます。
数字が多いほど細かく分析できますが、無制限(高負荷) > 1000(低負荷) となります。

カウントバー
  • 表示する(デフォルト)
  • 表示しない

解析時、画面の右側に縦軸でのクリック数カウントが表示されますがこれを非表示にする事もできます。

URL ハッシュ
  • 統合表示(デフォルト)
  • 個別表示

URLのハッシュ……ページ内アンカーなど
(例:https://example.com/example#top )
の解析を1つに統合するか、個別に解析するかの設定。 

URL パラメータ
  • 統合表示(デフォルト)
  • 個別表示

URLのパラメータ
(例 https://example.com/example?p=123&tm_source=google
の解析を1つに統合するか、個別に解析するかの設定。  WordPressのパーマリンク設定が『基本』で運用している場合、投稿の記事詳細ページがパラメータ(?p=123)になっているので、すべてトップページでの計測になってしまいます。よく分からない……という人はここを個別表示に変えておくのがお勧め。

Premium版では除外するパラメータをカンマ区切りで指定する事もできるようになります。

未読了検出
(Premiumのみ)

コンテンツ終了
マーカー
  • 出力する
  • 出力しない

未読ヒートマップの解析用をより正確にするために、
<div class=”ahm-content-end-marker”></div>
というhtmlタグを設置することで、読了ポイントを設定できます。
高さのあるフッターのあるサイトなどで、記事本文の最後に設置することで、その箇所を読了ポイントとして解析してくれます。 

未読了検出
(Premiumのみ)

未読了しきい値

未読了として計測するしきい値をページ全体(もしくはコンテンツ終了マーカーまで)の何%に設定するかをスライダーで設定できます。 

デフォルトは25%に設定されており、公式ドキュメントによると20%~50%を推奨しています。

未読了検出
(Premiumのみ)

最小アクセス件数

過去6週間分を計測する未読了検出機能ですが、誤検出防止用に1週間あたりにこの設定件数以上でないと解析されないようです。 

デフォルトは5件に設定されています。

未読了検出
(Premiumのみ)

警告する未読了率

未読了率が高いページに警告をするしきい値をパーセントで指定できます。 

デフォルトでは60%に設定されています。

※より詳しい解説は、Aurora Heatmapの公式サイトのドキュメント(日本語)を参照ください。

ヒートマップの見方

ヒートマップはユーザーの行動を分析するツールなので、ユーザーのアクセスが計測されたページから閲覧可能になります。 閲覧方法は前述のとおりWordPressの管理画面から[設定] > [Aurora Heatmap]と推移し、解析結果が閲覧可能なページがリストアップされます。

ページの一覧と、
各ページでパソコンでのクリック、離脱、熟読/モバイル端末でのクリック、離脱、熟読が
蓄積・カウントされていく
ページの一覧と、
各ページでパソコンでのクリック、離脱、熟読/モバイル端末でのクリック、離脱、熟読が
蓄積・カウントされていく

ページ毎にパソコンでの計測、モバイルでの計測がそれぞれ別にカウントされているので、閲覧したい数値をクリックします。

ヒートマップ一覧画面で、閲覧したいページの数値をクリック
ヒートマップ一覧画面で、閲覧したいページの数値をクリック

クリック後、下記のようなヒートマップが表示された画面が別ウインドウで開きます。クリックが多い箇所ほど、>と暖色系に彩られていきます。

下記はuzurea.netの記事を計測した結果のキャプチャ画像。

より多くクリックされている箇所が暖色で表示される。
画面右側は縦軸でのクリック数を計測した『カウントバー』
より多くクリックされている箇所が暖色で表示される。
画面右側は縦軸でのクリック数を計測した『カウントバー』

サイトロゴ直下のテキスト広告や、アイキャッチ画像の一部がクリックされている事。索引の上の広告エリア(キャプチャ画像では非表示になっている)がクリックされていること。索引が多くクリックされている事などが確認できます。

上記は記事ページの例ですが、購入や申し込みを促したいページのリンクやフォームが想定したとおりクリックされているかの検証や、ユーザーが興味を示すもののヒントを得ることが出来るでしょう。

まとめ、総合評価・関連リンク

以上、無料で使えるWordPress用ヒートマッププラグイン『Aurora Heatmap』について解説しました。難しい設定もなく初心者でも使いやすいプラグインですので、興味のある方はぜひ一度導入してみてください。

無料でPVの制限もなく、簡単に導入出来て実用に耐えうるヒートマップツールは貴重です。あえて難点を挙げるとすれば無料版でのデータ蓄積期間が1か月と短い点くらいでしょうか。……とはいえ、小規模なサイトであれば、UIの改善や広告設置場所の最適化といった作業はスピーディに実施していく事が多いと思いますので、そういった意味ではニーズに合った必要十分な機能が提供されているとも言えます。

サーバーや閲覧者の環境にもよりますが、ページの表示速度にもそれほど影響なく計測できるようですので、まずは気軽にサイトの改善のツールとして導入してはいかがでしょうか。

インストールのしやすさ★★★★☆(4.5)
プラグインディレクトリからインストールし、有効化するだけですぐ使える。
日本の開発者が作成したプラグインなので、
解説ページも日本語でわかりやすい。
設定の柔軟性★★★★☆(4.5)
無料版でも制度の調整などが可能
機能★★★☆(3.5)
無料版でも十分便利だが、ヒートマップデータ記録期間が、
1か月間だけというのがやや短い気も。有料版はさらに高機能に。
価格★★★☆(3.5)
有料版は月額19.9ドル(2,189円)。
他のヒートマップツールと比べPV制限もなくリーズナブル。
とはいえ個人で毎月支払うという人は少ないかも。
総合評価★★★★(4)
WordPressで構築したWebサイトのUIやデザイン、
広告効果を改善したい人なら利用してみて損はない。
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