子育てがテーマの漫画、アニメ作品 育児が楽しくなる、頑張れる、前向きになれる作品を紹介

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日本では日夜の漫画やアニメが大量に製作され、さまざまな物語を描いて私達に見せてくれます。そんな中でも当記事では『子育て』や『育児』をテーマの主軸に据えた漫画やアニメ作品を紹介しています。

当記事では子育ての愚痴やアクシデント、ストレスといったネガティブな要素で共感する作品は対象外とし、ストーリーがしっかりある作品や、ポジティブな気持ちになれる作品で、マンガやアニメ作品として成立しているものを厳選しています。

子育て・育児が楽しくなる、頑張れる、前向きになれるマンガ、アニメ作品

出産、そして育児は多くの人達にとって人生の大きな転機となり、そして価値観や生活が大きく変わる時期でしょう。私のようなオタク趣味一辺倒で生きてきた人間にもそんな時期は来ました。そして、オタクなりに手本や見本、悩みの解決を求めたのは、やはり漫画やアニメでした。

そこで当記事では、実際に私が読んで・観て特に心に残っている作品を紹介していきたいと思います。 育児で疲れた時や、悩んだ時の考え方の参考になったり、新しい気づきや、癒しなどなど……さまざま良い影響を受けられたと思うものに絞ってご紹介します。

甘々と稲妻

主人公はシングルファザーである犬塚公平と、そのむすめつむぎ。父母ふたりでも大変な育児ですが、シングルマザー、ファザーとなるとその大変さは何倍にもなってしまう事でしょう。それでもなんとか辻褄と帳尻をあわせて生きてくしかなのですが……。この作品では娘に美味しい物を食べさせてあげたいという公平の想いから、『食事』を主軸に子育てや家族のコミュニケーションを描いています。

筆者ははじめにアニメを試聴しましたが、原作漫画も発売されており12巻で完結していますが、とにかく『つむぎちゃん』の可愛さがたまらない。無邪気で無垢……なだけではなく、子どもの無鉄砲さや我が儘もリアルに描かれていて、「あぁ、あるあるだよなぁ。」なんて思いながらしみじみと楽しめます。

「食べてるとこ見ててー!」

甘々と稲妻 プロモーションムービー ロングバージョン

コウノドリ

天才ピアニストでありながらそれを隠しつつ、産婦人科医としても働く鴻鳥サクラ先生が主人公。ちょっとフィクションが過ぎる設定にも思えますが、舞台となる病院で起こる出来事はリアリティにあふれています。漫画は前32巻で完結、ドラマ化もされているので知っている人は多いかもしれません。

産科に訪れる、親子、夫婦、家庭のさまざまなケースを描き、妊娠・出産という行為の重大さや危険、そしてその素晴らしさや尊さについてもあらためて認識する事ができます。妊婦しているお母さんはもちろん、お父さんになる人・なった人達、育児に携わる全ての保護者さん達に読んで欲しい漫画。

妊娠中は出産を目指して頑張っていても、そこは終わりではなく新しい生活が始まる瞬間であるという事に、あらためて気づかせてくれました。生まれてくるすべての子どもに祝福を……そんな気持ちになってしまう作品。

おおかみこどもの雨と雪

細田守監督による、オリジナルアニメ映画。2012年の作品です。おおかみおとこ(狼男)と恋に落ち、二児を授かるも、死と言う別れによってシングルマザーとなってしまった主人公『』とその子供達の成長を描いています。

映画「おおかみこどもの雨と雪」予告2
映画「おおかみこどもの雨と雪」予告2

序盤は文学的なしっとりとした演出で、子どもを授かる前……ふたりのなれそめや恋愛の発展を描いていますが、これまた実に文学作品みたいなあっけなさで父(おおかみおとこ)が死に、ストーリが大きく動きます。自分ひとりで子供達を育てる事を決意した花は、地方の古民家を買い取り、人間と狼男のミックスである子供達を自然と近い中で育てる事を決意しますが……。

と、これだけ聞くと現実感のない作品に思えるかもしれませんが、物語の本質は育児、生活の変化、そして子供達の自我の芽生えと巣立ちといった子育てにおける苦労や、すばらしさをファンタジーという味付けで楽しめるように作りあげた、実に細田監督らしい作品。母となった女性は強い……なんて細田監督の想いが映像化されているかのように感じました。深読みや難しい事を考えずに楽しめる作品です。

妻と僕の小規模な育児

『僕の小規模な~』シリーズとして、自身の生活を赤裸々に描く漫画家福満しげゆき氏による『育児』編とでも言えるでしょうか。シリーズを読んでいれば作者さんと、その妻さんに愛着が湧いている人も多いと思います。そしてこの『小規模な育児』では新しい家族……ふたりの子供達が加わり、その育児と成長がこれまた赤裸々に描かれています。

生後、「耳が聞こえないかもしれない」と言われた長男君。その後もイジメにあったり、他の子の親御さん達に目を付けられたりと、親の立場として読んでいるととても心苦しい内容です。独特の淡泊な表現で描かれているので重苦しい雰囲気はありませんが、子を持つ親が被る可能性のある『結構しんどいヤツ』を集めたかのような展開。

そんな長男君でしたが、検査の結果『ギフテッド(平均より著しく高い知的能力)』であると診断された話では、自分の家族の事のように嬉しく、誇らしく思えてしまいました。

『妻と僕の小規模な育児』(福満しげゆき)第1巻 好評発売中!
『妻と僕の小規模な育児』(福満しげゆき)第1巻 好評発売中!

子を持つと、否が応でも地域社会やコミュニティという有象無象入り乱れる荒波に飲み込まれてしまう。私も極力自分の世界に閉じこもって生きていたい派なのですが、その事実をこの漫画で予習できたことも大きいと思います。育児施設や学校で保護者のコミュニティや、子ども同士の交流に対して、親として・家族として何ができるのか。何を伝えてあげるべきなのか、そんな事を考える機会にもなりました。

とはいえ、本作はあくまで『実生活を基にしたフィクション』だそうですので、その心づもりで楽しむのが一番良いのでしょう。きっと。各話に妻さんがツッコミ(補足と解説)をいれる企画も、Web上で読む事ができます。各話毎にツッコミをはさみつつ読むと、また違った視点で作品の世界を読み解く事ができるのも面白いです。

ひらけ駒!

画像 Amazon ひらけ駒! 1巻
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ひらけ駒! 1巻

ひらけ駒!はシングルママの視点で、将棋に熱中するわが子の成長を描いた作品。実はこの作品の事をしばらく忘れていたのですが、前述の『妻と僕の小規模な育児』で、長男君が将棋にハマっていく過程を読んで「あれ、そんな漫画もあったよな。あれも好きだったけどどう終わったんだっけ」と読み直しました。

大好きになれる物を見つけて成長していくわが子を、将棋という奥深い世界での成長と共に楽しめる。若くして夢中になれるものが見つかればそれを応援してあげたい。見つからなくても、色々体験させてあげたい。そんな風に思えた作品。

本作は長期休載という形で終わってしまっていましたが、その後『ひらけ駒! return』としてちょっとだけ世界が異なるリメイク版も描かれています。どちらの続きでもいいので、もう少し先まで読みたいなとも思いました。

父娘ぐらし

 父娘ぐらし
55歳独身マンガ家が8歳の娘の父親になる話
画像 Amazon 父娘ぐらし
55歳独身マンガ家が8歳の娘の父親になる話

渡辺電機(株)氏によるエッセイ漫画。noteやTwitterなどで公開されていた作品の単行本化。サブタイトルは『55歳独身マンガ家が8歳の娘の父親になる話』。

サブタイトルがすべてを表していますが、この単行本では奥さん&次女さんより先に一旦一緒に暮らす事になった長女さんとの生活がはじまります。晩婚化がすすむ昨今といえど、55歳で元気盛りの子供を育てるのは……それが体力的に大変な事は、世の親なら皆さん共感する事でしょう。そしてこれはほぼ事実だというからすごい。

公開されるとSNS注目され、次第に話題となり週刊文集にインタビューが乗ったり(外部リンク)と、今いちばんアツい育児&家庭エッセイ漫画かもしれません。この単行本の続き……合流した奥さん、次女さんに加えて長男誕生と、にぎやかさを増す生活は、『還暦子育て日記』として続いていますよ。

2コマでわかる! 楽しくてヤバい育児

タイトル通り、収録されている作品はほぼ最大2コマで完結する漫画を集めたもの。作者『犬犬』さんがご自身のTwitterアカウントで、お子さんと奥さんとの日常をコミカルに描いていたイラストが大ヒット。ほぼ毎日Twitterに投稿されるその内容は、可愛かったり、面白かったり、育児あるあるだったり、そしてやっぱり可愛かったり。

2ちゃんねる世代の方ならモナーやギコ猫を彷彿とする白ハゲ漫画的な……必要最小限のイラストなのに、お子さんの表情がメチャクチャ豊か。

顔芸やお父さん(犬犬さん)の反応・ツッコミも的確すぎて、何度読んでも声を出して笑っていまうページがあります。翌日お腹が本当に痛くなったのは何年ぶりだったか。もちろん面白いだけじゃなくて、ちょっとためになる・参考になる話もあって育児真っ最中の人や、これから出産・育児へ……という人いう方には特におすすめ。不安や苦労は尽きませんが、きっとそんな全てが素敵な思い出や記憶になるんだな、と感じさせてくれます。

単行本は2コマ漫画とその解説文章という構成になっていて、少しリズムが悪いような印象も受けます。Twitter投稿の未収録もあるようですが、過去のイラストを追いやすいという点では便利かもしれません。既にTwitterで読んでいるという人が多いと思いますが、うっかり漫画単行本からハマってしまったという人が居たら、今すぐ犬犬さんのTwitterアカウントをフォローしてしまいましょう。

おわりに

当記事では育児をメインテーマにしていて、特に面白かった作品を中心にご紹介しました。もしほかにオススメ作品があればコメント欄などで教えていただけると嬉しいです。

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