身近なイベント『引っ越し』。荷造りから引越業者にお願いした時の話

執筆: 藤井洋子 アイコン 藤井洋子

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引っ越しシーズンは3月、というのが常識ですが、さまざまな事情で引っ越す人は一年中います。

私も数年前の年末に引っ越しする事になったのですが、その時は『荷造り』からを引越業者さんに依頼しました。これまで何度か引っ越しをしてきましたが、荷造りを依頼するのは初めてでして、色々な発見がありました。

今日はその辺りについてご紹介したいと思います。

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引っ越しを決めるまで

そもそも、私が引っ越しをしようと思ったのは、当時住んでいたテラスハウスが地盤沈下の影響で傾いたからです。

2軒1棟のテラスハウスで、隣には大家さんの身内がお住まいだったのですが、身内だけあって家賃を払っていないと聞いていました。

しかし、あまりにも家が傾いたので(ビー玉が転がるどころか、窓がちゃんと閉まらなくなった程の傾きっぷりでした)、私が退去する半年ほど前に「もう住めない」と言って引っ越していかれました。

当時住んでいた浴室の扉。他にも窓がきちんと閉まらなかったりと色々ありました…

それを聞いて、「家賃を払ってない人が住めない家に、家賃を払って住んでいる私って……?」と思い、引っ越しの決意を固めたのです。

あちこち見て回ったものの、私の場合、室内では猫、庭では巨大なケヅメリクガメを飼っており、これを可とする物件がなかなか見つかりませんでした。

実は、『ペット可』物件の多くは条件があり、東京の場合は「小型犬1匹のみ」といった物件が圧倒的多数でした。

紆余曲折の末、ようやく条件に合致した物件が決まり、契約に至ったのが10月末頃でした。

私の本業は、雑誌編集者なのですが、11月の雑誌屋は年末進行の地獄期。とてもじゃないが、引っ越しの準備なんてできません。

とはいえ、「傾いていない家で正月を迎えたい」という思いも強く、結果、12月の年末進行が終わった直後に引っ越す事になりました。

時期的に自分で荷造りをする余裕がなかった事に加え、上記のような物件状態から『敷金が返還される(=引っ越し予算に余裕があった)』事もあり、『荷造り』からの依頼となりました。

業者はアート引越センターさん。荷解きは急ぐ必要がなかったので荷造りのみの「ハーフコース」というものにしました。

荷造りスタッフさんがやってきた!

アート引越センターの営業さんと打ち合わせを行い、引っ越し日が決まると、段ボール箱と梱包用のテープ、緩衝材が届きます。

『ハーフコース』の場合、荷造りは専用のスタッフさんが来て行うのですが、触ってほしくないものがあれば事前に詰めておく必要があります。

女性の場合、下着類などがこれに当たります。

また、引っ越しを機に捨てるものがあれば、混乱を防ぐため事前に捨てておいた方が良いでしょう。

荷造りのスタッフさんがやってくるのは、引っ越し前日。

若い女性2人(これは住人である私が女だからだったのかもしれません)が朝9時から来て、部屋を分担し、手際よく段ボールに詰めていきます。

アート引越センターの段ボールには、「品名」のほかに「出した部屋」と「入れる部屋」を書く欄があり、たとえば旧居の「リビング」から出して、新居の「2F和室」に入れる、といった書き込みをします。

これは住民自身でないと分からないので、あらかじめ大雑把に「この部屋のものは2F和室に」「本は全て2F洋室に」などと依頼をしておき、更に個別の分類があれば、担当スタッフさんに説明する、という流れ。

また、持って行かないものや、最終日まで使う(荷造りしないでほしい)ものがあれば、この時にお伝えしておきます。

引っ越しの当日に履く靴などがこれに当たります。

ちなみに私の場合、引っ越し前夜にも入浴したかったので、「お風呂は使うので、お風呂の中はこのままで」とお伝えし、バスタオルも別に分けておきました。ところが、伝え忘れた『足ふきマット』はすっかり梱包されてしまい、その夜はバスタオルで足を拭きました……。

手際の良さは流石!

スタッフさん達は2人で朝から作業を始め、昼食を挟んで、夕方には3部屋分の荷物が全て梱包されていました。

荷物は使わない部屋にまとめられて行き、終わる頃には天井近くまで段ボールが積まれた異様な風景に。

積み上げられた段ボール。ちなみにテープの色によって壊れ物などの分類がされています。

自分でやったら1週間はかかりそうな量なのでが、この辺りは『流石プロ!』と関心してしまいました。

ちなみに、引っ越し業者さんも、『現金と危険物』は荷物として扱ってくれません。現金が駄目なので、500円玉貯金をしていたりすると、その貯金箱も駄目です。また、危険物はライター類なども該当するのでご注意を。

また、ペットを飼っている場合、ペットそのものも自分で運ぶ必要があります。

※ペットを運んでくれる業者も一部いるそうです。私の場合、カメは保温しなくてはならないし、猫は神経質すぎて他人に預けられないので、自分で運びました。

荷造りのアクシデント

たった一日で荷造りが終わった訳ですが、人間のやる事なのでミスもあります。

存在しない部屋が「行先」として書かれていた。

新居は(2階建ての3LDK)でして、1Fはリビングとキッチン、トイレなどがあります。2Fが3部屋で和室×2つ、洋室×1つという間取りです。

1Fには和室はないのですが、行先に「1F和室」と記載されている段ボールが多数有りました。

見解の違いによる分類ミス

私の持ち物としては、何せ本が多く、詰めてもらった段ボールは30箱を超えました。

本棚は4棹しかないのですが、なぜかダンボール箱の分類上は本棚が6棹位になっていました。

これはどうやら、「本が入っている棚は本棚」と判断されたらしく、DVDを中心にハードカバーの本を少し入れたラックも「本棚」CDと文庫本が少々入ったカラーボックスも「本棚」と書かれていましたので、荷解きの時に何が何やら分からず、結構大変でした。

詰め忘れも少し

意外に多いのが詰め忘れです。

まず、荷造りスタッフさんが帰る時に、靴箱に靴が残っているのを発見。

旧居の靴箱は開き戸が複数あるタイプだったので、見落としたものと思われます。これは発見が早かったので、追加で詰めてもらいました。

そしてもう一つ。新居で荷解きをしている際に、どこを探してもスプーン類が見つからず、引き出し1つ分の荷物がない事が判明。

引っ越しを機に食器棚を買い換えたため、古い食器棚は既に粗大ゴミに出しており、どうにもなりませんでした。

知人で「押し入れ一間分丸ごと詰め忘れられた」という経験を持つ人(どこの業者課は知りませんが)がいるので、それに比べればまだマシでしょうか。

荷解きも大変

引っ越し当日、カメ小屋を分解したり(※)、カメ本体と猫をキャリーに入れたり、知人の車にカメを運び入れたり、忙しかったのですが、それは割愛。

※私は分解して運べる大型のカメ小屋を所有しています。引っ越し業者は荷物としては運んでくれるのですが、その大きさから分解・組み立ては非対応との事で、これは自分でやらなくてはなりませんでした。ちなみに、カメ小屋に限らず、業者さんは家具の分解・組み立てはやってくれないのが一般的です。

色々ありつつも、無事に新居に到着し、荷下ろしが始まりました。

引っ越しスタッフさん達は、段ボール箱に書かれた「行先」に従い、荷物を運び入れてくれます。それでも、前述のように「行先」がそもそも間違っているケースもあり、頻繁に「これはどこに運びましょうか?」と訊かれます。

とはいえ、何だかんだで忙しく、自分では動かせそうもないベッドなどの大型家具類は場所を指定して、あとは大雑把に「洋服類は2Fの和室に、本は全て2Fの洋室に」などとお願いしていました。

新居の段ボール。……荷解きにもひと苦労!

分類がわりと大雑把だった

これは荷造り時の問題ではあったのですが、段ボールの「品名」を書く欄は、荷造りスタッフさんの見解にゆだねられ書かれていきます。

うちにきたスタッフさんは、箱に入っているものは「品名:箱」と書いており、結果「カメラのレンズの空き箱」も「箱」なら、箱入りのハンドミキサーも箱入りのコップも「箱」としていたのです。

結果、開けないと中身が分からないダンボール箱が沢山ありました。

また、私はノートパソコンは1台しか所有していないのに、なぜか「ノートパソコン」と書かれた箱が3つあり、1つは本物のノートパソコンで、もう1つはデスクトップのモニター、残りの1つにはタブレットが入っていました。

更に、「アイロン」と書かれた箱には、開けたら何故かミシンが入っていたり……。

手際はすごかったですが、その分、荷物の分類は少し大雑把でした。

必要なものが中々見つからない

自分で荷造りした場合なら、自分にとって重要なものは、それと分かるように書く事ができます。

例えば、コンタクトレンズユーザーなら、コンタクトレンズが入ってる事を分かるようにすると思います。

しかし、荷造りスタッフさんには何が重要で何が重要でないのか分かりません。そのため、自分にとって重要なものが『●●ほか』と、”ほか”の中に入ってしまう事があるのです。

さっきの例で言えば、コンタクトレンズとハンドクリームと電源コードが入った箱は「ハンドクリームほか」と書かれ、コンタクトレンズを探しだす事が困難でした。

とはいえ、この問題によって「段ボールのまま放置する荷物」がなくなり、結果的に荷解きが早く済んだ……という面では良かったかもしれません。

荷解きが終わった段ボールの一部

まとめ

今回、引っ越し業者さんに荷造りを頼んでみて、私が学んだ教訓をまとめてみましょう。

重要なものは自分で荷造りする

これは貴重品という意味ではなく、「すぐに使いたいもの」「どこにあるか分からなくなると困るもの」です。

引っ越した夜に使う食器やバスタオル、着替えなどは、あらかじめ自分で詰めておいた方が良いと思います。

そうでないと、1つの品物を探し出すために大量の段ボールを開ける破目になります。

引き出しは全て開けて確認する

荷物を運び出す時に、押し入れなどは一通り開けて確認するのが基本ですが、引き出し・戸棚の類も全部開けましょう。

旧居に忘れ物をすると取りに戻るのも大変ですし、私のようにゴミに出してしまうと取り返しがつきません。

荷物を運び入れる時は必ず立ち会う

基本と言えば基本ですが、とにかくちゃんと立ち会って、どの荷物をどの部屋に運び入れるか、きちんと指示を出しましょう。

特に大型家具は引っ越しスタッフさんの技術がないと動かせない事があるので、注意が必要です。

実際に荷造りを頼んでみると、結果として楽だった点が沢山ありましたが、そうでもなかった点も多かったです。

全体として、正味2日間で引っ越し作業が完了する、というのは大いなる利点ではありますが、もし次に引っ越すときが来るとして、時間に余裕があれば1週間をかけてでも自分で荷造りしたいと思いました。

とはいえ、もしも時間がない中で引っ越しをしなくてはならないなら、上記が参考になれば幸いです。

何せ引っ越しは大変ですからね。

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