VODとは? SVOD、TVOD、AVOD、PVODそれぞれの意味とサービスの違いを解説
VODとは? SVOD、TVOD、AVOD、PVODそれぞれの意味とサービスの違いを解説

VODとは? SVOD、TVOD、AVOD、PVODそれぞれの意味とサービスの違いを解説

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昨今インターネットで動画を楽しむ方は目にする事の多い『VOD』はビデオ・オン・デマンド(Video On Demand)の略称です。当記事ではこのVODについての概要と、関連するSVOD、TVOD、AVOD、PVODといった名称について解説をします。

VODとは? SVOD、TVOD、AVOD、PVOD……各単語の意味とサービスの特徴

VOD=ビデオ・オン・デマンド(Video On Demand)は利用者が自分の好きな時間に、好きな動画コンテンツを視聴できるサービスや機能の総称です。インターネットが発達し、回線速度も速くなったことで、動画をストリーミングまたはダウンロードして十分な画質で楽しめるようになったことから発達してきた、テレビよりも身近に楽しめる動画プラットフォームと言えるでしょう。

動画(Video)をいつでも要求(Demand)できる、というサービスの総称がVODという訳ですね。

VODはさらにいくつかの種類に分類があるので、それらについても解説しておきましょう。

SVOD (サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド)

SVOD (サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド)

SVODは『サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド(Subscription Video On Demand)』の略。文字通りサブスク=定額制の動画配信サービスを指します。

月額または年額の定額料金を支払うことで、提供されているコンテンツを無制限に視聴することができます。NetflixDisney+dアニメストアなどは代表的なSVODサービスです。広告なしでいつでも何度でも、豊富なコンテンツを自由に楽しめるという点で嬉しいサービス形態です。

TVOD (トランザクショナル・ビデオ・オン・デマンド)

TVODは『トランザクショナル・ビデオ・オン・デマンド(Transactional Video On Demand)』の略で、1つ1つのコンテンツ(作品)毎に料金を支払う方式のサービスを指します。

TVOD (トランザクショナル・ビデオ・オン・デマンド)

映画やドラマのレンタルビデオ・DVDに近いイメージで、データを購入 (EST: Electronic Sell-Through) または、期間限定のレンタル (Rent) する事で試聴する事ができるようになります。昨今は、前述のSVOD形式をとりながら、一部作品をTVOD方式で提供するサービスも多く、Amazonプライム・ビデオや、U-NEXTDMM TVといったサービスがこれにあたります。

最新映画をいち早く視聴したい時や、お気に入りの作品をいつでも楽しみたい(※)といった場合にはTVOD形式を利用するという人も多いのではないでしょうか。

※SVODの見放題作品は、サービスの都合により見放題対象でなくなる場合がおおいですが、SVODで購入した作品はそのサービスが存続するかぎりは永続的に楽しむ事ができるというメリットがあります。

AVOD (アドバタイジング・ビデオ・オン・デマンド)

AVODは『アドバタイジング・ビデオ・オン・デマンド(Advertising Video On Demand)』の略。

AVOD (アドバタイジング・ビデオ・オン・デマンド)

無料でコンテンツを視聴できる代わりに広告が表示されるサービスを指します。YouTubeやなどがその代表例でしょう。

最大のメリットは言うまでもなく『無料』で楽しめるという点ですが、広告が視聴の妨げになることもあります。前述のSVOD形式であっても低価格のプランでは広告が挿入されるタイプのサービスも登場している(NETFLIXやアメリカのAmazonプライム・ビデオ、ディズニープラスなど)他、YouTubeプレミアムのように、AVODであってもサブスクプリプション契約する事で広告を非表示にできるというケースもあります。

PVOD (プレミアム・ビデオ・オン・デマンド)

PVODは『プレミアム・ビデオ・オン・デマンド(Premium Video On Demand)』の略で、通常よりも高い料金を支払って映画の新作やプレミアムコンテンツを配信開始直後に視聴できるサービス形態です。

映画館で公開されたばかりの作品がすぐに家庭でも見られるという利点があります。SVODがベースでありながら、一部PVOD配信をする、というようなケースが多いでしょう。

その他の動画配信サービスの形態・名称

FAST (フリー・アドスポンサード・ストリーミング)

FASTは『フリー・アドスポンサード・ストリーミング(Free Ad-Supported Streaming TV)』の略。広告収入を基にした無料ストリーミングサービスです。

FAST (フリー・アドスポンサード・ストリーミング)

AVODに似ていますが、テレビ放送のようにリアルタイムで編成されたコンテンツを配信する点が特徴です。

能動的に作品を選ばなければならないVODに比べて、『映画』『ドラマ』『アニメ』『音楽』などなど……興味のあるチャンネルをダラダラと見続けられるという点が受け入れられ、急成長しているサービス形態です。 アメリカではplutotubi、日本ではAbemaがこれに該当します。

OTT (オーバー・ザ・トップ)

OTT (オーバー・ザ・トップ)

OTTは『オーバー・ザ・トップ(Over-The-Top)』の略で、インターネット経由で提供されるコンテンツのことを指します。VODやSVODなど、すべての動画配信サービスがOTTの一部です。つまり、OTTは配信方法を指し、VODはその中での視聴形式を指します。

代表的な動画配信サービス

サービス名 サービス形態 特徴
Amazon プライム・ビデオ SVOD、TVOD 基本はAmazonプライム会員向けのSVODだが、購入やレンタルも可能なTVODとなる作品も膨大
Netflix SVOD、AVOD オリジナルコンテンツが豊富な典型的なSVOD。2022年より広告付きプランが登場。
U-NEXT SVOD、TVOD 月額見放題プランとしてのSVODでありつつ、レンタル・購入作品も豊富に提供している。
YouTube AVOD、SVOD 無料で視聴可能だが広告あり。
2018年より広告を除去できる『YouTubeプレミアム』を提供開始。
また、延々と関連動画を再生させられるという面でFAST的な機能とも。
Apple TV TVOD、SVOD 新作映画のレンタル・購入が可能。
2019年より定額制のApple TV+も提供開始。
Abema AVOD、SVOD 多数のチャンネルで提供するAVODとしての側面と、abemaプレミアム会員プランというSVODの複合的サービス。
ディズニープラス SVOD
(アメリカでは AVOD、TVODも)
ウォルトディズニー関連企業ののコンテンツが充実。アメリカhでは元々ディズニーが運営していたHuluブランドと統合。広告付きプランもあり。
Hulu SVOD、TVOD 日本国内のHuluは日本テレビ系列のHJホールディングスが運営中。SVODとTVODの形態で作品を提供中。
DMM TV SVOD、TVOD 国産バラエティ、アニメに特化したサービスとしてスタートしたが、その後国内外映画、ドラマ作品も充実。
TVOD対象の作品数も豊富。
dアニメストア SVOD アニメ特化型のSVOD。ドコモが運営。
バンダイチャンネル SVOD バンダイの運営するSVOD。

まとめ

動画配信サービスにはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴があります。とはいえ昨今はさまざまな形でコンテンツを提供するサービスが増えてきており、これらを明確に分類するのは難しくなってきています。

とはいえ、SVOD、TVOD、AVOD、PVODなどの用語を理解することで、各サービスを選ぶ時のひとつの指標にはなるのではないでしょうか。

VODとは? SVOD、TVOD、AVOD、PVODそれぞれの意味とサービスの違いを解説

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