本文全てが暗号化されたミステリ『秘文字』が『解答編』付属で復刻販売決定 本文全てを暗号化した奇書『秘文字』が『解答編冊子』付き復刻版として新装発売 UZUREA News 公開:2020年5月25日(5年前) / 更新:2020年10月29日 コメント 0件 趣味・文化ミステリ小説文学本 SNS X Facebook B! はてブ Pocket 当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。 ミステリー作家3人が描き下ろした”暗号を題材とした短編推理小説“を、その本文全体を丸ごと暗号化してしまったという前代未聞の奇書『秘文字』。1979年に刊行された同書が『解答編』の小冊子付きで完全復刻します。復刊ドットコムより、予価 18,700円(税込)で2020年7月中旬刊行予定。 ※1979年刊行の初版(B5判/函入り/ハードカバー)の復刻であり、1983年刊行の普及版(A5判/ソフトカバー)とは仕様が異なります。 記事の索引1 泡坂妻夫 中井英夫 日影丈吉 著/長田順行 監修 『秘文字』1.1 「暗号法とその解き方」を収録1.2 原本の2色刷り再現+『解答編』小冊子付きの仕様1.3 復刊ドットコム限定 先着特典1.4 書籍情報と収録内容1.5 著者プロフィール 泡坂妻夫 中井英夫 日影丈吉 著/長田順行 監修 『秘文字』 泡坂妻夫、中井英夫、日影丈吉という異色ミステリー作家3人による共著として1979年に刊行された『秘文字』。それぞれが”暗号を題材とした短編推理小説”を1本ずつ持ち寄り、さらにその本文全体を丸ごと暗号化してしまったという前代未聞の内容で、読者に二重の謎解きを挑んだ、知的遊戯の極致とも言える奇書中の奇書です。 泡坂妻夫 中井英夫 日影丈吉 著/長田順行 監修 『秘文字』※書影は原本のものです。 帯に推薦文を寄せた寺山修司が「耽美的な陰翳をもつ『月蝕文学』の揃いぶみ」と評した著者3人の愛読者のみならず、ミステリーファンならば誰しも心惹かれずにはいられないことでしょう。 一見しただけではまるで不可解な文字や記号が果てしなく続く本文には、本書の装丁家でもある画家・建石修志による幻想的な挿画が2色刷りであしらわれており、”暗号“という仕掛けそのものが薫らす妖しげな香りをいっそう引き立てています。 泡坂妻夫 中井英夫 日影丈吉 著 / 長田順行 監修 『秘文字』復刊ドットコム 詳細&購入ページ 泡坂妻夫『かげろう飛車』中井英夫『薔薇への遺言』日影丈吉『こわいはずだよ狐が通る』暗号化された (原本 本文) 「暗号法とその解き方」を収録 巻末には『暗号大全』などの著書でも知られる暗号研究の第一人者・長田順行による『暗号法とその解き方』を収録。さまざまな暗号の種類とその解読法を、豊富な例図とともに紹介した論考で、それ自体が独立した1編の読み物として興味深い内容ですが、まずは本文の小説3作がそれぞれどの方式によって暗号化されたものなのかを、この論考を参照しながら見当をつけるところから『秘文字』への挑戦は始まります。 原本の2色刷り再現+『解答編』小冊子付きの仕様 『解答編』小冊子(原本) また、原本には読者ハガキが付属しており、これを出版社へ送ると、暗号を解読することで現れる短編小説の原文を収めた『解答編』小冊子が郵送で折り返しプレゼントされることになっていました。現在では『秘文字』の本体そのものが稀覯書となっていますが、とりわけこの小冊子も完備したものは、古書店やオークションなどでも入手困難になっています。 こうした事情もあって『秘文字』は、各著者の熱心なファンの間でも「噂には聞いたことがあるが実物は見たことがない」「見たことはあるが買えなかった」「そのような本の存在自体を知らなかった」といった声の高い“幻の本”となっています。今回、この珍無類の書物を、原本の2色刷り再現+『解答編』小冊子付きの仕様で復刻版として刊行されます。 ※1979年刊行の初版(B5判/函入り/ハードカバー)の復刻であり、1983年刊行の普及版(A5判/ソフトカバー)とは仕様が異なります。 復刊ドットコム限定 先着特典 復刊ドットコムで『秘文字』を購入すると、先着で下記の特典が付きます。 本書の装幀や中井英夫の著書の挿画などを数多く手掛けた画家 建石修志の複製原画著者の一人 中井英夫の自筆原稿の複製 建石修志の複製原画1 サンプル建石修志の複製原画2 サンプル中井英夫の自筆原稿 複製 サンプル 特典は数に限りがありますので、お早目にどうぞ。 書籍情報と収録内容 著者 泡坂妻夫 中井英夫 日影丈吉 著/長田順行 監修 出版社 復刊ドットコム 判型 B5 頁数 200 頁 ジャンル 文芸書 配送時期 2020/07/中旬 予価 18,700円(税込) (本体価格 17,000 円 + 消費税10%) 収録内容 泡坂妻夫『かげろう飛車』 中井英夫『薔薇への遺言』 日影丈吉『こわいはずだよ狐が通る』 長田順行『暗号法とその解き方』 泡坂妻夫 中井英夫 日影丈吉 著 / 長田順行 監修 『秘文字』復刊ドットコム 詳細&購入ページ 著者プロフィール 泡坂妻夫(あわさか つまお) 1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に『亜愛一郎シリーズ』など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。 中井英夫(なかい ひでお) 1922~1993年。小説家。また短歌雑誌の編集者として寺山修司、塚本邦雄らを見出した。代表作は日本推理小説の三大奇書の一つとも称される『虚無への供物』、ほかに『とらんぷ譚』『黒衣の短歌史』など。 日影丈吉(ひかげ じょうきち) 1908~1991年。小説家・翻訳家。代表作に『真赤な子犬』など。短篇小説集『泥汽車』で第18回泉鏡花文学賞を受賞。また訳業としてガストン・ルルー『オペラ座の怪人』など。 長田順行(ながた じゅんこう) 1929~2007年。作家・暗号研究者。日本暗号協会会長。著書に『暗号と推理小説』『暗号大全:原理とその世界』など。 ※下記は原本 秘文字 (1979年) ¥3,856 (2024/11/24 09:12:47時点 Amazon調べ-詳細) Amazonでのレビューを見る Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す 秘文字 ¥350 (2024/11/24 09:12:47時点 Amazon調べ-詳細) Amazonでのレビューを見る Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す