超大容量20000mAhモバイルバッテリー『ORICO D-20000』レビュー【製品提供記事】

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スマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機と持ち出しできる電子端末が便利で高性能になるに合わせ、電源の確保としてモバイルバッテリ―の重要性は日に日に増してきています。

ひと昔前であれば、スマートフォン1回分の補助電源として2000mAh位のモバイルバッテリーや電池から充電を行える携帯充電機を持ち歩けば十分事足りましたが、画面サイズが大きくなり、GPSやゲームなどの通信機能が発達するにつれ、1日に1回の充電では心細いという状況も発生しつつあり、昨今ではモバイルバッテリーの大容量化も進んでいます。

そんな中、今回はAmazonなどでも流通し始め国内でも少しづつ知名度が高くなりつつある企業『ORICO』より、20000mAh(2万ミリアンペア!)の大容量モバイルバッテリー『D-20000』を製品ご提供いただきましたので、そのレビューを行います。

ORICO『D-20000』20000mAh、開封と各部チェック

早速製品の開封をしていきましょう。
パッケージはシンプルですが、20000mAhの大容量がひと目でわかり、質実剛健な雰囲気が漂ってくるデザインです。

質の良いボール紙のパッケージ

パッケージはボール紙のみで作られていて、緩衝構造になっています。

開封すると存在感のあるバッテリーが登場

オフィシャルサイトの情報(http://orico.cc/goods.php?id=6440)によると、ラインナップはWhite、Pink、Brownの3色で、今回はブラウンをお送りいただきました。

ORICO D-20000のカラーバリエーション

パッケージの内容物は

  • モバイルバッテリー本体
  • バッテリー充電用のUSB(TypeA⇔MicroB)ケーブル1本
  • 英語と中国語それぞれの説明書と保証書計書類

といったものが含まれています。
他社製品も同様ですが、LightningケーブルやType-Cケーブルが必要な場合は別途用意しておきましょう。

パッケージ内容

本体の操作ボタンは正面コネクタ側のボタン1つのみ。
これを押すと4段階のインジケーターLEDが点灯し、バッテリー残量がLED点灯数に応じて『1つ点灯=25%/2つ点灯=50%/3つ点灯=75%/4つ点灯=100%』と表示されます。

製品到着段階では50%以上充電された状態でした

コネクタ部はまとまって配置されており、同バッテリーへの充電用Micro B USBコネクタと、出力用のType-Aコネクタが2クチ搭載されています。公式スペックによると出力は双方とも2.4Aの高速給電に対応していますので、2つの端末に同時に高速給電する事ができます。

真ん中はバッテリーへの充電用。左右2つの端子は外部機器へ同時に給電可能

ORICO『D-20000』のスペック

続いてオフィシャルサイト掲載のスペックを和訳しつつ見てみましょう。

  • 本体素材:ABS樹脂(いわゆるプラスチック)
  • バッテリー容量:20000mAh
  • インプットコネクタ:Micro USB 5V2A
  • アウトプットコネクタ:USB-A 5V2.4A
  • 電源インジケータ:25%/50%/75%/100% 容量表示LED(4段階+全無点灯)
  • 電池:Polymer A + 電池(※)
  • スイッチ:バッテリーチェックボタン
  • アクセサリー:Micro-B Data転送・給電ケーブル
  • カラーラインナップ:ホワイト/ピンク/ブラウン

※『Polymer A +(ポリマーセル A+)』電池 について
提供元のORICO担当者さんに確認した所、『通常の(リチウム)ポリマー電池より高い蓄電性と安全性を実現し、ORICOではこのPolymer A +電池を採用している』との事でした。

原文は

We choose polymer A + cell inside the products since it is better than polymer cell especially in material, safety and power storage.

外寸と重量

外寸は縦166mm×横82mm×厚21.5mmとの事、併せてメーカー公式提供の写真から引用させていただきましょう。

縦166mm×横82mm×厚21.5mm

手に持った感じは結構大きいです。さらさらと手触りの良い表面加工が施されています。

筆者(♂)の手にもやや大きく感じます
iPhone6と並べて大きさを比較

重量については、オフィシャルサイトや付属説明書にも記載がありませんので、計測してみたところ422gでした。(本体のみ)

422.1g 本体のみ

2.4Aでの充電(出力)をテスト

本製品の最大の特徴はその大容量ですが、最大5V/2.4Aでの高速給電が可能という点も見逃せません。

そんな訳で電流をチェックできるガジェットを利用しつつiPad Proへの給電をしてみましょう。

計測時は最大19.7Aにてぐんぐん充電してくれました

2.4Aという理論値に対して、少し低めの数値ですが、温度やケーブル、計測器の誤差などの環境にもよりますので、これ位の速度が出ていれば十分に及第点でしょう。

ちなみに余談ですがサードパーティのMFi認証取得ケーブルで計測したときには1A前後と表示されました。写真はApple純正のケーブル。サードパーティ製のライトニングケーブル選別時には、MFi認証取得ケーブルでも急速充電に対応した品質のものかどうかという点も重要になってきそうですね。

20000mAhってどれ位の容量なのか

本気の一番の特徴である大容量20000mAhですが、具体的にはどれ位の容量なのでしょうか。

iPhoneで例えるとバッテリー容量は

  • iPhone 8 約1800mAh
  • iPhone 7 約1,900mAh
  • iPhone 6s 約1,700mAh

という事なので、概算で10回はフル充電できそうですが、実際には放電や抵抗による損失も発生するのですが、それでも8~9回分フル充電できる容量ですね。

iPhone Plusの場合は……

  • iPhone 8 Plus 約2,600mAh
  • iPhone 7 Plus 約2,900mAh
  • iPhone 6s Plus 約2,750mAh

といった所なので5~6回はフル充電できるでしょうか。

大画面タブレットiPad Proでも

  • iPad Pro 10.5 約8,100 mAh
  • iPad Pro 12.9 約10,300mAh

ですので、12.9インチでも1回フル充電をしてもまだ余裕がありそうです。

まとめ

ORICOの超大容量モバイルバッテリー D-20000は十分な容量と、高速給電を兼ね備えた製品です。

相応に大きさと重さがありますが、この辺りは容量と比例してしまうものですのですし、個人的な感想としては『めちゃくちゃ重い!』という程でもありません。カバンなどに入れて持ち運ぶのであれば、さほど気にならないと思いました。

デザイン面でも程よい角の丸さと、インプット&アウトプット、そしてボタンのみなのでシンプルで好感がもてます。

残るは耐用期間といった所ですが、この辺りはしばらく使ってみて何か変化が有れば当記事に追記いたします。

20000mAhといった大容量のモバイルバッテリーの需要は今後確実に増えていくでしょうし、現時点でも販売価格と用途が即していれば、迷わず買って良い製品ではないでしょうか。

同商品は、当記事執筆時点でamazonで購入可能ですので気になった方は是非。

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