画像 NHK紅白歌合戦 公式Webサイト スクリーンショット https://www.nhk.or.jp/kouhaku/
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2022年紅白歌合戦 初出場アーティストをチェック! ウタ、サウシー、JO1、BE:FIRST、LE SSERAFIMほか10組を紹介

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気付けば秋も終わりに差し掛かり、年の瀬の予定に思いを巡らせることも増えてきた。多くの人にとっての年末の恒例番組となっているのは、そう。年に一度の音楽の祭典NHK紅白歌合戦だろう。

そんな紅白歌合戦において注目すべきは、やはり初出場組の存在。選考は例年通り『今年の活躍』と『世論の支持』、『番組の企画にふさわしいか』という3点を重視。結果選考基準のそれぞれにバッチリはまった、紅組5・白組5の全10組が初出場を果たす形となった。今回はそんな選ばれし10組をピックアップし、アーティストごとの特徴や軌跡に迫っていければと思う。

2022年紅白歌合戦『初出場 10組』

IVE(アイヴ)

IVE 'ELEVEN -Japanese ver.-'Music Video
IVE ‘ELEVEN -Japanese ver.-‘Music Video

IZ*ONEの元メンバーを含む韓国人5人、日本人1人の計6人で結成されたK-POPグループIVE(アイヴ)が早くも紅白内定。日本デビューとなるシングルが発売されたのが10月のことなので、何と1ヶ月以内での紅白出場となった。

ただ活動歴は短いながら、特に海外での認知度は目を見張るものがある。ツイッターのフォロワー数は130万人を突破、公式動画のPV数も1億超え多数と圧倒的で、今回の紅白への起用は彼女たちの日本デビューにおいて、更なる加速に繋がりそうだ。楽曲に関してもテンポを変えたり高音の印象度が光ったりと独自の魅力もあるので、あまりK-POPに触れたことのない人にも刺さりそうな予感。

ウタ

【Ado】新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)
【Ado】新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)

先日、興行収入が公開93日間で180億円を突破したことでも話題となった、アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』。その中でメインキャラのひとりとして描かれているのが、この度出場を果たす『ウタウタの実』の能力者ウタだ。

言うまでもなくその楽曲を歌っているのは、かの”うっせぇわ“が大バズを記録したAdo。ただ本人はその前日に『COUNTDOWN JAPAN』のトリを務めることが確定しているので、当日はAdo自身が歌唱するのではなく、あくまでウタが歌っているように見せる流れなのだろう。また映画内でもウタはライブを全世界配信していたこともあり、今回の紅白における『みんなでシェア』のコンセプトとの親和性も高い。新時代の到来を告げる歌声が民法で響き渡るその時を、楽しみに待ちたい。

Aimer(エメ)

Aimer「残響散歌」MUSIC VIDEO(テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編オープニングテーマ)
Aimer「残響散歌」MUSIC VIDEO(テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編オープニングテーマ)

ミステリアスな雰囲気と深い歌声で、聴く者の心を没入させるシンガーAimer(エメ)。思い返せば”蝶々結び“や”六等星の夜“など、長きに渡ってタイアップ楽曲が次々ヒットする好循環を形成していったAimer。そんな彼女がこのタイミングでの出演となった背景には十中八九テレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』が関わっており、披露される楽曲もおそらくはそれに準じる形だろうと思われる。

Aimerがテレビ番組で歌唱する機会は稀。それどころか音源をよく聴くファンであっても本人が立って話す・歌う場面を観たことのない人も一定数いるはずで、今回の紅白は貴重な一幕にもなりそうだ。当日の歌唱のバックには『鬼滅の刃』のワンシーンを映し出すなど、番組独自の工夫を入れ込む可能性もあり、演出の面でも期待大。

緑黄色社会

緑黄色社会 『Mela!』Music Video / Ryokuoushoku Shakai – Mela!

「バンドを結成した頃からずっとずっと憧れて夢見てきた場所」とボーカルの長屋が公式インタビューで語っていた通り、バンドにとっても悲願だった紅白出場。”Mela!“の大爆発が起こったのは昨年だったので意外ではあったが、制作側があえて機が熟したこのタイミングを狙ったということなのだろう。

歌唱曲はほぼ間違いなく”Mela!“だろうと思うが、この楽曲はその実、一度バズを記録してから再び跳ねた稀有な代物でもある。その理由こそが『ひとつになろう! ダンスONEプロジェクト』のテーマソングに起用されたことにあり、おそらく当日は学生たちのダンスパフォーマンスも含めた壮観なライブになりそう。ぜひともテレビの前で、サビの《ラララ ラララ》の部分では腕を振りながら楽しみたいところ。

LE SSERAFIM(ル・セラフィム)

LE SSERAFIM FEARLESS OFFICIAL M/V
LE SSERAFIM FEARLESS OFFICIAL M/V

韓国人3人、日本2人で構成されたニューカマー、LE SSERAFIM(ル・セラフィム)が凄まじい速さでの紅白内定。同じK-POPアーティストということもあり先述のIVEとの類似性が注目されがちだが、実はLE SSERAFIMの方が日本デビューは早く、その反面活動歴はIVEよりも短かったりもする。

楽曲に関してもIVEはポップテイストが強めであったが、LE SSERAFIMは低音強化。なおかつ若干ダウナー&クールな印象も携えており、また違った特徴が確立しているのも素晴らしい。今や音楽市場として高い位置にあるK-POP、その理由の一端を垣間見る時間になりそうだ。

Saucy Dog(サウシードッグ)

Saucy Dog「シンデレラボーイ」Music Video <5th Mini Album「レイジーサンデー」2021.8.25 Release>
Saucy Dog「シンデレラボーイ」Music Video <5th Mini Album「レイジーサンデー」2021.8.25 Release>

ひとたびライブを行えばソールドアウト連発、”シンデレラボーイ“と”いつか“はストリーミング再生が2億回突破と、破竹の勢いで音楽シーンを駆け抜ける3人組バンド、Saucy Dogが内定。先日NHKにてボーカル・石原の地元、島根県松江市にフォーカスを当てた番組が放送されていたのは記憶に新しいけれど、その最上級のアンサーが返された感覚がある。

心にチクリと刺さる恋模様を、吸い込まれるような歌声で歌い続けてきたサウシー。彼らのひとつの到達点をあの大舞台で観せてくれることには感謝しかないし、「田舎で暮らす祖母に、紅白に出た姿を見せたい」という石原の夢が叶う瞬間に立ちあえる喜びもある。

JO1(ジェイオーワン)

JO1|'SuperCali' Official MV
JO1|’SuperCali’ Official MV

年明けから今まで、様々な芸能人がテレビを賑わせてくれた令和4年。そんな中で彼らに関しては「観ない日はないんじゃないか?」というレベルで出ずっぱり状態だった気がする。……11人組のボーイズグループ JO1(ジェイオーワン)の紅白出演はまさに「出る以外の選択肢はない」と言える程に確約されたシナリオで、異論を唱える人はまずいないはずだ。

バラエティー番組のイメージが強い彼らだが、そのパフォーマンスも印象的。目まぐるしく移り変わる歌唱、矢継ぎ早に繰り出されるフレーズ、そして視覚的にも訴えかける彼らの格好良いルックス……と、彼らが猛プッシュされる理由の全てが分かるこの時間帯は、視聴率が物凄いことになりそう。期待して待ちたい!

なにわ男子

なにわ男子 – 初心LOVE(うぶらぶ)[Music Video Dance ver.]
なにわ男子 – 初心LOVE(うぶらぶ)[Music Video Dance ver.]

昨年の秋〜冬にかけてコンビニやテレビ番組で彼らの名前を観ることが多くなってはいたが、今年はメジャーアルバム『1st Love』で完全に花開いた感のあるなにわ男子。日本国中に広がる絶大な支持に答え、異例の速さでの紅白内定となった。

淡い恋心を描く楽曲はもちろん聴き応えがあるけれど、同じジャニーズの先輩たちが見守る中で、彼らがどんなライブを見せてくれるのかについてもじっくり見届けたい。また7人のキャラクター的には映れば映るほど番組のハイライトになりそうなので、クスッと笑えるそれぞれのコメントも楽しみだ。今年1年、相当な場数を踏んできたなにわ男子にとって、運命の日になることを願っている。

Vaundy(バウンディ)

東京フラッシュ / Vaundy :MUSIC VIDEO

楽曲のみならずMVやアートワークに至るまで、マルチな視点で活動する現役大学生アーティスト Vaundy(バウンディ)。今年は様々な楽曲提供を含め、日本武道館公演や全国ツアーも大成功に収めるなどアーティストとして飛躍の1年となったが、その締め括りとしての最高の舞台が用意された。

ジャンルレスな音楽像を確立させ、音楽的にも立場的にも、紅白出演者の中ではかなり特殊な立ち位置にある彼。世間的な流行を研究して結果大流行した”東京フラッシュ“の大バズもそうだが、今回の紅白でも今後の自分自身に繋がるような、何か大きなことを企んでいるような気がしてならない。謎に包まれた期待のホープは果たして、年末にどんな景色を観せてくれるのだろう。

BE:FIRST(ビーファースト)

BE:FIRST / Scream -Music Video-

今思い返してもBE:FiRST(ビーファースト)は、今年の音楽シーンを大きく賑わせてくれた立役者だと思う。当初こそ、あのSKY-HIが自腹で1億円を投じたオーディションである『THE FIRST』から選抜されたことが話題になってはいたが、今やそのバックグラウンドは大きくは語られず…。なぜなら彼らがここまで売れた理由は、純粋なるそれぞれの努力が成し得たものだから。

日々音楽に触れていても、今年に入ってから『BE:FIRST』という名前を何度目にしたか分からない程の実績をあげた彼ら。ただ、やはり彼らの真骨頂はそのライブパフォーマンスにあると思っているので、当日の紅白ではクールなダンスと歌を全面に押し出したその姿を、目に焼き付けてほしいと願う。一目観ればファンになること請け合いの伝説のステージ、その実現はもうすぐだ。

まとめと関連リンク

娯楽の多様化に伴い、人それぞれの選択肢が優先されるようになった現在。それこそ音楽ひとつとっても「自分が好きな音楽だけを楽しんだ方が良い」とする意見には心底同意するし、踏み込んで言えば「YouTubeで音楽は聴くけど紅白歌合戦はほとんど観なくなった」という意見についても、仕方のないことだろうと思う。

そんな中でも、やはり圧倒的多数に音楽を届ける場である紅白歌合戦が続いていることには、大きな意味があると考える。ヴァーチャルの世界から新時代を希求するウタ、音楽を飛び出してエンタメを与えてくれたJO1、音楽番組の視聴率を底上げしてくれたBE:FIRST、K-POPの強さを体現するIVEとLE SSERAFIM……。取り分け今回の初出場10組に関してはどれも、今出演するべき意義と理由が間違いなくある。そんな音楽たちが鳴らされることで締め括られる2022年を、希望と呼ばずに何と言おうか。……いろいろなことがあった2022年を超えて、輝かしい未来へ。そのための第一歩となる紅白歌合戦を、今年も全員で楽しもう。

画像 NHK紅白歌合戦 公式Webサイト スクリーンショット https://www.nhk.or.jp/kouhaku/

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キタガワ

島根県在住、会社員兼音楽ライター。rockinon.com、KAI-YOU.netなどに音楽関係の記事を中心に執筆。毎日浴びるほど酒を飲みます。

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