Oi(オイ)について。 ~ Oi! & Street Punk 私的体験記 前編 ~

執筆: 流石の三太郎 アイコン 流石の三太郎

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今回は筆者『流石の三太郎』の私的な体験をを交え、Oiというジャンルについて触れていきたいと思います。

筆者はPunk(パンク)、HardCore(ハードコア)と呼ばれる音楽に十代の頃から長く触れてきました。Oi(オイ)はこのパンク、ハードコアと近いジャンルなのですが、当時は『Oi (オイ)』について……知人、友人などから時折耳にする程度で……正しい認識に至る事無く大人になってしまいました。当時の筆者にとっては特に掘り進む必要性が無かったジャンルだったのかもしれません。

その後、大人になり、仕事に就くような頃になってもOiについて深い見識を持つ人とは運悪く出会えませんでした。

そんな筆者が2000年初頭から少しづつOiに触れ、今なお続くOi 探求の旅へと至る流れを紹介していきたいと思います。

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2002 HOLIDAYS IN THE RISING SUNにて

さて。

そんな折、2002年に『HOLIDAYS IN THE RISING SUN (ホリデイズ・イン・ライジング・サン)』というイベントが二日間に渡って、横浜で開催されました。日本と海外のパンク、ハードコア、そしてOiバンドが20バンドくらいづつ出演する中々派手なイベントです。

当時の筆者は30歳前後。パンクロックのライブから足が遠のきつつある時期だったかと記憶しています。

所がこのイベントに来日し出演していたOiバンド『THE BUISINESS (ビジネス) 』やHardCoreバンド『THE EXPLOiTED (エクスプロイテッド)』を観たとき、パンクロックに始めて出会った頃……十代の頃『RAMONES (ラモーンズ)』から受けた……と同じぐらいの衝撃を受けました。

イギリスのワーキング・クラス達がそのフラストレーションを原動力として注ぎ込むかのような激しいパンクロック。そして会場のパンクス、ブートボーイズ達(ブーツ姿、スキンヘッズやルーディーなど)の様子。更には日本社会に蔓延しつつあった「もう高度成長は諦めたよ!」感などを含め、筆者にとっては、同イベントが強烈な衝動として記憶に残っています。

90年代以前にもOiバンドは来日していた様ですが、当時の日本はバブリーな時期。企業の呼び屋さんあっての招聘で、膨大な資本が入ったライブ会場でのOiライブというのはどんな感じだったのだろう……と想像するのですが、どなたか詳しい方が居たら教えてください。

そして個人的には、2000年前後どころか、更に一層何もかもが終わりに近づいているかのような昨今(2018年)の日本の状況は、Oiの衝動や空気感にぴったりなのではないかと感じています。

Oiの精神は生きている!

話を『ホリデイズ・イン・ライジング・サン』に戻しますが、同イベントではひとつの事件が起きています。

『COCKNEY REJECTS(コックニー・リジェクツ)』のフロントマンのJeff  “Stinky” Turner (ジェフ・スティンキー・ターナー)が、同じイギリスの某バンドの野次に怒り、沢山のオーディエンスが見ている会場で鉄拳制裁を加えたのです。

筆者はイベントには参加していたものの、その場にはおらず幸いにもその惨劇は目にしませんでした。とはいえ海外アーティストを多数呼ぶようなイベントでの暴力沙汰という事で当時の界隈では相応に話題にあがったようです。某巨大掲示板の過去ログにもその様子についての書き込みが残されていました。

後に、海外ドキュメント番組でジェフ・スティンキー・ターナーは自信のフーリガン・イズムが抜けない怖さ、を吐露しています。

Oi のバックボーン。Oiとは何なのか。

さて、Oiとは何なのか。

Wikipediaより引用しましょう

オイ!はパンク・ロックが商業化された後、ハードコアパンク発生より前である1970年代後半にパンク・ロックのジャンルの一つとして認識された。
(中略)
オイ!(oi!)とは古いロンドンっ子の表現で、やあ(hey)やこんにちは(hello)といった意味である。

Wikipedia オイ! より引用

端的には1970年代のイギリスにはじまったパンクロックムーブメントのサブジャンルという事ですが、イギリスの労働者階級者には、労働者階級に生まれたら一生労働者階級のままである……という閉塞感がつきまとうそうです。

そして時にOiは、フーリガンとほぼ同義のように語られる事もあります。

引用 ––フーリガン(英語: hooligan)とは、サッカーの試合会場の内外で暴力的な言動・行動を行う暴徒化した集団のことを指す。 Wikipediaより

日々を労働に費やし、週末はビールを飲み、スポーツ感覚の喧嘩をするのが彼らのライフスタイル(Way of life=生きる道)。

そしてそんな、激しいフラストレーションの発散先としてフットボール観戦で熱狂してしまうというのも理解できます。

ちなみに、ロンドンOiのバンドには労働者階級に人気の『West Ham United』チームのサポーターが多く、中産階級に人気の『Chelsea』のサポーターとは物凄く仲が悪いそうな。

そんな鬱憤をパワーにした当時の最先端カルチャー、ファッション、スタイルを –白人だけでなく、レゲエ、ジャマイカンたちと–  創って来たとのがOi達なのです。

労働靴のドクターマーチンと、庶民服のフレッド・ペリーのポロシャツ。ピカピカのファッションを得意げに身に着けて『ワーキング・クラスであることを誇る』それがOiなんだと個人的には思ってます。

『Oi(オイ)について。 Oi! & Street Punk 私的体験記 後編』へ 

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