悪徳な弁護士が活躍する漫画3作品紹介 『九条の大罪』『弁護士のくず』『殺人無罪』
画像 Amazon より 『九条の大罪』『弁護士のくず』『殺人無罪』

悪徳弁護士(?)が活躍する漫画3作品紹介 『九条の大罪』『弁護士のくず』『殺人無罪』

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小説、映画、演劇、そして漫画といった物語では司法を扱った作品が多く存在します。 法廷という場所での緊迫した舌戦や、人間のエゴや欲望がぶつかり合うことで生まれる悲喜劇ミステリーサスペンス的といった展開にも発展でき、法とその判断についてリアリティを持たせることができれば幅と深みのある物語を描きやすいテーマなのかもしれません。

当記事では、そんな司法を扱った作品の中でも、弁護士が主人公の作品。 そして善良な弁護士ではなく一見すると『悪徳』と呼ばれる側の弁護士が活躍する作品をピックアップしてご紹介します。

魅力的な悪徳弁護士が活躍する漫画3選

弁護士を主人公とする場合、多くの作品では『正義の味方』として描かれる事が多いのですが、中には悪徳弁護士を主人公とした作品も存在します。

当記事では、その中から特に筆者がおすすめする3作品を紹介しましょう。

九条の大罪

九条の大罪(くじょうのたいざい)はビッグコミックスピリッツにて2020年から連載している漫画。

画像 ビッグコミックBROS 九条の大罪 ページ スクリーンショット
画像 ビッグコミックBROS 九条の大罪 ページ
スクリーンショット

物語は森田と言う人物がひき逃げをしてしまったところから始まります。 この森田が壬生という半グレに相談すると、ひとりの弁護士を紹介されます。 それが本作の主人公九条間人(くじょう たいざ)でした……。

九条は事故現場を徹底的に調べ上げると、被害者はアルコール中毒であり、基礎疾患の薬と酒の服用から『車で轢かれる前に心臓発作で死んでいた』という可能性に着目。結果として、森田は事前に死んでいた=死体に車をぶつけただけであったと主張し、執行猶予付きの刑とする事ができました。

現場の状況から、依頼人は死体に車をぶつけただけ、と判断する 九条
現場の状況から、依頼人は既に死んでいた=死体に
車をぶつけただけ…とする、九条
画像 九条の大罪 第1話 より

加害者を弁護したことで九条に対する世間の評判は最悪となりましたが、道義上許しがたい存在であっても、依頼人であれば必ず助けるということを信念としている弁護士なのです。

『九条の大罪』の、ここがおもしろい

本作を描くのは、『闇金ウシジマくん』や『スマグラー』などで有名な真鍋昌平。 同氏の作品はこれまでも反社会勢力や半グレ等、アンダーグラウンド的なキャラクターが登場します。

本作『九条の大罪』に登場するキャラクターも、『闇金ウシジマくん』のように反社会勢力や、そうした人々に食い物にされている社会的弱者に焦点を当ており、主人公の九条弁護士に来る依頼人は半グレの壬生をはじめとした、世間からはアウトローと呼ばれている者ばかり。

そんな本作の見どころは、主人公の九条が無茶な依頼を完璧にこなす爽快さと、裏社会の人間達相手に巧みに立ち回るしたたかさです。仕事を果たす際には、一般的な倫理を逸脱することもあります。

九条弁護士の人柄

『悪徳弁護士』呼ぶと、上から目線でものを言う態度の悪いキャラクターを思い浮かべそうですが、九条は意外にも愛想がよく依頼人に対して献身的に尽くします。

さらには、アフターケアもしっかりしていて、時には依頼人のペットを預かることさえあります。 依頼人の多く反社会勢力側の人間というだけで、九条自体はかなり実直で親切な弁護士ではないか思われます。

一方で九条の生活ぶりはかなり質素。 なんと、ビルの屋上でテントを建てて暮らしています。どうやら、別れた家族にお金の大半を渡しているので、あまり贅沢ができないようです。 そんな所も九条が何となく憎めないポイントかもしれません。

一見悪辣な印象ながら、内面に人情味があふれているというキャラクターや、厄介な裏社会の住人達相手にしたたかに立ち回る九条の姿は、ハードボイルドな魅力に溢れています。

ブラックジャック、ゴルゴ13を彷彿とさせるダークヒーロー(?)

本作を読んでいて、手塚治虫の代表作である『ブラックジャック』や、さいとうたかおの『ゴルゴ13』といった作品を思い起こさせられます。

例えば第一話でひき逃げ犯の弁護を引き受けた際に「被害者は死んでいた方がいい」とまで言い切るシーン。これは被害者の証言があると法廷で不利になってしまうからなのですが、九条は事件解決の手段として時に一般的な倫理を逸脱する事もあります。

また、現場の情報収集を徹底的に行い、的確に処理し、法の隙間をかいくぐって問題を解決する能力を持っており、ただ倫理観の逸脱した男というわけではありません。

依頼人の手綱を引く能力も高く、九条が一見無理な案件をたくみに解決していく姿は、ある種のカタルシズムさえ感じます。

魅力的な登場人物達

本作には主人公九条以外にも魅力的なキャラクターが登場します。

シニカルな物言いが目立つイソ弁(居候弁護士) 烏丸真司(からすま しんじ)は、多くを語らない九条弁護士の優秀なパートナーで良き理解者でもあります。

九条よりもシニカルながら、九条を理解するパートナー  烏丸
九条よりもシニカルながら、
九条を理解するパートナー 烏丸
画像 九条の大罪 第1話 より

また、九条に仕事の仲介をする半グレの壬生は、九条の良き協力者でもある一方、何かしら薄ら暗い目的を抱いているようでもあり、今後の動向が気になるキャラクターでもあります。

半グレの壬生
画像 九条の大罪 第1話 より
半グレの壬生
画像 九条の大罪 第1話 より

九条が以前所属していた弁護士事務所のボス弁(所長)であり、恩師とも言える山城祐蔵(やましろ ゆうぞう)は、九条以上に問題のある弁護士として九条と対峙する事になります。 ほかにも、各話ごとに登場する依頼人など、一癖もふた癖もある登場人物のリアルな描写が本作の魅力でもあると言えるでしょう。

法律への理解、法律の恐ろしさ、弁護士の重要性を知る

『九条の大罪』を読むことで、何らかの問題に直面した際に弁護士をつけることの重要性を知る事ができます。実際、第一話では、被害者側が弁護士をつけなかったばかりにわずかな賠償金しか受け取れないという場面があり、そのため、烏丸は『無知は罪』とまで言ってしまいます。

加害者側の弁護をした九条だが、
被害者側にも弁護士がついていれば……
画像 九条の大罪 第1話 より
加害者側の弁護をした九条だが、
被害者側にも弁護士がついていれば……
画像 九条の大罪 第1話 より

そして、本作が本当に語っているのは、そんな『法律の恐ろしさ』。

法律の世界では犯罪者や反社会勢力であっても人権が認められており、法律的に則していれば彼らを罪に問うことはできません。 罪のない一般人が彼らと戦おうとしても、法律という壁が立ちはだかっており、この法律を巧みに処理するには優秀な弁護士が必要となります。

当然、優秀な弁護士を雇うにはお金が必要であり、そうした弁護士を雇うことができるのは財産や権力を持っている一握りの人間だけなのです。

もちろん、一般の人が法律の知識を学ぶには多大な労力と時間が必要であり、むしろ中途半端に法律の知識を身に着けていると、かえって痛い思いをすることすらあり得ます。

九条は『自分の娘がもし殺されたら、司法になんて委ねたくないね』とまで言っています。 本作では、法律とはそれを理解し執行する者に有利に働き、必ずしも弱者の味方ではないということを知る事ができます。

弁護士のくず

『弁護士のくず』は、ビッグコミックオリジナルで2003年から2014年まで連載された漫画。 豊川悦司主演でTVドラマ化もされた作品なので、ご存じの方も多いかもしれません。

本作の作者井浦秀夫は、後に『刑事のゆがみ』や『スティグマ』などのサスペンス漫画を描きヒットさせています。

物語冒頭、『くず』こと九頭元人(くずもとひと)の所属する白石誠法律事務所に、上司からのセクハラ被害の相談に訪れる女性、矢賀照代(やがてるよ)。

相手の上司は職場ではまじめと評判の人物で、具体的な証拠も無く、裁判序盤では不利に進みます。 ところが、九頭の手腕で思わぬところから証人を法廷に呼ぶ事に成功。 結果として勝訴へ持ち込むことに成功します。

……ここまではその手腕に無茶な部分こそあれど、結果は良し。 劇的な逆転によるセクハラ裁判の勝訴という事で矢賀は記者会見を開きますが……そんな中、酔っぱらった九頭が乱入し、見事に会見は台無しに。 しかも依頼主である矢賀の弱みまでも暴露してしまいます。

弁護の手法は滅茶苦茶で、名前の通り『クズ』弁護士。それでも能力は一級品……そんな九頭が主人公の物語です。

本作が発表されたのは2003年。当時の日本は90年代の不景気を引きずっており、リストラや格差社会、そして雇用の不安定さが問題視された時代です。

本作も当時の世相を反映しており、リストラや雇用の不安定にまつわるエピソードが中心に描かれます。 連載から時間は経っていますが、令和になった今の時代にも刺さるものがあるでしょう。

『弁護士のくず』の、ここがおもしろい

本作の主人公である九頭は、セクハラをする、憎まれ口を叩く、依頼人に対しても失礼な態度をとるなど、弁護士としてどころか人間のクズというべき男。

しかし、九頭のくず的な言動には、多くの場合『別の意図』が含まれています。

例えば、セクハラの相談に来た矢賀に対して『嫌がっていなければセクハラじゃない』『本気で抵抗していなかったんじゃないの?』などと弁護士らしからぬ失礼な事を言います。これは九頭の弁によると『相手(の弁護士)はそのことを突いてくるにきまってんだ』『相手は絶対そう言ってくるから準備しとかなきゃ』との事ですが……。

実はこれらの言動は、依頼者はもちろん、末端の関係者にいたるまで綿密に独自調査した上で、九頭だけが知りえた真実に裏打ちされたセリフでもありました。

『弁護士のくず』の読みどころを挙げるなら、裁判の現実を奇麗事だけではなく、さらに一歩踏み込んで描いているという点。そして、九頭のようなろくでもない男が、周囲や当事者を戸惑わせつつも、なんだか問題を無事解決をしてしまう……という、刑事コロンボ的な活躍をする点にあるでしょう。

九頭弁護士のクズ加減

実際、九頭は優れた観察力と洞察力、調査力の持ち主であり、人間や事件の真実の姿を暴き出すことに長けています。弁舌も達者であり、裁判では巧みな質疑応答で当事者達の真実をも暴き出す能力を持っています。

一見、最低極まりのない九頭の言動には、物事の真相を暴くための鍵が隠されており、それが物語の伏線とっていることもあるので、彼の言動に注意しながら物語を読み進めるのも、本作の楽しみ方の一つではないかと思います。

また、九頭は本来正義感の強い人物であり、悩んでいる人を見れば相手の話を聞き、依頼人が無神経で下劣な言動をすれば殴りつける事さえします。 過去の恋人の子供が自分を頼ってきた時には、なんやかんや言いながら結局は引き取って育ててしまう……なんて事は生半可な偽善ではできないでしょう。

とはいえ、一番のクズポイントは、どれほど素晴らしい活躍をしてもすぐに自分の活躍を帳消しにしてしまうような最低な言動で、周りの評価を下げてしまうところでしょうか。もしかすると、それすらも意図的なものなのかもしれませんが。

その他の登場人物達

本作には九頭以外にも、様々なキャラクターが登場します。

九頭のパートナーである女性弁護士の武田真実(まみ)は、真面目な常識人。 毎話、九頭に振り回されてばかりいますが、九頭の実力を高く評価している人物でもあります。とはいえ、九頭のセクハラのターゲットにされることも多く、その度に遠慮なく九頭を殴り飛ばし、罵倒しています。

九頭が所属する白石法律事務所の所長である白石誠は、テレビのコメンテーターをするほどの有名な弁護士。 いつも九頭の言動に悩まされており、『こち亀』でいうところの大原部長のようなポジションにいる人物です。

九頭の義理の娘である秋野美月は、以前、九頭が過去に交際していた秋野葉月の娘。母親を亡くし親類の家に引き取られるも、九頭を頼ってきました。九頭は彼女が親類達から悲惨な扱いを受けていると知ると、娘として引き取っています。

切りの娘 秋野美月 を引き取っている九頭
画像 Amazon 
弁護士のくず 4巻
切りの娘 秋野美月 を引き取っている九頭
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弁護士のくず 4巻

『弁護士のくず』で語られていること

本作で語られているのは、人の本心や真実は、意外な所に隠されているという点でしょう。

人は自分の立場やプライドを守るために、本心を隠してしまうもの。しかし本心を完全に隠し通せるわけではなく、些細なことで自分の本心が漏れてしまうようです。 セクハラの話でもわかるように、自分の功績はもちろん、過ちすらも何かしらの形で漏らしてしまうという欲求があるようにも思えます。

そもそも、私達人間は善意だけでも、悪意のみで構成されているとも言い切れません。心の中に双方が混濁してあるからこそ、人は愚かしいことをしてしまうと言えます。

本作は法律だけでなく、人間の持つ様々な一面を語っている作品でもあるのです。

なお、本作には続編である『弁護士のくず 第二審』も執筆されています。 双方あわせて20巻を越える単行本数となりますので、読み応えもありますよ。

殺人無罪

『殺人無罪』は、原作 熊谷純、作画上田宏によるコミック。 2018年から週刊ヤングジャンプ(その後 となりのヤングジャンプへ)で連載開始した作品。

彼女は、法曹界の異端と呼ばれている現役の女性弁護士聖沢ウタ(ひじりさわ うた)。

彼女は弱冠20歳……史上2番目の若さで司法試験に合格したというだけではなく、殺人犯すら無罪にしてしまう無敗の女性弁護士でした。

本作は前述の、『九条の大罪』や『弁護士のくず』と比べるとかなり虚構性の強い作品ですが、その分登場するキャラクターはより個性的です。

主人公 聖沢ウタ

本作の主人公である聖沢ウタは、二十歳の若さで司法試験に合格してしまうほどの才女で腕前も確かなのですが、九条や九頭とくらべても一番悪辣と言えそうな弁護士です。

画像 殺人無罪 第1話 より
聖沢ウタ
画像 殺人無罪 第1話 より

時に事件の真実を捻じ曲げて殺人をおかした犯人を無罪にしてしまうばかりか、事件の背後にいる悪人を脅して金を巻き上げる事すらしています。

さらに彼女は、大変な変人でもあります。見た目にまるで気をつかおうとせず、ボサボサの髪を後ろで束ね、そのうえ常に学生時代のセーラー服の上に、弁護士バッジをつけたジャケットを羽織っています。

悪人達から金をかき集めておきながら、試食品を猛烈な勢いで食べていたり、食品サンプルを見ながら飯を食べて飢えを満たすという奇行もしています。

一般的らしい趣味と言えるのは、(重度の)演劇好きという事くらいでしょうか。

もう一人の主人公 早川湊

本作において、もう一人の主人公とも言える早川湊斗(はやかわ みなと)は、ウタを監視するように彼女の行く先に現れます。 時に真実を捻じ曲げてしまうウタとは対照的に、正義感が強く、真実というものに強いこだわりを持っています。

画像 殺人無罪 第1話 より
早川湊斗(はやかわ みなと)
画像 殺人無罪 第1話 より

彼はウタと敵対している一方で、時には彼女の協力者となることもあります。

物語が進むうちに、ウタと早川の両者が、とある殺人事件に関わっていたことが判明し、二人はそれぞれ自分たちの過去に向き合うことになります。

個性的な登場人物たち

ウタや早川以外にも、『殺人無罪』には個性的なキャラクターが登場します。

その内のひとりは、ウタの叔父で『ディータ』と名乗る情報屋。 人を食った性格をしていますが、敵の多いウタにとっては貴重な協力者であり、すぐれた情報収集能力でウタをサポートしています。

第二巻から登場する針生恵里菜(はりゅうえりな)も興味深いキャラクター。

普段はカフェの店員をしている女の子ですが、初登場時にカルト教団に騙されて信者となっていました。その時にウタに助けられたことで、彼女に心酔しています。 見た目は可憐な女の子ですが、フェンシングの達人であり、現職の警察官を警棒一つで倒してしまうほどの実力です。

警察庁長官の平賀興之助(ひらがこうのすけ)は、ウタの過去をよく知る人物であり、彼女の後見人的な存在でもあります。

ウタの父親が関わっているとある事件をよく知っているようでもあり、ウタがお金をかき集めているのは、平賀に頼んで事件の犯人を再審請求してもらうためです。

ウタと早川の過去

なぜウタが悪辣な弁護士となって金に執着するのか……その理由は彼女の父親に関係しています。

……ウタの父親は、過去に殺人事件の犯人として逮捕されています。

被害者の一人目は妻であるウタの母親。 当時中学生だった娘のウタは、母を目の前で父によって殺されました。 ウタの父親は早川の父親を含め合計四人もの人間を殺害していました。

ウタが強欲に金に執着するのは、服役中の父親を再審請求して釈放させ、さらに自分の手で彼を殺すという計画の為でした。

なぜ、彼女は父親を殺そうとするのか。父親はなぜ4人もの人間を殺したのか……それが本作の大きな謎となっています。この奇妙な因縁で結ばれたウタと早川が、どのような結末を迎えるのかも本作の見どころでもあります。

『殺人無罪』で語られていること

『殺人無罪』でテーマとして語られているのは法律論ではなく、真実です。

真実には客観的な視点で見た『客観的真実』と、主観的な視点で見た『主観的真実』の二通りがあります。 そして、大半の人間が『主観的真実』を『真実』と思っています。

なぜ人は『主観的真実』を正しいと思い込むのか?それは、『主観的真実』は本人が見たいように解釈したものだからなのです。

ウタは主観で判断した真実なんていくらでも覆せると言い、実際にあらゆる角度から物事を見定めた『客観的真実』で、『主観的真実』を揺るがしてしまいます。

ウタのやっていることは確かに悪辣そのものですが、彼女の行動に目が離せないのは、事実を勝手に解釈する人間のエゴを叩きつぶしている彼女の行為に、ある種の爽快感を感じるからかもしれません。

まとめ

弁護士を描いた作品の中には今回紹介した作品のように、『正義の弁護士』とは言えない人物を描く作品も多い事に気がつきます。 結局のところ、法の判断、争い、そして人間関係は『正義』と『悪』と割り切れるものではない……という事なのかもしれません。

悪徳な弁護士が活躍する漫画3作品紹介 『九条の大罪』『弁護士のくず』『殺人無罪』

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漫画考察者、ライター。80年生まれ、90年代育ち。尊敬している漫画家は水木しげる、荒木飛呂彦。好きな作家は江戸川乱歩。

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