大人になったみんな! アニメ『日常』はこんなに尊いんだ! | uzurea.net

大人になったみんな! アニメ『日常』はこんなに尊いんだ!

大人になったみんな! アニメ『日常』はこんなに尊いんだ!
[Amazon] 日常 ディレクターズカット版 DVD-BOX / 日常のブルーレイ 特装版

執筆: 矢御あやせ アイコン 矢御あやせ

この記事をSNSでシェア

「焼きそばだよっ!!!!!!」

本気で絶叫する青い髪のツインテールの女の子。

普通に生きていれば一生用いることのないそんなツッコミを絶叫している様を見た事はありますか? 主にインターネットで見かける……というか、最近はツイッターなどでしかお目にかかることのない画像です。

元ネタを知らない人はぜひとも「焼きそばだよ」でググってみてください、パンチの利いた女の子の顔が沢山出てきます…… 余りに強い絵に一度「んっ!?」となること間違いなしでしょう。

アニメ『日常』の「焼きそばだよ」
「焼きそばだよ」の画像検索結果 パンチが有り過ぎる……

この「焼きそばだよっ!!!」の引用元が漫画 『日常』なのです。

そしてこの『日常』は2011年に京都アニメーションによるアニメ版が制作・放映され、その余りの『ヤバさ』でとても話題になりました。

日常 1巻 あらゐけいいち
日常 1巻 あらゐけいいち
{画像:Amazon 日常1巻}

第一話が放映され、この作品を見た人たちは次々にこう言ったものです。

「全然日常じゃねぇじゃん!!!!」

今回はこのアニメ『日常』について語らせて頂きます!

[Amazon] 日常のブルーレイ
[Amazon] 日常のブルーレイ

……といっても、そのギャグの面白さや、やべーシーン、やべーキャラクター達についてはインターネットで散々語り尽くされているので、今回はその『作品の尊さ』についてだけ絞って語りたいと思います。

この『日常』という作品は、一見すると理不尽で「こんなこと起きるわけねーだろ!」な展開が繰り広げられるギャグアニメです。 学校にロボットやモヒカン、ヤギや、鹿が居たり。 喋る猫や、挙句の果てに極限までディフォルメされたカラスまで出てきて「どこが日常なんだよ!」って感じの世界なのですが……でも『日常』は確かに『日常』なのです。

ちなみに、冒頭の『焼きそばだよ!!!』の女の子『長野原みお』ちゃんはこんなに可愛いんですよ!

スポンサーリンク

老若男女、いろいろなキャラクターにそれぞれの『日常』がある

まず最初に『日常』の最大の特徴ともいえる『いろいろなキャラクターが出てくる』点をご紹介します。

メインキャラの三人組ユッコみお麻衣。 東雲(しののめ)研究所のなのはかせ猫の坂本。 その外にも本当に沢山のキャラクターが登場します。 しかも、そんな彼らにスポットライトが当てられる回、シリーズがたくさんあります。

 実は科学者志望の中之条くん   アニメ『日常』公式webサイト より
実は科学者志望の中之条くん
アニメ『日常』公式webサイト より

モブキャラかと思われたモヒカンの中之条くんが真面目な科学者志望だったり、みおが恋をしている相手は幼馴染に想いを寄せられていたり、校長先生が教頭先生の罠に嵌められて校長の座を引きずり落とされそうだったり、古典の高崎先生が同僚の桜井先生に淡い恋をしていたり……などなどなど、「みんなが主役になりうる」物語が繰り広げられます。

そう、日常の主役は「みんな」。 だから、私たちの過ごしている『日常』と変わりないのです。

キャラクターが関わり出す

当初、バラバラにそれぞれの『日常』を過ごしていた登場キャラクターが、突然関わるようになります。

東雲なの。ロボットです。
東雲なの ロボットです。
画像 {Amazon}日常CD なののネジ回しラプソディ

例えば、ユッコ、みお、麻衣の3人を偶然見かけたことがきっかけで『東雲なの』は学校に通う事になり、『なの』は3人と友達になります。

他にも、地元を支配している『大工グループ』の御曹司 大工健三郎が思い付きで作った『囲碁サッカー部』の顧問に高崎先生が成り行きで就任したり、などなど……。

登場回数の割に人気のある高崎先生  アニメ『日常』公式webサイト より
登場回数の割に人気のある高崎先生
アニメ『日常』公式webサイト より

『日常』で描かれている出会いの物語は決してプラスのだけではありません。 でも、それでも。 少しリアルな人と人との関わりが、どうしても尊いと思ってしまう。 大人になると、人との接点が減ってくるからか、更に心にキてしまいます。

オープニング、エンディング動画がとにかく尊い

アニメ前期(1話~13話)のオープニングはヒャダインさんが歌う『ヒャダインのカカカタ カタオモイ-C』。

【PV】 ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C 【ヒャダイン】

そして、後期(14話~25話)のオープニングは『ヒャダインのじょーじょーゆーじょー』。

ヒャダインのじょーじょーゆーじょーで、PVを作ってみた

両楽曲ともテンションが高くて元気になれるアップテンポな曲ですが、特に後期のは曲自体の印象も、お祭りやカーニバルのような賑やかな雰囲気。

映像には、とにかくいろんなキャラクターが出てきて、わくわくやキラキラ、そして『日常』の爆笑ポイントが目一杯詰め込まれています。 メインキャラクターだけでなく、「いろんな人が出てくるお話」ということが伝わってきます。

そして、賑やかなオープニングと比べてギャップが凄いエンディング。

アップテンポでテンションが上がるオープニングを見て、アニメ本編のドタバタした物語が終わると、就寝前の初恋の心情を歌った曲が流れます。 前期のエンディング曲の作詞作曲はオープニングと同じヒャダインさん(前山田健一名義)で、歌は佐咲紗花さんによる『Zzz』。

日常 前期エンディング曲『Zzz』
日常 前期エンディング曲『Zzz』
画像 [Amazon] Zzz

映像は、原作者『あらゐけいいち』さんの描く不思議でかわいいオブジェに溢れた世界をユッコや、なの達がOPよりは大人しくも、動き回るという内容。 丁寧に夜を描くこの映像が、本当に「尊い」のです。

作画カロリーの高そうな丁寧なアニメーションと素敵な音楽で、『1日の締めくくり』を感じさせる尊い映像です。

なぜこんなに尊いのか……それは『日常』だから。 誰もが、一日という区切りが終わるのは24時。 夜なのです。 夜起きている人でも、日付が変わるのは必ず夜。

その夜を丁寧に描くことが、『日常』が「日常」であって尊いと感じる要素の一つかもしれません。 これは大人になればわかる類の尊さで、久しぶりに日常を見返した時、余りの尊さに私は静かに泣いてしまいました。

後期EDは本気で尊い

……で!!!!!! 後期エンディング。 まだエンディングを語るのかよ! って感じですが、日常の後期エンディングは更に凄い。

後期EDはOPや前期と打って変わって、本当にあれだぞ!! あれだかんな!! 超あれだかんな!!

簡単に言うと、『日常』の「尊い」の部分が本気で殴りにかかってくる。

なんと後期EDは合唱曲なのです!!!!

『翼をください』や、『あの素晴らしい愛をもう一度』など、学生時代に誰もが1曲は歌わされ……歌ったであろう合唱曲が、『日常』の舞台となる町の様子を映しながら流れる……という映像。

合唱歌は各話ごとに変更され、前期エンディングを歌っていた『佐咲紗花』さんや、キャラクターを担当する声優さん達が担当しています。

こちらも作画のカロリーが凄く凄く高い。 俯瞰した町と登場キャラの『雨上がりの、ある日の日常』を描いています。 一般的なアニメなら間違いなく止め絵で表現されそうな内容ですが、流石『京アニ』。 がっつり動きます。

イナフじゃねぇか……!

ただでさえ数の多い『日常』のキャラクターが、超出オチキャラを含めて総登場し、彼らの『日常』を垣間見ることができるのです!! 「彼らは生きているんだ」と言わんばかりに!!!!

カタルシスとはほぼ真逆の「不条理ギャグ」

『日常』の主役になった人物は、劇中でほぼほぼ願望が成就しません。

不幸……ともまた違うのですが、「どうしてこうなるの~~~!」というギャグがとにかく多いのです。

ユッコが財布を落としてしまい、仏頂面で遊園地の乗り物を楽しむ(楽しめない)回や、ユッコに焼きそば弁当を頼んだみおが『焼き鯖(さば)弁当』を買ってこられてキレ散らかす回などなど。 ユッコだけでなく、とにかく「みんな思い通りにいかない」。

カタルシスとは程遠い日常を描いて、具合が悪いときに見れば「どうしてこうなるんだよ!!」とイライラしてくる事さえあるのですが、こんな所もまさしく『日常』。 でも、見終わった後になんとなく「楽しかったなぁ」と思ってED動画を見る。「う~ん」、と背伸びする。

……うまくいかないことばっかり。 これって我々の『日々=日常』と同じだと思いませんか?

16話と最終話を見てくれ!!!

日常の恐ろしいところは「尊さ」の塊のような回が極まれにあること。 その、頻度は超まれ! レア中のレア。

大抵の話は前述の様に「全然うまくいかね~~~~」って感じのドタバタで終わります。 そうした中にあって、「尊い」で溢れる回は、いわゆる「神回」と呼ばれています。

神回……16話

その「神回」の一つ、16話にはこんなお話があります。

 日常16話
日常16話
画像 [Amazon] 日常 PrimeVideo

ロボットであることを必死で隠しながら学校に通いはじめた東雲なの。 そんな彼女の家・東雲研究所に突然ユッコが訪問します。 ユッコは日頃から「なのちゃんは絶対ロボだ」と息巻いていたので、なのにとっては秘密がバレてしまう危険な存在。

ですが、なのが抱いている「いつロボだと指摘されてしまうんだろう」という不安には触れず、ユッコははかせと遊んだりして東雲家を満喫します。 そして、帰り際。

「なのちゃんはなのちゃんだし、それでいいんじゃない?」

と笑顔で「ありのままでいいんだよ」と伝たえる……それは確かに友情が生まれた瞬間でした。

神回……最終回もやばい!

最終回は、今まで積み重ねてきた尊さが、助走をつけて殴りかかってくるような回です。

日常26話(最重回)
日常26話(最重回)
画像 [Amazon] 日常 PrimeVideo

「もしかしてこの話、尊いんじゃないか……!」と気づいた勘のいい視聴者にとっては尊さの拷問のような回だったに違いありません。

ちなみに筆者は3周目で気づいたので初見時は「なんかすごいぞ」程度で終わりました。

散々「うまくいかない」部分を強調していた日常ですが、『ユッコ』が『なの』と『はかせ』にサプライズパーティーをする」ことを伝えるために走るお話です。

ユッコが走るたびに、ドジをするたびに、誰かにとって「ちょっと幸せなこと」が起こります。 今まで失敗ばっかり見せていたユッコというキャラクターが、実は沢山の人に幸せを振りまいていたんじゃないかと予感をさせるステキな回でした。

また、本筋である「なのとはかせのサプライズ誕生日パーティ」も、やっぱりケーキを落として失敗してしまいます。 でも、それにみんな楽しそうに笑うのです。 本当に楽しそうに。 「失敗だらけだけど、楽しくてたまらない」と言わんばかりに。

そして、エンディングの合唱曲。

曲目は話ごとに変わることをお伝えしましたが、最終回の合唱はメインキャラ達による『旅立ちの日に』です。

………………………………完璧かよ。

完璧だけど最終回にちょっとさみしいじゃねぇか……!!!

まとめ きっと『日常』の続きは私たちの人生

当記事では、私が大好きなアニメ『日常』について紹介させていただきました。 アニメは既に終了していますが、この『日常』という作品と、愛おしいキャラクター達とは、最終話でお別れとなるわけではありません。

きっと、続きがある。

それは、私たち自身の『日常』であり、アニメ『日常』は私たちの物語である。

そんな風に思うのでした。

スポンサーリンク
大人になったみんな! アニメ『日常』はこんなに尊いんだ!

この記事が気に入ったら『いいね!』または『フォロー』で最新情報をチェック

スポンサーリンク
スポンサーリンク