OneOdioより、プロフェッショナル向けモニターヘッドホン『Monitor 60』を提供いただきました。実売価格9,980円とリーズナブルな価格帯の製品ですが、50mmサウンドドライバー搭載&ハイレゾ対応、折りたたみ可能で、2年保証付きというアイテム。
1カ月ほどしっかり・じっくり使ってみた感想を含めてレビューしています。
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OneOdio『Monitor 60』レビュー ハイレゾ対応ヘッドホン レビュー
OneOdio(ワン・オーディオ)のヘッドホン『Monitor 60』はその名の通り、スタジオレコーディング、楽器の屋内練習、DJモニターなどの用途に特化したヘッドホン。オフィシャル情報を踏まえた、本製品の主要機能は下記のとおり。
- 50mmサウンドドライバー搭載
- ハイレゾ対応
- 解像度の高いモニタリングを実現できる
- 出力コネクタ 6.35mm標準 & 3.5mmミニ
片耳がけのDJプレイなどがしやすいイヤー部分の折りたたみ機構や、付属のカールケーブルで3.5mmミニピン/6.35mm両方に接続できる、などなど……低価格帯ながら『かゆい所に手が届く、丁寧な製品』という印象のアイテムでした。
製品開封 同梱品と各部の写真
製品をパッケージの開封をしつつ各部をチェックしていきましょう。まずはパッケージと付属品。
ヘッドホン本体の第一印象は『イヤーパッド分厚いな』でした。製品写真では確認していたものの、手元で見るとより印象的。試しにその厚みを計ってみると3cmほどありました。
そんなヘッドホンが入っているのでパッケージは相応に大きいです。マニュアルなども含めて全体はブラックで統一されていて、内容物は下記のとおり。
- OneOdio Monitor60 ヘッドホン本体
- カールケーブル 3.5mmミニピン/6.35mm 約1.5m
- ストレートケーブル マイク&ボタン付き ケーブル 約1.2m
- 保護袋
- マニュアル・使用上の注意など(日本語を含む多言語表記)
公式Webサイトや、Amazonの製品情報では上記の他に『3mストレート 3.5/3.5ミニピン』のケーブルも付属すると書いてありますが、今回提供いただいた製品には含まれしませんでした。不足分の有無が個体の漏れなのか、仕様変更があったのかは確認中ですが、手元にある付属品だけでも必要十分なものがそろっているとは思います。
2025年6月7日追記:やはり通常は『3mストレート 3.5/3.5ミニピン』が付属されているようでした。ご提供いただいたパッケージ内の欠品だったようで、普通に購入された方はこれも利用できる事になりますので、ご安心ください。
例えば1.5メートルのカールケーブルは、一方の端子が3.5mmのミニピン。もう一方が6.35mmの通常プラグになっていて、ヘッドホン側に両方の接続コネクタが搭載されています。




これにより、外出先で入力機器側のコネクタがどちらの場合でも、カールケーブル1本持っていれば変換コネクタなどなくても接続できるようになっています。もう1本のマイクとボタン付きのストレートケーブルはスマートフォンなどで利用する際に使う用でしょう。
イヤーパッドの内側には『L』『R』が大きく表示されていて、ヘッド上面にはOneOdioのロゴが入っています。










ひと通りヘッドホンに求められる機能は備わっていて、その重さは880グラム(ケーブル含まず)。持ってみた時、まず「結構軽いな」という印象をもちました。




装着感、音の印象
続いては実際に使ってみた印象を。まずイヤーパッドの厚みに反して装着感は軽快です。ヘッドホン全体の重量が軽いのと、イヤーパッドがかなりフワフワなのがこの印象を与えてくれるのかと。耳を包み込む形状なので外耳が押さえつけられる違和感は少ないのもの、予想以上に密着感を感じました。
両耳に装着すると、なるほど外部の音をしっかりと遮断して、モニタリングしやすく感じます。これらの特徴を踏まえると、DJブースでフロアの出音やモニタースピーカーの音を防ぎつつ選曲をするときなどにもしっかり作用しそうです。またイヤーパッド部分を外側に向ける事もできるので、片耳だけモニターしてもう反対の耳で出音ををチェック……みたいなプレイでも苦になりません。
上記は、ハイクラスのモニターヘッドホンなら対応していて然るべき機能ではありますが、1万円以下のヘッドホンでしっかりとその機能をカバーしている、というのが本製品の強みでしょう。
音としては、モニターヘッドホンという位置づけからも分かる通りフラット(=特徴があまりない)な印象を受けます。とはいえ手元の別メーカーのモニターヘッドホンとするとわずかに中音域の輪郭が目立つような気がしました。
スペック
スペックがまとまって掲載されているページが無かったので、Amazonや公式Webサイトの情報をまとめてみました。
ブランド名 | OneOdio |
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型番 | Monitor 60 |
型式 | 密閉ダイナミック型 |
装着方式 | オーバーイヤー |
ドライバー | φ50mm、CCAWボイスコイル |
再生周波数帯域 | 20Hz~40000Hz |
インピーダンス | 38Ω |
音圧 | 110 dB±3 dB |
Max入力 | 1,600mW |
ブラグ | 6.35mm標準 & 3.5mmミニ |
質量(コード除く) | 260g |
付属品 | 取扱説明書、ケーブル各種(3.0mカールケーブル、1.2mストレートケーブル、3.0mストレートケーブル、3.5mm-6.35mmカールコード、3.5mmマイク付きコード、3.5mmストレートコード 3M)、ポーチ、保護ケース |
ケーブル | 着脱可 |
カラーバリエーション | ブラック/ネイビー |
ヘッドフォンジャック | ステレオミニプラグ(φ3.5mm)、標準プラグ(φ6.3mm) |
通信・接続インターフェース | 有線 |
重量 | 0.88 キログラム |
材質 | ステンレス鋼、プラスチック、レザー |
ノイズ制御 | 遮音(ノイズキャンセル機能は無し) |
防水 | 非防水 |
保証内容 | 24ヶ月品質保証 |






まとめと総合評価
外観 | ★★★★(4) 一見して高級感がある。ぶ厚いイヤーパッドは好みもあるが、個人的には好き。 |
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装着感 | ★★★☆(3.5) 不快感はすくなく、しっかり遮音する。真夏に外出時には向かないか。 |
音質 | ★★★★(4) 文句なし。中音域の輪郭がやや目立つが、モニターヘッドホンとして十分機能する。 DJプレイや、ゲームプレイなどにも向いているかも。 |
コストパフォーマンス | ★★★★☆(4.5) 1万円以下という部分を踏まえると、パフォーマンスは高い。というか安すぎる。 |
総合評価 | ★★★★(4) とにかく高いコストパフォーマンス。音質も文句なし。PUレザー部分の劣化が気になるが、それすらもこの価格帯ならば許容できるのでは。 |
(最大星5つ/0.5刻み/9段階評価)
総合的な評価としては、OneOdioの『Monitor 60』はとにかくコストパフォーマンスに優れた製品です。低価格ながら密着感と外音の遮断能力は高く、音の再現もフラットでバランスが良い表現をしてくれます。
作曲や楽器の演奏などにも使えますが、あえて言うなら……接続ケーブルの取り回しのしやすさや、遮音性、各部の仕様、音の特徴などからDJプレイに特に向いているのかなと。しっかりと外音をふさぎつつ、キックはもちろん中音域も聞き取りやすいので、電子音楽系のロングミックス時にモニタリングがしやすいように思えます。
気になる点としては、よくも悪くも『分厚いイヤーパッド』部分でしょうか。遮音性という面では申し分なく柔らかく着け心地も悪くないのですが、それだけに夏場の屋外では暑くなりそうです。
また、イヤーパッドは一般的なヘッドホンでも汗と接してしまう部分でもあるので、本製品についてもいつか訪れるPUレザーの表面がボロボロになった時の交換品の事が気になってしまいました。調べてみたところ現在は本製品に対応したイヤーパッドの交換パーツはOneOdio公式では販売されていない(※)ようです。
※イヤーパッドについて:サードパーティ製の互換品はAmazonで販売されていますが↓他の製品との共用。これを取り付けられたとしても、Monitor60の特徴である極厚イヤーパッドでは無くなってしまいそうです。
Monitor60本体はAmazon、楽天市場、OneOdio公式サイトなどで販売されています↓
OneOdio公式サイトでの購入時に使える15%OFFクーポン
下記はOneOdio公式サイトで購入する際に使える15%OFFクーポンコードです。当ページでご紹介したMonitor60の他にも、販売中の全商品が対象です。ただしAmazonでも定期的にセール価格となっているので両方を見比べて安いほうで購入しましょう。
OneOdio 公式Webサイトで使える15%OFFクーポン
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