日本の”餃子定食”は邪道?!『台湾の餃子』と、食べ方の違いは?

執筆: 室園あ子 アイコン 室園あ子

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皆さん、餃子(ぎょうざ)は好きですか?

私は大好きです。
焼き餃子、蒸し餃子、水餃子とレパートリー豊富で、どんな調理法でもそれぞれの美味しさが際立つ料理……餃子。

日本では”ごはん”やチャーハン、ビールのお供に、というイメージが強いですが、中国・香港・台湾等の中華圏では「そんな食べはちょっと…」と思われていると聞きます。

そこで本記事では、『日本は好きだけど餃子とご飯の組み合わせについては否定的』な台湾人の方達による『本当の餃子はこうだ!』という生の声を聞きしたいと思います。

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台湾人にとって『餃子は主食』

台湾女子が驚いた日本の餃子文化

皮が小麦粉で出来ているのだから、餃子は主食だと思います。」

と語るのは、日本に留学経験のある台湾出身の女の子。炭水化物=主食 という方程式ですね。

彼女曰く、日本の中華料理屋に友人と食事に行った際、メニューに『餃子と白米の定食』があることにとても驚き、女性客も平気でそれを注文している事実に更に仰天したといいます。

「台湾ではそんな食べ方をするの、身体を動かす仕事をしているような人で、しかもかなりお腹が空いた状態じゃないと一緒に米類は注文しないと思う。それでも米類を頼むより餃子だけを30個食べるかも。どちらかというと、酸辣湯とか台湾風コーンスープを合わせるのが一般的だよ。だから、餃子定食なんてのも中華料理では無いね…。」

という話でした。

台湾の餃子

そのほか何人かの台湾人の方にも、お米と餃子の組み合わせについて聞いてみましたが、全員に「餃子と白米(笑)」と笑われてしまいました。

『文化の違い』と言ってしまえばそれで終わりなのですが、もう少し考察してみると、台湾の餃子は日本の物に比べて皮が分厚いからかもしれません。いや、台湾や中国の方が本家なので、日本の餃子が薄いと言うべきでしょうか。

生地が”モチモチ”

下の写真が『皮が分厚めの台湾餃子』です。

▲こちらは蒸し餃子。モッチモチの皮は、10個食べたらお腹いっぱい。

どれほど分厚い餃子なのかは、写真の雰囲気をご覧ください。蒸して調理してある餃子ですが、日本のそれと比べてかなり食感が『モチモチ』としています。

皮が厚く、もちもちと食べ応えがあるので『白米も炒飯もいらない』という感想にも納得ができます。そしてなにより、酸辣湯にとても合います。

餃子は”うどん”に近い感覚?

なるほど、実際に食べてみると十分に満腹感がある餃子を食べている人たちにとって『餃子定食』に対する驚きにも納得できます。

台湾で食べられている餃子は、日本でいうどんぶりに近い物があるのかもしれません。

また『ビールと一緒に餃子』というスタイルもあまり馴染みがないようです。向こうの方たちにとっては『かつ丼とビール』と同じような感覚だそうで『餃子』はちょっと重い食べ物なのかもしれません。

日本の餃子は確かに皮が薄く、「ワンタンのようだからご飯と食べるのはなんとなくわかる」と主張する方もいました。それでも長年染み付いた『餃子は主食』という概念がある為、『餃子定食は中華料理だ』と言わてもなんとなく腑に落ちないそうです。

ちなみにチャーハンは許されるのかと聞くと、

「白米よりは(まだ)受け入れられる。」
「めっちゃ腹へってたら同じことをやる。」
「そもそも台湾の餃子屋にはチャーハンが売っていない…。」

といった意見が見受けられました。

台湾・高雄に進出した大阪王将

メニューは”基本的には日本の物と同じ”

2016年に大阪王将が台湾・高雄に進出し、その後順調に支店を各地にオープンさせています。メニューは一部改変があるものの、基本的には日本の物と同じのようでした。

チャーハン定食はありましたが、さすがに”餃子定食”はありませんでした。

現地での評判は?

全く受け入れられないような冷たい意見が見受けられた割に、台湾に上陸した大阪王将の経営は順調な様子。

『一体どうなっているの!?』と疑問に思いましたが、

「あれは日本料理だからと割り切って食べているのでは。」という類の返事が返ってきました。彼らは日本からやってきた王将を日本料理として受け入れているらしいです。

さすがに毎回チャーハンセットは頼まないけれど、『王将』という料理としてはアリなんだとか。

確かに、日本でファミレスで出されるパスタに「これは本物のパスタじゃない」とケチをつける人はほとんどいないですよね。

台湾の皆さんも、最初こそ驚いたものの、今ではすんなり『一つのジャンル』として大阪王将を楽しんでいる様子。

現在は高雄や台中に支店が続々とオープンしているそうですが、早く台北にも作って欲しい!という若者も多いみたいです。

「それを言っちゃうと天津飯なんて中華料理に無いしね!」

そういえばそうでした。

最後に

料理に対するこだわりはあっても、なんだかんだ言って様々なアレンジを受け入れる台湾の国民性は、我々日本人と同じものがあるのかもしれない。

日本人が言う、『カリフォルニアロールはカリフォルニアロールという食べ物』であって、『寿司ではないが美味い。』という感覚と似ているのでしょう。

最近テレビで見受けられる『日本の寿司はこうじゃない!』と海外の職人に叱咤する番組は、このように広い心を持ってほしいものです。

ちなみに筆者は餃子狂ですが、どの国の食べ方も大好きです。

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