被災や緊急事態に備えて常に持っておくべき『厳選5アイテム』

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もし外出先で災害に遭遇したらどうしますか?

皆さんは仕事や買い物、レジャーなどで外出していた時、重大な災害に遭遇したらどうするでしょうか?  地震や台風、それらに関連する水害など、現在の日本では都市部でも油断ができない事は皆さんもご承知の通りかと思います。

そこで、今回は常時携帯出来て災害発生時に持っていると有用なアイテムを5点程、しぼりに絞ってご紹介したいと思います。

これらはボク(ライター しんいち)が東日本大震災の折、現地でのボランティアや、その後東京消防庁災害時支援ボランティアに講習に参加し、被災地での生の声や実体験から得た情報や調査した知識などを元に提案するものです。

決して防災のプロフェッショナルではありませんが、念のため関連する経験を記載しておきます。

  • 東京消防庁災害時支援ボランティア、リーダー講習受講
  • 東京消防庁上級救命技能取得
  • その他、災害時のボランティア経験 数回

※なお、記事中で紹介しているアイテムの選定はすべて個人の経験から判断したものであり、特定団体との営利関係や所属組織の意向や判断ではありません。

1.災害用ホイッスル

災害用ホイッスル
災害用ホイッスル

薄型で、軽く吹くだけで大音量が出る災害用ホイッスルです。

阪神淡路大震災で被災し、現在NPOで防災啓蒙活動を行っている方が特に強調されているのがこのホイッスルです。

例えば、都市直下型地震などに遭遇し、建物の倒壊などにより閉じ込められた際には外部からの救助を待たなくてはなりません。そんな時、自身の居場所を知らせる術を持っている事は非常に重要になってきます。

最小限の労力で大音量が鳴る防災用のホイッスルは自身が孤立した場合はもちろん、怪我人を発見した際、救助や周囲の人を集めるのに使うこともできます。

個人的には上の写真のように、小型ライトと一緒にして持っていますが、ホイッスルだけなら全くかさばらないので、カバンに入れておくなり、キーホルダーに付けるなり。日常生活で「ホイッスルを持ち歩く」という機会は殆ど無いモノですが、だからこそ、これを機に携帯しましょう。

価格も500円~2000円代で販売されています。

2.モバイルバッテリー

モバイルバッテリー

モバイルバッテリーも常時携帯したいアイテムの一つ。10000mA程のモデルで良いので、カバンに入れておきましょう。可能な限り小さく軽いものが良いでしょう。

現代ではここで態々記述するまでもなく、ほぼ誰もがもっているスマートフォン。フラッシュライト機能は標準で搭載され、回線状況が良くなれば電話やアプリでラジオ、LINEやSNSといった連絡手段にもなります。非常に心強い「命綱」と言えるでしょう。

スマートフォン端末自体も防水や耐衝撃などとても頑丈になってきていますが、肝心のバッテリーが切れてしまって元も子もありません。そんな訳でモバイルバッテリーは必須と言っても良いでしょう。

昨今はモバイルバッテリーも安く良いものが流通してきたので、持ち歩く人も多いと思いますが、定期的にバッテリーの残量チェックやケーブルの通電確認をしてください。充電に必要なケーブルのチェックも忘れずに。

3.腕時計

腕時計

腕時計も安いもので良いのでカバンに入れておきましょう。
ボクはいわゆるチプカシのF-105(※安いカシオ製時計。チープ カシオの略)にNATOのベルトを付けてます。

今どきスマホで時間が見られるので腕時計を付けている人は減っているそうですが、しかし災害時にはこれも必須アイテムです。

前述のように非常に便利なスマートフォンですが、災害時に時間を見るためだけに電源を入れ続けていると、いくらモバイルバッテリーをもっていても心もとありません。その点、腕時計はそう簡単には電池切れにはなりません。そして災害の発生後しばらくは、物資の配給や食事など、時間を確認して行動をすることも多くなりますので腕時計は大変有用になるという訳です。

もちろんお洒落な腕時計でも良いですが、個人的にオススメなのは、1000円から3000円程度で購入できて、異常に電池が持ち、防水で、しかも丈夫な……つまりチープカシオです。男性向け、女性向けがそろっていて、デザインも豊富なので普段使いでも問題ありませんが、好みがあると思いますので、とにかく一つは予備で鞄に入れておきましょう。

ベルトの交換は必須ではありませんが、これも強度の面ではナイロンタイプに変えておくとよりタフに活躍してくれます。

4.常備薬

鎮痛剤と風邪薬を常備しています
鎮痛剤と風邪薬も常備

災害発生時、病院や救護所は基本的にけが人や病人など、症状が重い人を優先します。

大きい病院などでは、入り口でトリアージ(治療の優先順位決定)を行いますので、少し頭が痛い、風邪っぽいなど、症状が軽い場合は、他の病院に自力で行くことを求められる事態も考えられます。

頭痛薬やお腹の薬などは普段から薬を持ち歩いている人も多いと思いますが、持病があり普段から服用している薬が有る場合は緊急時用にも分けて携帯しておいたほうがいいでしょう。

瓶や箱で持っておくと邪魔ですが、ピルケースなどに入れておけば、かさ張りません。鎮痛剤(=頭痛薬)と風邪薬を持っておきましょう。

参考リンク
災害時医療救護活用マニュアル【社団法人横須賀市医師会】
www.yokosukashi-med.or.jp/topics/saigaimanual/3.htm

5.お金

小さいジッパー袋にまとめると便利
小さいジッパー袋にまとめると便利

「金なんて財布にはいってる!」とお思いでしょう。

でも財布と別に1000円札を5枚、そして10円玉1枚くらいを持つことをオススメします。

まず、災害時は、停電などでATMが稼働しない可能性があります。
買い物をしたばかりで「後でお金を引き出そう」などと思っている貴方の懐事情を災害は見ていませんので、財布とは別枠でお金を持つことはとても大事です。

1000円札が5枚ならかさばりませんし、5000円札が1枚だと緊急時はお釣りや両替に困る事態になるかもしれません。

そして10円硬貨は、公衆電話で活躍します。

公衆電話は災害時優先電話という扱いで、緊急時・災害時に他の回線より発信が優先され、通話しやすくなるので重要な通信手段となります。

そして、そんな災害時に無料化措置となった公衆電話のアナログ式(非デジタル)のものは、一旦最初に10円硬貨(または100円硬貨、テレホンカード)を入れる必要があるのです。まったくお金を必要としなくなるタイプもありますが、備える、という意味で10円硬貨1枚は持っておきたい所です。

※通話後、硬貨は(テレホンカードも度数が減らず)返却されます。詳細は参考リンクをご一読ください。

参考リンク
公衆電話の特徴と使用方法 – 総務省(PDFファイル)

ちなみにボクは、お金を財布に入れないで出かけてしまう事があるので、そんな時はこの非常用の5000円も遠慮なく使っています。常に持ち歩いていて、そこに”有る”事を認識していれば、定期的に内容を確認をする事にも繋がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

いつ起こるかわからない災害に対し一番重要なのは「備えること」です。

今回紹介したモノは、いずれもカバンに入れておいてもそれほどかさばりません。『ちょっと便利な小物』程度の認識でも良いので、持ち歩いていただく事で防災意識の向上と”いざ”という時の備えになります。何事もないのが一番ですが、どうかこの記事がきっかけで改めて有事に備えてくれる方が増えればと思っています。

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某大手ゲームメーカ勤務経験など、オタク業界での職歴が長い女装中年ライター。得意技はガジェットレポート、ネット上での事件ウォッチ。飲食店も経営しているよ。

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